第42話 整理!これからのこととnewチート
前回の投稿からだいぶ経ってしまい申し訳ございません!
今日から毎週土曜日に投稿周期を戻そうと思います!
と同時に来週か再来週から新しい連載小説を投稿するつもりです。そちらもよろしくお願いします!
では本編スタートです!
気が付くと俺は礼拝所に戻っていた。
俺は今あった出来事を思い出しながら腰を持ち上げる。
「もう終わり? まだ5秒も経ってないじゃない」
「大丈夫。元気そうだったから」
「は? どういう......? って、ちょっと!? どこいくの!」
俺は不思議そうな顔をしたシスローネさんの問いを無視して礼拝所を出た。
俺は今頭の中を整理する必要がある。どうせ仕事は明日からだ。
「今日はもう帰らせてもらうよ。マザー・クリアにも伝えておいて」
「そんないきなり......あーもう! 明日は6時までに来なさい!」
それに「わかった」とだけ答えて俺は教会を出た。
とりあえず宿を探そう。
ゆっくりものを考えられる宿を。
「あ、オススメの宿聞くの忘れてた」
『ちょっと待て! 何でお前はいつもいつも我を置いてきぼりにするのだ!!』
スイレンも忘れてた。
*
その辺で見つけた朝夕食付きで一泊銀貨9枚(日本円にして9000円)の宿をとりあえず7日分予約し、今俺はその宿でさっきのことについて考えていた。
「世界征服ねぇ」
「......おい、まさかお前世界征服を目標にしているのか?」
「うんたぶん」
スイレンは周りに人がいないので[幻覚]を使わずそのまま会話している。
人が来たら危ないが、俺は[世界地図]で人の位置がわかるのでその心配はいらない。
「さ、さすがに無理だろう?」
「そう?」
「えぇ? なんかお前ならさくっとやりそうでこわいな......」
「さくっとは無理かな」
「さくっとじゃなければいけるのか......」
そんなスイレンとの談話もほどほどに、これからのことについて真面目に考えなくてはいけない。
まず本当に世界征服を目標とするのか。その答えはイェスだ。
お願いされたというのもあるけど、一番は何か目標が欲しかったということが理由だ。
今は貴族の学校に行くという目標を美味しいものを食べたい、家族の為になりたいという建前を持って頑張っているけど、何かわりと簡単にクリアできそうなんだよな。
するとやりたいことがなくなってしまう。何となく俺の家族を不自由させない、そのために爵位をあげるとも考えては居たけど、その方法も特に思いついてなかった。
そこに国を征服――というか世界征服をしてくれとの神様からのお願いが来たので、世界を征服するんなら結局家族は不自由無く暮らせるな、と俺のぼんやりした目標をわかり易くしてくれたこともあり了承したのだ。
さて、これからのこと、遠すぎず近すぎずを考えるとちょうどいい目標は俺の領があるこの国――ネキシテス王国を征服することだろう。
征服と聞くと黒マント羽織った奴が屍の上でワハハハハハと笑っている様子を思い浮かべそうなものだが、なにも武力で従えるだけが征服方法という訳ではない。
例えば商業を斡旋したり、平民から国王以上の支持を得たりとウチに依存しないといけない状況を作ってしまう方法もある。
他にも少しアレだが、王女や女王を落としたり、国の財産を潰したり、フィレセリアに於いては魔王を倒すだけで制圧完了である。
と、ここまで案を出したものの、やはりここネキシテス王国では武力が主になるだろう。
理由は隣にフィレセリアがあるから。いつ悪魔たちが来ても対応できる強さ、魔王に少しでも対抗できる強さを持つものが重宝されるのは当たり前だ。
だがそれではまだ重宝されている――つまり国の駒として動いているだけだろう。
欲しいのは国王以上の権力。脅しでもいいから俺の意見が通るようにする必要がある。
そうしてやっと征服と言えるのではないだろうか。
そうなると結局のところ武力なんだよな。
いや、武力で無理矢理ではなく、この国の主戦力を潰すあるいは、掌握するという意味でだが。
潰したらフィレセリアからのもしもに耐えられなくなってしまいそうだから、掌握が目標だな。
それならばこれからの行動は変わらない。
お金を貯めて貴族学校に入学する。
貴族学校の正式名称は魔法騎士貴族育成学校と言い、名前の通り魔法、武術、貴族としての嗜みを教えてくれる学校で、この学校を卒業した生徒のほとんどが魔法騎士団、王国騎士団、王国政府官のいずれかに入っている。
この通り俺の目指す貴族学校とは将来の国を担う子供たちを育てる学校だ。
そんな学校の全生徒から支持を得たらどうなるか、答えは簡単だろう。次世代の王国は俺の存在が目立つ王権となる。
多少の長い年月を必要とするが、結局成長するまでそんなに活動できないのだから、10歳という早いうちに伏線を張れるできるなら上々な結果になるだろう。
となると遠分の行動は予定通りだ。
教会で暇つぶしして、馬車見つけて、王都で働いて資金集めて、貴族学校入学して、その間に自分の力も上手く使い切れるようになってって感じかな。
よし。そこまで考えるようなことじゃなかったな。
「考え事は終わったか?」
「いやもう少しだけ待って」
これからの予定はまとめたが、その一つであるチートについてもしっかりと考察しなくてはこれからの修行方法が定まらない。
とりあえず今のスキル状況を確認しないと始まらないよな。
<ノーマルスキル>
剣術ーLv26
清掃ーLv6
洗濯ーLv6
調理ーLv1
拳闘ーLv6
解剖ーLv3
裁縫ーLv3
暗視ーLv4
遠視ーLv3
偽造ーLv6
隠蔽ーLv6
隠密ーLv4
短剣ーLv6
盗聴ーLv2
増血ーLv6
操縄ーLv2
<レアスキル>
魔物支配ーLv6
世界地図ーLv6
真偽の耳ーLv3
精神強化ーLv3
<恩恵スキル>
全世界図書館
完全言語理解
全属性魔法
亜空間収納箱無限
技術成長率増加・最
技術上限解放
技術希少一定化
技術合成
不死鳥の加護
技術特化派生
……だいぶ増えたな。
毎日使ってたもしくは発動されていたもののほとんどがレベル6になっている。
レベル6以上が増えて来たのならそろそろ[技術合成]の出番も増えそうだな。
それと目立つのは新しいチートの[技術特化派生]だろう。
さっきの礼拝所で神様との別れ際に貰ったものだ。
何故かは知らないがすでに使い方はなんとなくわかっている。
説明しづらいんだよなこのチート。
そうだな例で例えると、[料理]スキルのレベルを3消費する事でみじん切りが完全に極めれるというものだ。
べつにみじん切りじゃなくても、短冊切りだったりいちょう切りだったり、松笠切りだったりでもいい。
切り方だけじゃなくて揚げ方、焼き方、調理器具の使い方でも、もちろんOKだ。
要はそのスキルの中でもさらに細かく分ける事で、その技術をより専門的に極めることのできるチートだ。
このスキルで極めたものは本当に究極になるようで、その派生した技術だけはレベルがMAX並みに使えるようになれるらしい。
「試してみるか」
「なんだいきなり。まだ終わらないのか?」
俺が思考の海に浸かっていたため、ベットでゴロゴロしていたスイレンだがそろそろ本気で暇になって来たらしい。
語尾が喧嘩腰な感じになってスイレンのイライラ度を表している。
「これで終わりだから」
「……早くしてくれ。さもないと元の姿に戻って暴れながらお前の名前を呼び続けるぞ」
「全力で急ぎます!」
コイツ俺のやられて嫌な事を学びやがった。
どうせささっと終わらせようと思っていたし今回は良いがそれでわがまま言うようになったらちゃんと“教育”してやらないとな。
「うぅ⁉︎ 何故か寒気が……」
それはさておき今はnewチートだ。
とりあえず今回は[剣術]スキルの技である十二支剣技の午にしようと思う。
理由は単純にスピードが欲しいから。
今の俺は5歳児なので足の長さと筋力の二つの原因で大人の半分以下の速さしかでない。午を使ったとしてもやっと大人と同じぐらいなのだ。
緊急の時に素早く駆けつけれないのは、最悪な事態に陥ってしまう可能性が大きい。
それを解決するためにも速さだけでも高めておきたいのだ。
頭の中でその流れを意識しながら俺は唱えた。
「技術特化派生」
「…………なんだ驚かすな。何も起きていないじゃないか」
スイレンはそう言うが俺にはわかる。
スキルを頭で表示してみる。
<ノーマルスキル>
剣術ーLv23
{特化派生 [十二支剣技・午]}
ほうら! レベルが3つ減って新しい欄が追加されてる。
おそらくこれで俺のこの技はレベルMAXと同じぐらいの性能になっているハズだ。
そうとなったら試してみたいよなぁ。
「なぁスイレン競走しないか?」
「我と? 圧倒的に我が勝つと思うが……暇よりはマシか。いいだろう。ただし負けた方は勝った方の言うことを一つ聞くというのはどうだ?」
「いいな。それでやろう」
*
「はっはっは! 我に勝とうなど5年早いわ!」
「いや割と近ぇな!」
勝負の結果はスイレンの勝ち。
本気でがんばったが、森からタイゼック家に運ぶ時に煽っただけの実力はあった。
一応僅差だが、レベルMAX並みでこれならもうスイレンより速くなるのは難しいかも知れない。
「いやお前なら速くなる系統のスキルもすぐに所得してしまうだろう? 重ねがけでもされたら大差で負けるに決まってる……」
「はっ……!」
そういえばこれは剣術用の技だった。
移動用じゃないからそこまで速くする必要がないのか。
よかったまだ希望はあるな。
読んでくださりありがとうございます。
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