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転生!貧乏貴族の下剋上物語  作者: かめねこ
第一章 タイゼック家の使用人
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第6話 発覚!ソルトの家は貧乏

 早く帰って、お昼食べよう。


「おい!」

「......」


 あー...傷が地味に効いてるな。歩くスピードが遅い。やっぱりこの体だと(つら)いな。


「おい!!」

「......」


 水属性だけで頑張ったからな。他の属性使っても良かったけど、今日は水属性を練習って決めてたから。まぁおかげで、水属性も強い方法思いつけたから結果オーライだ。


「無視するな!」

「あ、ぼくですか...」


 見た感じ、俺と同じぐらいの年の子に話かけられた。

 顔はカッコいいな。それは認める。

 でもな、その年で女の子の取り巻きいるってどゆこと!?


「君、あの貧乏貴族の息子だろ?」

「いえ、人違いです。では」

「あ、そうでしたか...すいません......て、ちがーう!!」


 ナイスノリツッコミだね。

 よし君は()()ツッ()ミ君、いやノリコ君と呼ぼう。


「君は、ヨーベクマ家の息子だろ?」

「そうですが」

「じゃあ、貧乏貴族の息子じゃないか。にしても貧乏貴族は服もそんなぼろぼろなのか? さすが貧乏だね」


 ノリコ君とその取り巻きたちは笑っている。


「本当にぼろぼろ。もう平民と変わらないじゃない。キャハハハ」

「さっさと貴族やめればいいのに...。平民でももうちょっといい服着てるわよ。フフフフ」


 うちって貧乏だったの!? だから貴族なのにお下がりばっかなのか...。


「何も言い換えせないみたいだね! 君はどうせ兄弟と同じように平民の学校にいくんだろ? 僕とは大違いだね! 僕はちゃんと貴族の学校にいくんだから!」

「平民の学校と貴族の学校って何が違うの?」

「ん?...教室がきれいだし、料理が美味しいし...」


 料理が美味しい!? それはいきたいな...


「......て言うか、何でぼくがヨーベクマの人間だとわかったんですか?」

「は? だって胸元に変な鳥のエンブレムがあるじゃないか。てか本当にきたないね君、服もぼろぼろ、髪もボサボサ、腕は傷だらけ...。うう気持ち悪い。貧乏が移るから近寄らないでね!」


 貧乏って移るの?まぁいいか


「服も髪も傷もわざとじゃないよ。トゥアベアを倒したから...」

「はぁ!? トゥアベアを倒した!? ......プッ、ハハハハハ。そんな訳あるか! だってあの魔物は大人5人でたおせていい方の魔物だよ! 嘘ならもっとだましやすい嘘つけないの? ハハハハ」

「フフフ。おもしろーい、けどうっざーい。...さっさといけよクソ貧乏貴族」


 女の子がそんな言葉使っちゃいけません。

 あ、でもカライヤも成長したら俺にあんなこというのかな?

 ......ヤバい、想像したら泣けてきた...


「あのこ泣きながら帰ってったよ!」


 俺はノリコ君とその取り巻きの笑い声を背中に帰っていった。


~~~~~~~~~

~~~~~~

~~~


「ただいまー」

「おにいさま!!」

「うぉ!」


 カライヤがいきなり飛び込んできた。頭を撫でてあげる。

 しばらくはああならないよな


「ソルト! 無事で良かったー! 心配したわよ」


 姉さん...


「ソルト! 何であの森に入ったの? もう服がぼろぼろじゃない! カライヤから聞いたときはもう会えないかもって心臓が止まるかと思ったわよ。こんなときに限って男共はいないし」

「ハハ...」


 母さん...

 心配かけたみたいだな。


「あ、そうだ母さん、これ...」


 俺は[亜空間収納箱(  アイテムボックス)無限(∞  )]からトゥアベアを出した。

 ドスンッ!


「「「!?」」」

「お土産」


「あ、ソルト様帰ってたんですね! お帰りなさい。何で皆さん集まってるんです? あ!トゥアベアじゃないですか!

どうしたんです?これ。 え?何で誰もしゃべらないんですか? え?え?」

「「「.........」」」

「あー...イリアムただいま。これは俺が倒してきたんだ」

「あー! だから服がぼろぼろなんですね! でもトゥアベアを倒すなんて、さすがソルト様です! 今日はご馳走にしましょうか!」

「そこらへんは母さんたちと話し合って。俺は風呂に入るから」

「分かりました! そういうと思ってお風呂はわいてますよ!」

「ありがとう」

「「「.........」」」


~~~~~~~~~

~~~~~

~~~


「ソルト様~イルマ様~。お夕飯ですよー」

「「今行くー!」」


 午後は帰ってきたイルマ兄さんに剣の稽古(けいこ)をつけてもらうのが、最近の日課となっている。


「やっぱり兄さんは強いなまだ10回に1回しか勝てないや」

「いや、その年で大人以上の俺に勝てることじたい凄いぞ...」

「そうかな? そう言ってもらえると嬉しいな」


 まあ一応、日本の武術の本を読んでるからな。


「兄さんいこ!」

「おう!」

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