表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

3話 ステータス

文字少な目

「では、勇者様方お部屋に案内します」


 そう言って案内しだしたのは、騎士団長と思われる、紋章をじゃらじゃら着けた騎士。髪や瞳、声は全く解らん。顔だけ兜を被っている。他の騎士も兜を被っていた。こんな風習無かったが。

 俺達の前に5人、後ろに5人、左右にも5人づつの計20人に囲まれ、案内(連行のようだ)されている。


「お部屋の方なのですが、4部屋しか御座いませんので本日は部屋分けをお願いいたします。明日以降1人部屋になります。なにぶん16人も勇者様方がいらっしゃるとは思いもよらず」


「質問良いでしょうか? 勇者召喚というのは何人位呼ばれるのですか?」


「その位でしたら。普通でしたら、1~4人ほど。昔、召喚が盛んだったころ、10人と言う記録が残っています。ですので今回勇者様が16名も要らして驚きです」


 会長の質問に答える騎士団長。

 そうして騎士達に護送された先は家があった。

形は、日本のどこかにあるだろう2階建ての家だ。しっかりした扉に、鉄の棒が填まった小さな窓。

 ……どう考えても、閉じ込める気がひしひしと伝わって来る。部屋に案内するって言ってたよな。


「こちらが、勇者様方がお泊まりになる部屋がある棟になります」


 そうして示されたのは、さっきから見ている家だった。


「部屋って言ってませんでしたか?」


「こちらの棟の部屋をご自由にお使い下さい。こちらは前回来られた勇者様の考えで、作られました」


「!? その勇者の人に会えませんか?」


「勇者様は、帰られたと陛下から聞き及んでおります。その辺りは明日、陛下に直接お聞き下さい。さあ、どうぞ」


「ありがとうございます。皆入ろう」


 会長と騎士団長の会話が終わって、家に入る。会話は会長に任せておいて大丈夫だ。必要な時に口を出せば良い。

 しかし帰ったとは、送還魔法完成したのだろうか。それとも、昔勇者が言っていた様に魔族か、魔族王が知っていると言われるのだろうか。


「あれ、見られてる感じが無くなった」


「それ、私も感じた」


「僕もです。でも聞かれてる感じはします」


 安土、小低、鴻の順に感じた事を喋る。さっきまでは観察スキルで、見張られていた。今度は、聞き耳系スキルだろう。

 いつまでも、ここに居ても仕方がない。知らない場所に来たら、最初に情報を手にいれないといけない。


「俺は感じないが、何かあるのか? 橋立はどう思う」


「そうですね、俺は特に。まず部屋を見てくるのはどうでしょう」


「そうだな」


 俺と会長の話しがまとまると、家の中を皆で見て回った。16人で移動したので手狭だったが、間取りは解った。

 1階は、玄関を入って直ぐ、右側に階段、左側にトイレが向かい合わせにあり、その2mほど先に向かい合わせに2部屋16畳づつあり、更に3m先に向かって右側に洗面所にお風呂があり、その向かい側にリビングがあった。リビングは20畳程の広い空間だった。

 2階には、階段を上がった先に向かい合わせに、これまた16畳の部屋が2部屋あった。

 そして、リビングに戻り話し会うことにする。


「さて、皆が考えているのは帰るか、だな。ラノベ何かの異世界召喚物は帰れない事が大体だ。そこを明日聞こうと思う。ところで、橋立何を警戒している? お前普段は『俺』なのに、警戒してると『自分』だからな」


 どうやら会長は気付いたようだ。皆も頷いている。

 こちらの連中に聞かれたくないので、スマホを取り出す。電波は全く来ていないが、なぜか充電中になっている。

 メモ機能を使って文章を、打っていく。


【聞かれてるなら、スマホに打とう。いいか?】


 皆を見ると、頷きスマホを取り出す。


【まず、会長の言っていた件ですが、召喚とは誘拐だと思います。また、王は何か嘘を着いていた】


【確かに誘拐だな。何嘘ついていたか解るか?】


【解りません。これからどうしますか?】


【まずは、少しでも情報が必要だな。ステータス、スキルを発表するのはどうだろう? まずは俺から】


会長は、そう言ってスマフォに打ち出す。

【蛟 和貴

 Lv1

 HP340

 MP255

 筋力90

 俊敏105

 器用100

 耐久80

 知力120

 運85

 スキル 剣術Lv1 肉体強化Lv1 火魔法Lv1 光魔法Lv1 指揮Lv1 橋立次頼む】


【橋立 勇希

Lv1

HP400

MP300

筋力100

俊敏100

器用100

耐久100

知力100

運100

スキル 剣術Lv1 肉体強化Lv1 雷魔法Lv1 光魔法Lv1 治療魔法Lv1 安土からまた、出席番号順で打ってくれ】


【安土 加菜

Lv1

HP340

MP255

筋力80

俊敏110

器用100

耐久90

知力120

運70

スキル 剣術Lv1 ダッシュLv1 肉体強化Lv1 察知Lv1 隠密Lv1】


【泉 結穂

Lv1

HP280

MP210

筋力70

俊敏80

器用70

耐久70

知力130

運80

スキル 治療魔法Lv1 筆記Lv1 マップ制作Lv1 調薬Lv1 工作Lv1】


【鴻 勾

Lv1

HP320

MP240

筋力80

俊敏80

器用90

耐久80

知力140

運80

スキル 土魔法Lv1 木魔法Lv1 解読Lv1 速読Lv1 察知Lv1】


【筧 松吉

Lv1

HP350

MP263

筋力85

俊敏95

器用100

耐久90

知力105

運75

スキル 反射Lv1】


【久内 克臣

Lv1

HP390

MP293

筋力95

俊敏85

器用110

耐久100

知力100

運75

スキル 水魔法Lv1 治療魔法Lv1 調薬Lv1 料理Lv1 裁縫Lv1】


【小低 千弦

Lv1

HP300

MP225

筋力80

俊敏100

器用120

耐久70

知力90

運90

スキル 剣術Lv1 弓術Lv1 肉体強化Lv1 遠目Lv1 察知Lv1】


【幸川 刀士

Lv1

HP520

MP390

筋力130

俊敏70

器用70

耐久130

知力80

運70

スキル 投げLv1 受けLv1 盾術Lv1 ダッシュLv1 肉体強化Lv1】


【守堂 チカ

Lv1

HP400

MP300

筋力100

俊敏90

器用90

耐久100

知力100

運70

スキル 槌術Lv1 盾術Lv1 肉体強化Lv1 光魔法Lv1 治療魔法Lv1】


【千樹 伊吹

Lv1

HP260

MP195

筋力65

俊敏100

器用90

耐久65

知力130

運100

スキル 火魔法Lv1 水魔法Lv1 光魔法Lv1 治療魔法Lv1 魅了Lv1】


【竪林 集

Lv1

HP320

MP240

筋力80

俊敏90

器用80

耐久80

知力140

運80

スキル 木魔法Lv1 雷魔法Lv1 治療魔法Lv1 筆記Lv1 仕訳Lv1】


【近綱 享

Lv1

HP360

MP270

筋力90

俊敏70

器用120

耐久90

知力100

運80

スキル 治療魔法Lv1 魔法陣Lv1 式魔法Lv1 調薬Lv1 筆記Lv1】


【津島 由那

Lv1

HP380

MP285

筋力70

俊敏80

器用110

耐久90

知力120

運80

スキル 集中Lv1 速読Lv1 マップ制作Lv1 罠発見Lv1 罠解除Lv1】


【七地 代里

Lv1

HP330

MP248

筋力85

俊敏85

器用100

耐久80

知力100

運100

スキル 火魔法Lv1 調薬Lv1 指揮Lv1 宝発見Lv1 マーキングLv1】


【松風 修

Lv1

HP260

MP195

筋力70

俊敏90

器用110

耐久60

知力110

運110

スキル 剣術Lv1 風魔法Lv1 氷魔法Lv1 思考加速Lv1 レーダーLv1】


 地球に転生して良かった事は、知識率の高さだろう。その為様々な知識があった。この世界は四則演算が良いところだ。


【HPは体力、MPは魔力だよな?】


【或いはヒットポイント、マジックポイントじゃない。言い方が違うだけで、意味は一緒だけど】


 幸川の質問に由那が答える。

 流石に本を、沢山読んでるだけはある。それで正解だ。


【HPは(筋力+耐久)×2で、MPはHPの75%か】


【【【【【【【【【【【【【【【!?】】】】】】】】】】】】】】】


【て事は、魔法使うのに筋力と耐久が必要って事か~】


 俺のHP、MPの法則性に、皆が驚いた後、立ち直った千樹が呟く様に打つ。

ここまでどうでしたでしょうか?


打つのに指が釣りそうです……


3/20 修正しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ