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Helkeeper  作者: サレコウベ
~穏之章~
5/10

「バラしても構わないですか?」って。



世間様で言う、長ったるい校長のあいさつ……というのはなく、結構フリーダムなこの学園。


校長は短く「入学おめでとう!コレから高等学部生活をエンジョイしてくれ!」と言っただけで終わった。


生徒たちの声は皆「えええええ!?」という驚きと呆れの声だったのは、言うまでもないだろう。



さて、そんな事は置いておいて。



新入生なのにいきなり生徒会長になった琢磨。


代表のあいさつをしていた。



しかし、問題が発生した。



「何故に一年生が生徒会長なのですかっ!!祖父の七光りも大概にしなさい!!」



…とまあ、前生徒会長の柳沢八兵衛(やなぎさわはちべえ)が、琢磨の会長就任に猛反対していたのだった。



「困ったなぁ…。」


マイクには入らない程度に呟き、眉を寄せる琢磨。



先生たちも止めに入ろうとするが、なにぶん、暴れている上に、前後左右生徒たちが居て気を使うあまり、下手に手を出せないのだ。



そんな時、琢磨は吹雪と目があった。




「はぁ…頼めるか?」



琢磨はそう口パクで伝えると、吹雪は重たい腰をあげた。





スタスタと歩く吹雪。



生徒達は皆、道を開けて行く。


男女関係なく、頬を染めて。




そうして、吹雪は八兵衛の所に辿りついた。



「三年C組出席番号48番、柳沢八兵衛。」



凛とした声が響いた。


その声で体育館は静まり返る。



誰かの腹の音まで聞こえてきそうだ。




「確か、貴方は前会長、でしたよね?」



「な、何でそんな事…っ!」


八兵衛も例外ではなく少し頬を染めた。



吹雪は営業スマイルを浮かべると、誰にも聞こえない様に口を八兵衛の耳に寄せて囁いた。






「        」



赤かった頬は一瞬にして青ざめ、そして煙をあげそうなくらいに真っ赤になった。



「なっななななっ!?何でそんな事を知ってええええええええ!!?」



吹雪はにっこりと笑って、



「バラされたくなければ、分かりましたね?」



勢いよく何度も頷く八兵衛。




…何を言ったんだ。と周りは、内心、八兵衛に同情した。




そうして、ハプニングがありつつも、入学式は終わった。





【結局は波乱の幕開け。】


(…なあ、吹雪。お前、あの人に何言ったんだよ?)

(え?そんなの、「前会計の桃山夕子(ももやまゆうこ)さんに思いを寄せていた、という事をバラしても構わないですか?」って。)

(うわぁ…(色々と本当にすみません柳沢先輩…。同情します。))

はい、一発キャラって言うのが出てきました(笑)


名前:柳沢八兵衛

性別:男

誕生日:8月4日

血液型:A

身長:166cm

体重:54kg


元会長。

とても真面目で自尊心が強い。

稀に見る七三分けの瓶底眼鏡というスタイル。

制服もきちんと上まで閉めて、ネクタイもきちんと上まで閉める、苦しくないのかよ?っていう位の真面目さ。

メガネを取ると、実は…?


まあ、多分もう出てこないとは思いますが(笑)

しかし、個人的にはこの人好きなんだよなぁー(笑)

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