家出女子高校生
4月3日土曜日
暗い空間を歩いている……どこなんだここは、
すると、どこからか声が聞こえてきた。
「ぇーい」という声と同時に腹の上でドスッと音が鳴り、稲妻が走ったかのような痛みに襲われた。
「ぐはっ!」
痛い、一瞬、腹が避けたの方思った。
「おはよ、お兄ちゃん♡」
「朝から騒がしすぎだよ、莉奈」
腹目掛けてダイブしてきたのは妹の莉奈だった。
元気すぎる。苦しい。
「あのー、莉奈さん?どいてもらっていいですか?」
莉奈はすぐにどいてくれた。しかし莉奈も大きくなったなぁー。初めて会った時を考えると少し大きくなっていた。
「お兄ちゃん……私と付き合ってくれ。」
「無理だ、」
「酷いよー、」と抱きついてこようとしたがここは華麗に回避した。
僕はどちらかと言うと同じ歳の女の子が好きなのだ。
「だいたい、莉奈もいいとしなったんだ、毎朝告白しに来るのはやめなさい。」
忠告してみたものの、妹は聞く耳を持たない、
「あ、そうだ、明日のサイン会私も行くよ、」
「え?来るの?」
「当たり前だよ!仕事モードのお兄ちゃんに会えるんだから莉奈は頑張っちゃうよ!」
「頑張るって、お前外に出るのか?」
「うん、少しくらいなら大丈夫だよ!」
「そうなんだ……」
妹は僕が小説を書いていることを知っている。
だがしかし、来られると少し恥ずかしい気もする。
午前10時
顔を洗い、自室で『ドラゴン戦記』の続きを書く。
今日の11時までに書き終えなければならない。
終わったら出版社に持ち込む。
明日に田中書店に入荷し、明日に100冊限定で売る。
これだけの作業簡単だと思うかもしれないが実は難しい。
「ふぅ、これで終わりっと、ん?通知かな?」
作業を終えるとスマホに通知が来ていた。
「古賀くんからかな?」
確認してみると、やはり古賀くんだ、
『メーセージ1件』
と書かれている。
【古賀正道】
「明日のサイン会で4巻が100冊限定で売られるらしいぜ、斎藤の分も買って行こうか?」
「僕はいいよ」っと打ってスマホを閉じた。
明日のサイン会で、サンプルを2冊ぐらい貰えそうだしもしもの時のために貰っておくか。
よし、出版社に持っていこう。
午前12時
「ありがとう春馬くん♡私とお茶でもしない?」
と、冗談かましてくるのは僕の編集担当の桜田絵里香さんだ。全く、この人はいい歳して何を言ってるんだか、まぁ仕事はできる人だ。
「桜田さん、明日までに出来ますか?」
「えぇ、もちろん。あと絵里香さんね、」
軽くペンを頬押し付けられたがすぐに戻した。
「じゃあ、またね。」
「はい。ありがとうございました。」
よし、少し公園で休んでいくか、
しばらく歩いてるいると公園に着いた。
公園のベンチに座って休憩していると、視線の端に黒い何かが見えた。なんだろうと思い、見てみるとそのには見慣れた顔ががベンチで寝ていた。
「あ!同じクラスのえーっと名前は神崎玲奈だっけ、あの新入生代表だ!」
「でもなんでこんなところで?」
「うーんと、危ないから家に連れていくべきか?」
「まぁいいや、どうにでもなれ!」
莉奈への言い訳は後で考えよう。
「って言う訳なんだ家に入れてやってくれ、」
「お兄ちゃんのバカ!変態!スケベ!女ったらし!」
「なんでそうなるんだよ……」
莉奈は怒って2階へと上がって行った。
しかしどうしたものか、連れてきたはいいものの、
起きたらなんて言えば……そうだ、お腹が空いてるかもしれない何か作っておこう。
えーっとすぐに作れるものならパスタにしよう。
「よし、これでよしっと。」
「何作ってるの?」
「あぁ、パスタだよ、もうちょい待って莉奈…ん?」
明らかに莉奈とは違う声。
「神崎、起きたのか!」
「うん、起きたよ」
「元気そうで何よりだよ、」
「ここはどこ?あなたは?」
「僕は斎藤春馬、ここは僕の家。」
少し緊張しているのがわかる鼓動が高い。
美少女から声をかけてもらったら誰でも緊張するのだが、それに加えて自分の家でとなると尚更だ。
「斎藤くんはどうして私を連れてきてくれたの?」
「いや危ないかなと思って……」
「そうなんだ、ありがとう」
ニコッと微笑む彼女はやはり美学の向こう側へと到達している。
「あ、これ、パスタできたよ、」
「いいの?」
「あ、うん。ちょっと妹呼んでくるー」
「神崎、」と呼ぼうとしたら神崎は玲奈でいいよと言ったが……
「でも、それはもうちょい仲良くなってからの方が……」
「いいの、私も斎藤くんのこと春馬くんって呼ぶから!」
と強く言われた。まぁそれくらいならいいか。
「お兄ちゃん、食べないの?」
いつの間にか妹が来ていた。
「あぁ、食べよう。じゃあ、いただきます。」
「いただきます。」
「美味しかったー」
「これ春馬くんが作ったの?」
「お兄ちゃんの料理凄いでしょ!」
と莉奈は自慢げに話している。
「なんで莉奈が自慢げに話してるんだ、」
「ふふ、面白ね、莉奈さん。」
少しは緊張しなくなったな。そうだ、なんで寝てたか聞かないと。
「なぁ、玲奈、なんで公園で寝てたんだ?」
「えーっと、家出したの……」
玲奈の表情が少し曇る。
「そうなんだ、今日泊まるとこは?」
と聞くと、首を左右に振っている。
ならうちに泊めてやってもいいかな、
「莉奈、うちに泊めるってのはどうだ?」
「まぁ、お兄ちゃんがいいならいいけど、」
少し不満げそうだが、ありがたい。
「春馬くん。いいの?」
「あ、うん。大丈夫。」
「ありがとう。少しの間だけどよろしくね。」
「うん。」
午後10時半
どうしてこうなった。
セミダブルのベットに寝る僕。
の隣に寝る玲奈、おかしいよね、これおかしいよね!
夜のベットに高校生2人、それに同じクラスの美少女と
これはあまり寝れない気がする。
「玲奈、やっぱりこれは……」
「何?春馬くん気にしてるの?可愛い。」
なぜみな僕をからかうのだろうか、なんだろう……
僕ってからかわれやすい体質なんだろうか、
って、そんなことはどうでもいいの!
これはさすがダメでしょうが……
ってもう寝てる。はぁ、仕方ない
寝るしかないか。
まぁ、こんな感じで玲奈を拾った訳だけど。
作者がグダグダすぎるよね……まぁこれからも
僕たちの話を見てくれるなら嬉しいけど。
僕、斎藤春馬と、作者の白ノさんを応援してくれるとありがたいです。では、これからもどうぞよろしくお願いします!