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エデンズライフ  作者: 田中承太郎
第三章 デスゲーム
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おまけのけ

なんだかタイミングがあれですが、世界設定がおそらくややこしいことになっているので(特にゲーム内設定)少し設定を公開します。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

《登場人物》


ジズ

 えージズはですね、(確か)大学三年生でした……ね。年齢は誕生日が来ていないのでまだ二十歳です。リアルでもネット内でもハンドルネームで呼ばれているちょっとイタい子です。ハンドルネームの由来は彼が2月12日生まれだからです。リアルではインテリですが、ゲーム内になると少しテンションが上がって若干ハイ気味の人格になります。そういうところもイタいですね。クィン先輩に付き合わされてサークルサンズ社にすら内緒のテストプレーヤーとして制御システムの開発に携わりました。サークルサンズ社には内緒なのでチートではありませんが、攻略情報をクィン先輩から大量に仕入れていますのでその辺の廃人プレーヤーと同じくらいの速度でゲームを進行させ、<黒の王>の称号を得ました。クィンがゲーム開発から離れたため一からキャラクターを作って自力で遊んでいたのが最初の方のアカウントです。


リス

 ジズと同じ大学に通う金髪碧眼のハーフ女子大生。美人さんです。本名はアリス、家名は作者も決めてません。というかこの小説でフルネームが決まっているのはいまのところクィン先輩だけです。猫舌で辛いものも駄目。文学部……だったと思います。ジズは情報工学部です。特に本が好きとかそういう感じじゃないです。適当に大学に入った感じです。とはいえクィン先輩が通っていた大学ですから基本的に偏差値高めですね。上から数えた方が早いです。


クィン

 本名、九鬼まどか。彼女と陽炎だけ何故か名前に漢字が含まれていますね。作者も途中で気づきました。将来、書き直すかも。物忘れしない天才。プログラマーです。二十七歳ですが、そうは見えません。よくてジズと同い年か、下手をしたら高校生に間違われます。が、十二歳でジズとリスが今通っている大学を卒業しました。それから会社を起こしたっぽいですが、今でも別の大学に学生として籍を置いています。実験室が使いやすいと言ってますが、ほとんど使う機会はありません。なにせプログラマーですから。時々、教授と議論したり生協でご飯食べてたり図書館で本読んでたりします。お金持ちでセレブです。公安部に知り合いがいますが、国防総省にも知り合いがいます。時々、米大統領から電話がきます。食べ物にはあまり興味が無い様子ですが、一応味は分かります。身体がすごく弱くて運動は大の苦手。多分、小学生の女の子に腕相撲で負けるレベルです。幼稚園児にタックルされて転びます。もちろん泳げません。黒髪黒目。


ヒノヒビト

 エデンズライフというゲームをつくった会社の社長。奥さんと仲が良くないらしい。見た目はサーファー。金髪オールバック。派手好きだけど実は仕事人間。普通にいい人なんですが優秀すぎて周囲からは浮いていました。アイデアが斬新すぎて部下に理解されず変人扱いされる日々。一応、論理的に思考をしているのですが回転が速すぎてそれがなぜ成功するのか理解されず、単に運が良かっただけか、理解の出来ない天才として処理されています。高校のときにクィン先輩に出会ってそこでNPCのアルゴリズムを思いつきました。会話は少しだったようですが、初恋だったとかそうじゃなかったとか。でもそのときクィン先輩は十二歳か……。あ、社長は享年三十二歳でした。


クボエミ

 エデンズライフ開発一課に所属していたプログラマー。基本的に開発一課はゲームというよりは<SeConD>という神経接続装置の制御やエデンズライフの基幹プログラム、サーバー管理といった小難しい領域のお仕事を担当しており、彼女の仕事もクィン先輩の職種もシステムエンジニアと言った方が良いかもしれません。ヒノ社長に首ったけ。今はどこで何をしているのか。多分、もうすぐ出てきます。



陽炎

ギルド<ネクラキドリ>のリーダー。ゲーム内ではジズとタメ口で話してますが、多分、歳は三十代です。冬期休暇を利用してゲーム中。ねっからのゲームマニアで結構課金とかしてそう。仕事はできるけど、人を使ったりするのは苦手だと思うなぁ……。


バニラ

ギルド<ネクラキドリ>の魔法使い。陽炎と婚約中。好きなものはバニラ。だからハンドルネームもバニラ。安易だ。面倒見の良いお姉さん。多分、派遣社員か何か。陽炎の誘いでゲームを始めてすっかりハマっちゃったパターン。女性プレイヤーがどうしても少ないエデンズライフの中でちやほやされるので、悪い気はしていない。


ホムロ

 警視庁公安部公安三課の巡査部長。公安部は大規模な組織編成を経て現代とはかなり違う組織図を形成しています。多分、九課くらいまである。かなりやり手のお兄さん。歳とった話し方してるけど三十代。ミナセとは一年だか二年の仲。


ミナセ

 ホムロと同じく公安三課の巡査。二十代後半。そろそろ巡査部長になりたいけど勉強は面倒だしどうしようかなぁ、なんとかなんないかなぁとか考えてる。面倒くさがりでミーハー。ホムロによく怒られる。




《用語設定》


サイバーネット

 現代のインターネットとほぼ同義。ただし視覚と聴覚に加えて嗅覚、味覚、触覚にも情報を伝達できるインフラネット。普通は一家に一台はある<SeConD>という装置を使って接続する。これが普及したせいで家からテレビやラジオ、パソコンといった情報端末がほとんど一掃された。家族は食事や外出時以外の大部分の時間をこの装置に接続し、プライベートエリアで過ごすことが常識になっている。特に一人暮らしはその傾向が強く、十代後半から二十代、三十代にかけて部屋がシンプルなのが当たり前。インテリアにお金をかけるのは環境問題や貧富の拡大にともない現代以上にお金持ちの象徴と言える。


SeConD

 神経接続装置。何の略かは本編参照。ベッド型、チェアー型など様々な形態をしたサイバーネットとの接続装置。これに寝たり座ったりすることによってサイバーネットに接続できる。接続中は外部の刺激が一切カットされるが、一定レベルを上回れば安全装置が働いてネットが切断される。米国防総省と米サイバーネット社が共同開発した。機体自体は各社から様々な形態や機能付きのものが販売されているが、根幹の仕組みやプログラムはブラックボックス化されて同一のものが使われている。違法改造は犯罪。


エデンズライフ

 サークルサンズ社が作った大ヒット体感型ロールプレイングゲーム。某赤色の帽子を被ったヒゲおやじが出てくるゲームと同じくらいの本数をたった数年で売ったモンスタータイトル。風景を見るだけでも楽しいのでライトユーザーも買っている。コスチュームプレイやロールプレイ目当てのカップルや金持ちにも売れる。そのせいでレベル1〜100の初級ユーザー層が一番多い。多分4000万のアカウントのうち四分の一くらいはそんな感じで利用している。お金持ちの御坊ちゃまがリアルマネーで上位プレイヤーを雇ってドラゴン見物ツアーとかを楽しんでいて、密かにそれで金儲けするプレイヤーとかがいる。


六十六王

 エデンズライフのプレイヤーに送られる称号の一つ。最初はプレイヤー同士が適当に攻略掲示板で名付け合っていたがそれが公式データベースに載せられ、公式のシステムとして採用されるに至った。多分、<赤の王>あたりが最初に呼ばれ出した称号。サークルサンズ社が当時のプレイヤーランキング上位九人に王の称号を贈り、<赤の王><橙の王><黄の王><緑の王><青の王><藍の王><紫の王><黒の王><白の王>の<原色の王>と呼ばれる最初の王たちが誕生した。当時ジズは八位だったので<黒の王>を、リスは九位だったので<白の王>になった。それからもプレイヤーランキングは入れ替わりがあったり、そもそも4000万のアカウントに対して九人はあまりにも少なすぎたので徐々に増え、現在では六十六人のプレイヤーに王の称号が贈られている。


七大剣王

 第一回剣王選抜トーナメントに出場し、優勝したプレイヤーに送られた称号。条件は物理攻撃のみで相手を撃破すること。そのため剣王といっても剣士だけでなく、槍、弓、拳などの武器を持ったプレイヤーも剣王を名乗っている。七つの組に分けられ、それぞれトーナメントの覇者に送られた。参加プレイヤーが多すぎたために大混戦を引き起こし、ブーイングの嵐で幕を閉じた。


八大魔導

 剣王の魔法使いバージョン。相手を魔法のみで倒す大魔導選抜トーナメントの優勝者に与えられた称号。剣王選抜トーナメントの教訓を生かしかなり長い準備期間と選抜試験が課せられた。


原色戦争

 日本のプレイヤーと米国のプレイヤーがプレイスタイルの違いに互いを罵り合った結果突発的に起こった戦争。調停にたったはずの<赤の王><橙の王><黒の王><白の王>と<緑の王><青の王><藍の王>の口喧嘩が直接的な引き金となったため<原色戦争>と呼ばれる。これのせいで大規模ギルドが三つ四つ消滅し、双方の陣営に多大な影響を及ぼした。







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