まわりはみんなテンプレ主人公みたいなのに僕だけ平凡で若い
※注意※
作者はおっさんです。
20代はおっさんじゃないよ!
時の流れは平等……だと思っていました。
過剰戦力とオーバーテクノロジーの村で、不老の薬が普通に売ってるのを見るまでは。
凡人の僕がついに凡人じゃなくなりました。
この村では普通になれる不老です。
みんな不老だから、ある意味平凡なのかもしれないけど。
そんなみんなが若さを保っているはずのこの村で、地味に増えている人達がいる。
……おっさんだ。
とあるおっさんは勇者パーティーを首になり、とあるおっさんは過労死して転生し、
とあるおっさんは権力争いに敗れでスローライフ、とあるおっさんは幼女を拾い、
とあるおっさんはドラゴン(幼女)に懐かれ、とあるおっさんは精霊(幼女)に懐かれ、
とあるおっさんは教育者を目指し、とあるおっさんは魔王になってこの村にやってきた。
おっさんおっさんおっさんおっさん
おっさんおっさんおっさんおっさん
なんかおっさんだらけだ。
「やあボンくん、今日もお散歩かい?
若いうちは色々やってみるのも楽しいよ?」
「ようボン!もっと食って大きくなれよ!」
声をかけてくれるのはいいんだけど、みんな世話やきなのは何でだろう。
「なあボン、この村やたらとおっさん増えたよな。」
「そうですね。TSさんの事を知らないで騙される人がたくさんいるので僕は平和だったんですけど。」
いきなり肩に手を回して絡んでくるTSさん。
少し周りの目線が痛いけど、三分の一くらいのおっさんの横で幼女が嫉妬しているのはみんなスルーだ。
「色んな連中が集まる村だったのに、最近おっさんばっかりだよなー」
「そんな事言うTSさんも元はおっ
気付いたら夕方だった。服も血で汚れている。
口は災いの元だ、気を付けよう。
「「「き、聞こえて無かったよ!僕達は難聴系だから!」」」
「なんか難聴系も増えたのかな?」
この作品はテンプレを面白おかしくネタにした作品であり、
実在の作品等を誹謗中傷するものではありません。
でも次の流行りが来るまではきっと続編は無いと思います。