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#03『理系男の異世界考察』

ここ最近は他の作品とか絵描いたり色々やってました。

 お久しぶりですイズクラジエイです。


 さて、今回のテーマは『理系男の異世界考察』


 異世界を考察とかもう使い古されて「あなたやめて! もう限界よ!」って位ボロボロの話題だとは思うのですが、ジエイ流の考えを書きなぐるコラムなので理系脳で興味のある方はどうぞ。みたいな話。





 そんな訳で異世界を真面目に科学すると――



   そんなのねーよ。(本末転倒)



 という結論に至るのですが、それだと話が終わってしまうのであくまで在るとしたら?という視点でお話をさせていただきます。


 よくファンタジーな小説では中世風で剣と魔法アリアリの世界観だとか、SFでは未来的なあり得ないテクノロジーで宇宙とか気軽にワープしちゃう理屈は分からないがなんか凄い世界。


 という例があるのですが、理系男の考え方に照らし合わせて『現実と異なる世界』と大きくカテゴリ分けをした場合2つほど思い当たる世界があります。



  一番現実的なのが『ブラックホールの中の世界』だと思うのです。


  2つ目が死んだ後の世界『あの世』。



 まず、ブラックホールは科学的に存在が確認されています。そこへ到達出来るかどうかは別として光が重力で曲がりあらゆる物がその力に屈する文字通り空間が歪んでいる世界。


 おそらく中は時間の流れも物理法則もこの世界とは違うんじゃないかと考えます。何かを破壊する魔法がどうのとか熱いとか寒いとかどうでもよくなるくらいエネルギーが凝縮されています。


 唯一観測できる異世界ファンタジーです。



 2つ目の『あの世』ですが、たぶん場所としての存在自体は無いです。無です。


 ところが、人の意識は脳が作り出した電気信号だとするならば、空間には電気や電子の粒子は溢れています。


 それらが複雑に絡み合い、3次元ではない更に高次元な世界と密接な関係がある量子力学のレベルまで話を掘り下げていくと、その見えない世界では『肉体のない思考』できるエネルギーはあり得るんじゃないかと考えています。


 これが在るなら幽霊のような非科学的と言われる現象はすべて説明がつきます。



 自分の今書いている作品にもこの理論は組み込まれているのですが、量子力学という世界では物体を構成する原子のさらに細かい部分に起こる現象を科学しています。



  ドイツ後でAtomという言葉。


 Atomの語源はギリシャ語で「分割できないもの」という意味だそうです。


 それが原子を意味するという事は有名だし、あの10万馬力のロボットを知らない人も少ないでしょう。



 あの作品が出た当時ではまだ知る由もないほど現代科学は発達しました。


 「分割できないもの」は実は分解できることが分かり、現在原子は『陽子、中性子、電子』とその複雑な絡み合いによって物質が構成されていることが分かっています。


 この中性子が飛び出して核が分裂したり、融合したりして別の物質に変わる時に発生するエネルギーが原子力エネルギーであり、北朝鮮でも話題の原子爆弾なのです。



 そんなん皆、知ってるって?



 じゃあ、この先の話はどうでしょうか。


 現代科学における物質を構成する最小単位17種の素粒子存在を。



クオークと呼ばれる原子核の構成要素である陽子および中性子に含まれる物質6種。


 【アップ】

 【ダウン】

 【チャーム】

 【ストレンジ】

 【トップ】

 【ボトム】


レプトンという原子を大きく分けての電子の部分に相当する軽素粒子との呼ばれる物質6種。


【電子】

【電子ニュートリノ】

【ミュー粒子】

【ミューニュートリノ】

【タウ粒子】

【タウニュートリノ】


最後にボソンと呼ばれるエネルギー伝達物質5種。ここ重要。

ライトノベル作家で理屈を重視する人は勉強する価値があります。


 【光子】(フォトン)光を含む全ての電磁波ガンマ線の正体。ハルクのエネルギー源。

 【Wボソン】電荷±1をもつ。つまりこれの存在が電気エネルギーの正体。

 【Zボソン】電荷をもたない物質でこれがいわゆる原爆における放射能の正体。

 【グルーオン】原子核内の物質同士を結合している力でこれが無いと物質がその場に存在出来ない。

 【ヒッグス粒子】物質に質量を与える最重要粒子。宇宙の何も無いと思われる空間から、偶然で他のエネルギーが加わり集まって出来たこの粒子が人が認識できる形を得る。

 その性質は上記のクオークやレプトンの割合で約118種類の原子核へと現世に姿を現す。



 どうだろうか。

 これが理系男の嗜み現代科学。


 これが空想の魔法設定だと言ったら信じてしまう人も居るのではなかろうか。

 これは実際に存在する、今解明されている人類の叡智なのです。


 自分の作品ではこのボソンエネルギーは魔法の原理なんじゃないかと思って。




   ――魔法の原理が科学的に解明された



 とか適当なこと言ってこの設定組み込んでラノベ書いてたりします。

 激しく宣伝が混じりました。すいません。


 自分の考える理論が小説にも活かされるのでコラムでこの話は避けて通れませんよね。


 ややこしい話だとあまり読んでくれないので、そっちでは適当に端折ってかるーく説明しています。



 これなら幽霊も、死後の世界も、魔法も、超能力も普段は見えないだけで科学的には質量の無い状態で存在すると言っても辻褄は合うんじゃないでしょうか。


 そんなジエイさんの異世界考察でした。



 さぁ、異世界も理系脳でリアルと結びつけて『謎の不思議な世界』というのではなく、考察してちゃんと説明できるようにしてしまおうという理系男の小説論。楽しんで頂けましたでしょうか。


 コラムの方は本気で不定期更新なので、次の話期待されても困るけど、またこのサイトで会いましょう。


 もうちょっと頑張ったら文学フリマで配る挨拶代わりの小冊子くらいにはなるかもしれませんしね。


 それでは。

今こっち連載してるんで良かったら読んでね!


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学者の数奇な運命を辿るシリアスの皮を被った何か

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― 新着の感想 ―
ヒッグス粒子は、どこかでグラビトン素粒子ってでてきたweb小説があったなぁ、なんて記憶をたどりました すみません、感想じゃないですよね でも、クオークって出てきた時点で目が滑って頭にそれしか残らなかっ…
[一言] あちゃー やっぱり同じ様なこと考える方居るんですねー 私の今書いているお話だと不思議元素(魔素)が生物の意識により不可思議現象を引き起こすのが魔法 という位置付けです よくある設定何で…
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