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転生!貧乏貴族の下剋上物語  作者: かめねこ
第一章 タイゼック家の使用人
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第5話 激戦!ソルトvsトゥアベア

 さて、助けるとはいったもののどうするかな...。

 トゥアベアは魔法などは使わないけど、攻撃力が高く、一撃で家を全壊させてしまうほどの威力があると言われている。その上防御力も高く、鉄の矢でも刺さらないし、打撃だと毛皮で威力が抑えられてしまう。


「あー!もう! とりあえず[水槍(ウォーターランス)]!」


 これで刺さってくれればよかったが、この魔物は3メートルあるくせに意外と素早い。避けられた。

 でもそのおかげでカライヤからは遠ざけられた。


「カライヤ!家に戻ってて!!」

「で、でも、おにいさまが...!」

「...大丈夫。俺は強いからね! 安心して待ってて」

「......うん。わかった待ってる。はやく帰って来てね」

「わかった!」


 いったか...。


「おい! さっきはよくも俺の大事な妹に手ぇ出してくれたね!」


 え?まだ出して無かった? .........気のせいだ!!


「!? 何デ貴様、オレ ト 話スコト ガ デキル?」

「え!? 俺って魔物とも話せるの!?」

「ナンデ オマエ ガ 驚イテイル...。マァ ドウセ オマエ ハ オレ ノ 餌 ト ナルンダカラ ドウデモイイコト ダガナ!」


 トゥアベアはそういうと右の前足を降り下ろして来た。


「うわ!? あっぶな。かすっちゃったよ」


 そうかすった。それだけなのに...

 ブシャ!


「!? いったいなー!」

「フハハ! ギリギリジャナイカ! 家ニ帰ルンダロ? ハハハハ!」


 あぁ家に帰るよ。これは決定事項だからな。


「とりあえず[水球(ウォーターボール)]!」


 水の球をトゥアベアにぶつける。


「効カネェヨ!」


 チッ、速さが足りない。どうすれば...


「オイオイ! ドウシタ! マサカ ソレデ 終ワリカ? ジャア コッチカラ イクゼ!」


 降り下ろされた左前足をギリギリでかわすが、服が破れてしまった。


「お下がりじゃない服これしか持ってないのに! 許さないからな!」

「ソウカソウカ。デキルモン ナラ ヤッテミロ!」


 それにしたってどうすればいい。上級魔法使ってもいいけどそれだと魔力が足りなくて歩けなくなる。

 やっぱり[水球(ウォーターボール)]とかをはやくすれば...

 でもどうやって? こういう時こそ地球の知識を...!

 速いと言えば新幹線? いやスペースシャトルかな。スペースシャトルはロケットでしょ?原理は火を下から出して... いや違う! ペットボトルロケットが一番想像しやすいな!


 そんなことを考えていてもトゥアベアの攻撃は止まらない。

 服はもうぼろぼろだ。


 いったん距離をとろう。


「[水槍(ウォーターランス)]!」


 よし離れたな。

 まず透明な球型の(まく)を張って水を少し入れる。一ヶ所だけ穴を開けて(ふた)をする。そこから空気を入れてパンパンになったらその周りに水を(まと)わせて、もう一回空気を入れる!


「[水球(ウォーターボール)]!」


 トゥアベアに向けて発射した。

 するとさっきより全然速い球がトゥアベアにあたって、よろけさせる。

 よし!成功だ!...でもダメージは全然入ってないな。

 じゃあ纏わせた水を氷に変えよう!


 もう一回同じことをして、今度は周りの水の原子運動を遅くさせて...。

 ......!できた!


「よし![氷球(アイスボール)]!」

「グファ!!」


 今度はダメージを(あた)えることができた。

 でもまだ足りないか。


 じゃあ今度はランスの方で...。

 膜を槍の形にして、同じことをし、周りを凍らせる。尖端(せんたん)を鋭く鋭く。

 よし...!


「[氷槍(アイスランス)]!」


 氷の槍がものすごいスピードで飛んで行く。

 あ、空気抵抗が少ないからか...。

 氷の槍は的確にトゥアベアの心臓を貫いた。


「グワーーー!!」

「......倒した...か?」


 よし! なんかフラグめいたことを言っちゃったから少し不安だったけど倒せたようだ。

 じゃあ帰ろう。

 お腹空いたな~。あ、服怒られるかも...。ハァ...。

 こいつ持って帰ったら許してもらえるかなぁ。


 え?どうやってこの3メートル以上の熊を持って帰るのかって?

 フフフ、それはね[亜空間収納箱(  アイテムボックス)無限(∞  )]を使うんだ!

 GP(ゴットポイント)を1割使って手に入れた、制限なくモノを入れられる自分だけの亜空間。

 これを使えば重いものも楽々に運べるし、かさばらない。とっても便利なスキルだ。


 さ! トゥアベアも入れたことだし帰ろう。

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