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無理やり主人公  作者: がっかり亭
14/39

幕間

 薄暗い次元の狭間。

 そこにいくつかの人影があった。

『彼の地に送り込んだ部下が倒された』

 青年の声が響く。闇の中で反響し、彼がどこから話しかけているのかはわからない。

『朽狗級がやられるなんて久しぶりじゃん。あそこにそんな強力な討練師なんていたっけ?』

 変わって少年の声が響く。

『……面白くなってきたじゃない。二十四の均衡が破れるなんてね』

 また別の声が響く。女性の声だ。

『相手は不明。ただ残留縛力から判断して、相手の能力は肉体強化程度だろう』

 青年が言う。

『その程度に仮にも朽狗級が敗れたと? まさかあれと接触したのではあるまいな?』

 更に別の声が重く響き渡る。青年よりもっと年上の男の声だった。

『バカねぇ。それなら向こうも十二聖剣が出張って来てるはず。あっちはわからないからこそ適当に下っ端をばらまいたんでしょ?』

『ツィレードの部下、油断しすぎー。キャハハ』

 少年が笑う。

『もう一度私の部下を送り込む』

『え~? いいかげん僕出たいよ~。じっとしてるのつまんないしさ~』

『部下の不始末は上司の責。ここはツィレードの手腕を見るとしようではないか』

 男が少年に言った。少年もしぶしぶながらも従う。

『……原初のゲームより幾星霜――停滞せし盤上、切り札はどちらの手に?』

『時は来た。後は賽を投げるだけ。全てを知るはルビコンの流れのみ』

 青年が誰にというわけでもなく、言った。

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