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4話 スマホ会議から昼食

休載のお知らせ。

大変申し訳ありませんが、休載させていただきます。

悪いのは全部私です。どうやらシリアスな場面が書けないようです。理由としては、プロットまでなら淡々と書けるのですが、この様に文章に全て表そうとすると、感情移入し過ぎてゴリゴリ精神的HPが削られて、涙が伝う始末です。豆腐メンタル過ぎます。

「魔王が転生したら勇者召喚された」は設定の見直しをして、いずれ書き直せたら良いなと思います。


【まず、男女別にリーダーとサブリーダーを決めよう】


【殿方の方は決まっております。リーダーが蛟会長、サブリーダーが橋立さんで決まりです。意義のある方いらっしゃいますか?】


【【【【【【【【【【【【【意義なし】】】】】】】】】】】】】


 会長の問いに、七地が素早くスマホに文字を打ち出すと、皆が一斉に答えを打ち出す。

 仲が良いな……。


【リーダーになった蛟だ。女子の方は立候補、推薦はないか?】


【(*・ω・)ノ わたくしが立候補致します。サブリーダーには由那さんを押します】


「え、私!?」


 七地の立候補には、皆が頷く。

 由那は、サブリーダー押しに驚いた様で、ついつい声が出ている。

 七地は相変わらず、絵文字が好きな様だ。


【由那声が出てる】


 俺の注意で、由那は慌てて手で口を塞ぐ。


【ゴメン。なんで私が、サブリーダー!?】


【由那さん、良くライトノベル読んでいたでしょう。こういう状況に一番、情報通だと思ったの】


【私が、ファンタジー系の本読むのは、ゆー君が原因です!】


 由那が慌てて打つと「色々、読んでいたでしょう」、と言う声が聞こえて来そうな七地の文章。すかさず情報をばらしてくれる。家族意外じゃ、お前しか知らなかったのに。


 皆の顔が、俺に集中する。28個の目が俺を見る。

 皆、顔に「え!? 本当(マジで)!? 新聞か歴史、推理物位かと思った‼」って、描かれてますよ。ええ、本当に、バッチリと。俺ってそんなに本読まないと思われてる? これでも、知識欲は前世から強い方で、転生後、地球の語源や歴史、数学や理科(生物や物理含む)、生産から世界情勢までなんでも読むぞ。世界情勢は政思い出して、株取引している位なんだが。

 TVやPCには、お世話になってました。文明機器素晴らしいな。


 って、現実逃避していた。


 話しを降った由那は、しまった。という顔をしている。隠している訳じゃないがな。だが、言いふらしてはいない。


【本当だ。今でも時たま読んでいる】


 地球には、レベルやスキルの概念がない事が不思議な位情報が出ている。俺意外にも転生者は居る。

 別の世界のレベル概念やスキルの種類等、結構勉強になった。


【七地の案どうする? 俺は賛成だ】


 皆、っあ! という顔をして、スマホを打ち出す。


【【【【【【【【【【【【【賛成】】】】】】】】】】】】】


 なんで皆、俺に見せる? 会長じゃないのか。まぁ、仲が良いってことで。


【皆、覚えておいてくれ。3人以上で行動する事。けして独りにならない事】


 会長の注意に皆で顔を合わせ、1つ頷く。





 いつまでも黙ったままだと、不信に思った兵士が、入って来かねない。

 リビングにあった。厚い和紙の様な神を12分に裂くと、【男 1】が4枚、【男 2】を3枚、【女 1】が3枚、【女 2】を2枚書き、先端を捻る。女子の方は、見える位置に☆を着ける。


「部屋割りを決めよう。会長は1で、俺が2。七地は1で、由那が2だ。適当にクジ引いてくれ。」


 全員が引くと、部屋割りが決まった。


・会長

 筧

 幸川

 竪林

 松風   グループ


・俺

 鴻

 久内

 近綱   グループ


・七地

 小低

 守堂

 千樹   グループ


・由那

 安土

 泉    グループ


 部屋割りが決まった。


『勇者様方すいません。お食事をお持ちしました。開けてよろしいですか?』


 玄関の扉越しに女性の声が聞こえてきた。

 タイミング良く昼御飯の準備ができた様だ。腹時計からいって13時近くか。


 扉を俺が開けると、茶髪に金の瞳をしたメイドが独り籠を持って佇んでいた。


「初めまして勇者様方。私は宮廷奴隷のマルテと申します。お食事をお持ちしました」


 王様が、奴隷から殺されると言っていたから、奴隷制度が復活したのかと思っていたが、間違いなく復活している。

 相変わらず人間族は、何を考えているのか。犯罪奴隷なら認める、が、宮廷奴隷には犯罪奴隷ではなれない。

 後ろから着いてきた皆が、眉を潜める。奴隷制度が禁止された世界に居たのだから当然か。


「どうぞ」


「失礼致します」


 リビングに入ったマルテは、籠から湯気の出た食事を次々と取り出す。

 焼きたてのパン、バター、大きな鍋に入ったコーンスープ、新鮮なサラダ、白身魚のムニエル、鳥の唐揚げ、薔薇の香りのする水、オレンジ色の氷菓子、お皿、スプーン、フォーク、ナイフ、コップが、人数分出てくる。

 明らかに30cm程の籠に入る量ではない。


「な、何ですか、その籠!?」


「空間魔法のかかったマジックアイテムです。2m四方に収まる量なら、いくら入れても重くないんですよ」


 

 会長の質問。というより、皆の質問に微笑で答える、マルテ。


「冷めてしまう前にお食事をどうぞ。準備ができましたら、料理の説明をさせていただきます。」


 そう言って、テーブルに料理をセッティングしていく。


 まず、小皿にパンを2個づつ取り、ナイフでバターを添える。次にスープ皿にスープをよそい、パセリを乗せる。千切って水でさらした葉に、玉ねぎ、カリカリに炒めたベーコンをトッピングしていく。ドレッシングを2種類かけて、それぞれの前に置いていく。大葉で包んである白身魚のムニエルには、赤い練り物を乗せる。鳥の唐揚げを6個づつ、黄緑の縁取りの小皿に盛りつける。銀のコップに薔薇の香りの水を注ぎ、白磁の小皿にオレンジの氷菓子を、大きなスプーンで盛り付けていく。

 流れる様な作業を終えたマルテは、席に座る様に促す。


「では、料理の説明に入ります。まずこちらのパンは、砕いた胡桃のパンになります。また、バターは無塩バターです」


 胡桃の香ばしい香りと、コリコリした味が食欲を誘い、無塩バターが、なんともクリーミーで1個目のパンが直ぐに無くなる。


「スープにはエルフ族が育てたコーンを使用しております」


 エルフ族は、様々な精霊と言葉を交わすからか、植物の栽培は全種族一だけあり、とても甘い。また、残った粒もしゃきしゃきした歯ごたえがたまらない。


「サラダは王都で育てられた、取り立てのサラダ菜、玉ねぎを使用し、霊樹のチップでスモークしたベーコンを乗せ、辛味の強いドレッシングとマヨネーズをかけました」


 新鮮なサラダ菜と玉ねぎは、苦味や辛味とは無縁で甘く、カリカリに炒められたベーコンは何故かすっきりとした味わいで、辛味のある醤油ベースのドレッシングと、辛味を抑えるマヨネーズに良くあう。


「お魚は大葉で包みムニエルし、梅干しの練り物でさっぱりと仕上げました」


 大きめの大葉が1枚巻かれたムニエルは、梅干しの練り物と相まって、さっぱり仕上がっている。


「この唐揚げは、コカトリスから石化袋を取り除き、香草を混ぜて揚げてあります」


 コカトリスの唐揚げは相変わらずジューシーで、噛んだだけ肉汁が溢れ出す。前世の好物の1つだ。


「お飲み物は薔薇のエキスを垂らしてあります」


 薔薇のエキスの入った水は、ほんのりと甘味が加わっていた。特に産地は言っていなかったから、人族領西で栽培された薔薇だろう。人族領では西でしか良い薔薇は育たない。南でも育ちはするが、香りが少ないそうだ。獣人族やエルフ族が育てた薔薇なら説明するだろう。


「最後にオレンジのシャーベットになります」


 オレンジは、人族領南が原産地だった。北にある魔族領には余りなく馴染みは少なかったが、転生してからは良く食べた。

 コース料理として料理の順番が違うのは、当時の勇者が間違えたか、この世界の文化のどちらかになる。


 俺達が食べ終えた皿を次々と片付け、一礼するとマルテは帰って行った。


 極端な緊張に晒されていた皆が、満腹でうとうとし始めたので、部屋で寝る事にする。

 部屋はキングサイズのベットが1つづつしかなく、ベットシーツを絨毯の上にひき、薄手の上掛けを2つに分けて、ベット組と雑魚寝組に別れて寝る。女子には悪い事をした。さっき見回った時に、ベットが1つづつしかないのに気付きながら、後回しにしてしまった。

 起きて考えてる事があるのに、俺まで寝てしまった。どうやら、思った以上に疲れていたらしい。

誤字脱字ありましたら、お知らせいただけると幸いです。


次は4月に外伝を投稿します。



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