表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/38

【二人の剣士と青い竜】

「二人の剣士がいた。


 彼らは道すがらあった他人同士ではあったが、同じ迷宮に踏み入るものとして意気投合した。

 そして二人は、未だかつて誰も発見しえなかった秘境の滝に到達し、そこで青い竜を見た。


 恐ろしく強大な飛竜に追われ、迷宮を彷徨う二人はしかし、決死の覚悟で大敵に相対する。

 猛吹雪を打ち出す奇怪な化け物は、迷宮全土に魔法をかけ、二人を呪いで苦しめた。


 銅の剣士は呪いに倒れ、銀の剣士は単独で竜を切り結ぶ。

 美しい純白の剣技は竜の尾を断ち翼を落としたが、なおも竜は猛り狂い、銀の剣士を踏み潰した。


 その時、神の光を湛えた銅の剣士が立ち上がり、飛竜の爪牙を搔い潜って駆け抜けた。

 彼が銀の剣士に触れたとき、彼から流れ出た血が黄金に輝き、銀の剣士に流れ込んでいく。

 銀の剣士は再び目を開き、ここに二人の剣士は並び立った。


 赤き剣と白き剣が凍てつく猛攻を打ち破り、鱗を突き破って首を切り落としたのだった。

 二人は英雄として街に受け入れられ、誰もが彼らを称賛した。


 二人は巨万の財貨を得て、長寿に暮らした。

 この地に伝わる神々と歴戦の勇者たちが、彼らに力を与えなさったのである。」



 皺だらけの老人はそう語ると、紅色の酒をあおり、息をついた。

 迷宮で狩りをする狩猟者たちは、例外なくこの伝承を知っている。

 魔物の生態や迷宮の構造が明らかでなかった古代の話に、みなが心を躍らせた。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

楽しんでいただけたなら幸いです。感想、評価などお待ちしております。


短い作者評を別作品にて公開します。ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ