「ツッコミ要因増量希望します。」
「はーい皆~。席に着きんさーイ!」
担任と思われる30代半ばで変わったグラさんの先生が教室に勢いよく入ってきた。
なんだか、独特の話し方をする先生だ。
「えー、今日からキミ達の担任になったダンヌ・斎藤サ!」
よっしくぬ~ん!とおかしな言葉での挨拶が終わり、生徒皆で拍手する。
つくづく変わった学園だ、と琢磨はぼんやりと思った。
いや、個性が強すぎるのだ。
特に、自分の周りは。
……いや、考えるのはよそう。
そんな時、再び勢いよく扉が開いた。
「遅れてっすみません…っ!」
最早制服ではなく、つなぎを着て寝ぐせのついた頭にゴーグルを付けた男子生徒が息を切らして入ってきたのだ。
その少年にいち早く反応したのは、蓮と椿ちゃんだった。
「おー秋。遅ぇじゃねーか。」
「秋兄! 遅いっていう蓮兄も入学式来なかったくせに。」
何気に黒い椿ちゃんに驚きながらも、入ってきた人物――側上秋桜に視線を向けた。
「いや…その……、遅くまで機械作ってたりして徹夜してたら、目覚まし気付かなかった…。」
少し俯き気味に、恥ずかしそうに呟く秋桜。
すると担任のダンヌ・斎藤が「オー、良いから座るがいいノ!」と促した。
とりあえず、うん。
秋桜、制服着ような?
先生ももっと何かツッコミを入れて欲しい。
というか、まず先生をツッコむべきか!!?
そして、どうして誰もツッコまないのか?!
え、まさか、このクラス全員ボケ要員!?
などと、琢磨が自分自身の思考回路にもツッコミを入れていると、いつの間にやらホームルームが終了した。
【先生、切実にツッコミ要員希望します!】
(琢磨、皆がツッコミ入れないのは、)
(メチャクチャなこの学園での生活の慣れと、)
(個性的な人が多すぎて、)
(ツッコんでたらキリがないと知っているからだ。)
((((と、言わない方がいいかな…。))))
(面白いしね。)
(だねー。)
(うああーっ、誰かツッコミ担当になってくれえぇー!)
とまあ、はい、こななちは~。
っちゅーわけで、側上家二男登場(笑)
名前:側上秋桜
性別:男
誕生日:11月27日
血液型:B
身長:173cm
体重:62kg
機械オタク(メカニック)で、パソコンやアニメやゲームなど二次元が大好きなインドア派。
いっぺん集中すると周りが見えなくなる性質。ゆえに機械いじりで徹夜(笑)
ただし、興味がない事には本当に無関心。
容姿は、暗めの茶髪で少し長い前髪は下ろしている。
いつもつなぎ&頭に付けているゴーグルという姿をしている位、機械に入れ込んでいる。
その他もろもろ…。