表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遥か高みの召喚魔帝  作者: 黒井泳鳥
一月編 前編
504/656

504話

「――だから、見た目は変わらなくてももう人間じゃないんだよ。妊娠がレ○プ9割の動物もいれば種のためだけ、なんなら種まいたらすぐ死ぬ動物もいる。それを人間の倫理観に当てはめて咎めたりしないだろ? それと同じなんだよ」

「……そう言われてはいそーですかと納得できませんよ」

 一応説明試みて理屈こねたものの。ま、ふつーはそうだわな。元は人間なわけだから余計に。

「でも、まぁ、わかりました。少しくらい常識から外れててももうなにも言いません」

「そりゃよかった」

 わかってくれてなにより。

「でも、幼い子相手はどうかと思います」

「はい?」

「その子ともなんでしょう?」

 指差した先は未だ寝ながらへばりついてるコロナ。

 ……おいちょっと待て。

「コロナには手出してねぇからな。なんならロッテにも」

 モフッたりはしてるけどそれ以外はそこまで触れ合いはないぞ。なんならあいつが一番グラマラスなのに。

「となるとリリンさんと艶眞さんは?」

「……まぁ、うん」

「結局二股はしてるんですね。別に良いですけど。子供たちの目の前でなければ」

「……」

「まさか目の前で行為を――」

「最後まではしてねぇって」

 そもそもヤったのは一回切りだし。それも何かしらかの干渉を受けてだからノーカンだノーカン。実質俺はまだ童貞。子持ち童貞。認知しなければただの童貞。

「最後までしなくとも教育に悪いです。控えてください」

「わかってるよ。さすがに」

 と、急に結嶺の顔から熱気が落ちてくる。どうした?

「……はぁ、まさか兄とこんな際どい話をするなんて思いませんでした」

「それも朝っぱらにな」

「なにやってるんでしょうね私たち」

「急に冷静になんなよ」

 気まずくなるだろうが。説教が終わるのは良いけどそれはそれとしてだぞ。

「とりあえず。俺も着替えるか、コロナの着替えは……あ~先に連れてくか――ん?」

 カナラが用意してるだろうからまずはコロナを連れていって~……とか考えてたら、ゲートからコロナのいつものシャツとズボンが。

 ……これに着替えさせろってことか。にしてもタイミング良いな。見てんじゃねぇの? 明らかリリンのゲートだったし。

「やれやれ……。コロナ~。起きろ~。着替えさすから」

「え」

「んむぅ~……? ん~……」

 モソモソのたのたと起きてくれて手間は省けたけど、完全に浴衣はだけてら。

 コロナのおっきなお山が露になってあらら~。

 つっても最早見慣れてるし押し付けられる毎日だったしで今さらなんとも思わないけどさ。

「に、兄様~?」

 でも、こっちはそうじゃないみたいなんだよなー。

 ひきった笑顔浮かべて。なに怒ってんだよ。

「なんだよ」

「なんだよじゃないですよ! 幼い女の子の胸をそんなまじまじと!」

「言うほど幼くねぇだろ」

「発育が良いだけで幼いです!」

 そうは言うけどこいつ人間換算で二十歳くらいなんだが。言ってもそれはそれでどーなんだとか言われそう。

 めんどくさいし黙っておこ。

 ついでに。

「じゃあお前が着替えさせとけよ。俺は他の部屋で着替えてくるから」

「……わかりました。女の子の柔肌を兄様がなめ回すよりマシです」

 俺をなんだと思ってんだ。説得力持たせられないから言わんけども。

 それでもせめてなめ回すように見るよりはと言え。なめ回したら完全にアウトだから。

 けど、まぁいいわ。コロナの着替え請け負ってくれるみたいだし。その間に俺も着替えよ。

 和服も用意されてるし、着付けもできなくはないけど、カナラには申し訳ないが俺もいつもの格好で良いか。

 気持ち的に楽だしね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ