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遥か高みの召喚魔帝  作者: 黒井泳鳥
最終章
644/656

644話

 ん~。なんというか。

 部屋に戻って寝支度整えさぁ意識を閉じようと思ったところで早一時間。

 さっきヤったこととそれに対する感情がなんというか。日に日に罪悪感とかそのあたりが消えていくような。

 リリンとの行為もそうだし。カナラとも正直シて良いと思ってるし。

 いや一度した約束を違えるのはカナラが嫌がってるし、しないけども。

 にしても、この心の持ちようはリリンの影響なんかな?

 それとも元々俺が抱えていたモノ?

 確かに母さんが死んでからはビビることはあっても他に気持ちが動いたりは……。

 結嶺のことも忘れ……てはないけど、連絡とかはしようと思わなかったし。

 ……うん。これ俺が薄情でクソなだけだな。うんうん。

 そんなことで落ち込みはしないけど、もやぁ~っとはするよなぁ~。

 人は、自分が普通だと思っていたところから他視点からすれば悪と言われると否定から入る。

 が、自覚したその時。過去を思い返し罪悪感に苛まれることもあるという。

 だけど俺はもやぁ止まり。うん。これは生来の薄情者。

 でもまぁ、こういう理屈っぽいとこはリリンの影響が出てると思うんだよな。俺、元々こんなこと考えられるほど頭回らなかったはずだし。

「……にゃーにゃー」

「ん?」

 起きてたのか。いつもならもう寝てる時間なのに。

「やーやー?」

「……いや、別に。なんでもねぇよ」

「お~るぅ~?」

「落ち込んでないって」

「さぁ~るぅ?」

「触りまーせん」

 こら、強調しないの。どこで覚えてきたそんなこと。

「まぁ~らぁ~、すぅ~るぅ~?」

「枕な。枕。くを抜くんじゃないくを」

「……クハッ」

 一文字抜くだけでとんでもねぇな。いや抜かなくてもおっぱい枕って時点でとんでもねぇけど。

 しかも直近のことがあるからドキッとしちゃっよ。冷や汗もんだわ。

 あとリリン。笑ってんじゃねぇ。

「……」

 おい逆サイド。じゃあこっち? じゃ、ねぇんだわ。

「…………」

 あ、でも足りない。でもないんだわ。カナラも十分あるから。ただちょっとコロナが人型のロッテに次いでデカいのがおかしいだけ。

「……ふぅ。……はぁ」

 あとロッテ。モゾモゾするな。コロナの言葉に動揺したのバレバレだぞ。

 てか、なんでこの部屋はどいつもこいつも睡眠必要ねぇヤツらばっかなんだよ。お陰で気まずいじゃねぇか。

 いやまぁ、俺もぶっちゃけ寝なくても良いっちゃ良いから人のこと言えないけどさ。

 この部屋で寝なきゃやってられないのってコロナと……それから。

「くかぁ~……」

 あの赤ん坊くらいだな。

 普段饒舌なくせにこういうときだけなんでちゃんと赤ちゃんなんだよ。

 いやまぁ、静かだから良いんだけどさ。

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