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空と海と歓喜

作者: 翠泉


 君ならなんて言ったのかな

 こんな世界を想像できたかい

 一人が好きなはずなのに

 急に物静かになり持て余している


 新しい生活には慣れたかな

 こっちはずっと雨降りだよ

 会えない日々が愛を育む

 そんなの嘘つきの常套句だね


 ぬかるむ水溜まり

 泥が跳ねる

 長靴でステップを踏む

 雨の日だけ聴ける管弦楽


 鈍く輝くひかり

 手を取って踊っていよう

 風の止んだ向こうへ

 裸足で進んでいこう


 嫉妬に狂った鬼でも

 文句を言うことはできないよ

 鼻歌まじりで進んでいく

 私のことを笑っていて


 あなたはいつも矛盾を抱えていて

 空と海のように交わることがない

 ひねくれ者で自由奔放

 そのくせに叩いて壊れない橋を探した


 もっと遠くへ飛んで

 どこまでも泳いでいけ

 探し求めていた綺麗な欠片

 見つかればいいね


 あなたにとって

 私は何だったのかな

 迷わずに進んだ先

 答えはあるんだよね


 暖かいひかり

 浴びながら踊っていたよ

 あなたが閉じこもった

 狭い城の玉座で


 あなたがもし迷っても

 戻ってきたら駄目だよ

 今までの思い出を抱えて

 あなたに見せつけてあげる


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― 新着の感想 ―
[良い点] 一人が好きだけど、静かな時間を持て余して。新しい生活を始めた相手を気遣いつつ、会えない相手への想いが、雨のように心にふりゆくのを感じました。 ぬかるむ水溜まり、跳ねる泥の中で、長靴でステ…
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