ガイドさんのビーコン
文才なくても小説を書くスレで、お題を貰って書きました。 お題:尾行する
「ここに来れると思うか?」
「素直に考えていればな」
広大な宇宙空間とワープ航法の世界においては団体行動は難しいものだ。
ましてや追跡するとなると。
例え、長らく物理的にはワープ以上にありえないとされた、宇宙空間の真空中に点線で伸びるガイドビーコンなどの実用化の時代を迎えたとしても、その困難さはいささかも減りはしない。
ガイドビーコンの届く範囲に、相手のワープの痕跡を辿って追いつけるのは至難の技である。
彼らが請け負ったのは惑星間航行のガイドである。
同じ空域で複数が同時に空間をゆがめるのは多大なる危険を伴うので先行するしかなかった。
だから言葉で目的地と各種情報を伝えて先に飛ぶ事になった事が彼らの胃を痛くさせる。
なぜなら今回、彼らが先導した相手は……。
「ああ、駄洒落の惑星の住人だったな」
「そうなんだよな……」
影を背負って溜息をつく二人のいる場所から、ところ替わってとあるワープポイント前では……。
「艦長。ガイドビーコンを発見しました」
「よし、ガイドさんを尾行するぞ!」
奇しくもそれほど外れた意味ではない駄洒落により、以来客は適切に進もうとしていた。
だけどそれがガイドさん達の胃を救う事になるかどうかは誰も知らない。
唯一つ。またガイドさん達は駄洒落を聞く羽目になるのだけは確かだった。
まあ、その、掌編です。
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532 :以下、新鯖からお送りいたします [sage]:2013/09/02(月) 20:32:58.90 ID:2c3GRT3u0
お題下さい
536 :明るい未来0/3 ◆kbHlbuKuKQ [sagasase]:2013/09/02(月) 21:24:20.01 ID:dv/UnNJZo
>>532
尾行する
542 :以下、新鯖からお送りいたします [sage]:2013/09/02(月) 23:20:16.78 ID:2c3GRT3u0
>>536-537
把握しました