第3話 誕生!新しい兄弟カライヤ
あれから時は流れ俺は3歳になっていた。
そして今日はなんと、俺に妹か弟ができる予定なのだ!! 今は母さんが赤ちゃんを産んでいる部屋の前にいる。
兄さんたちや姉さんも好きだけど、年下の兄弟はとても楽しみだ。
もし妹だったら一緒におままごととかしてあげたりして、たっぷり可愛がってあげよう。
弟だったら一緒に剣の修行したり、やんちゃしたりして背中を預けられる兄弟となろう。
俺がそんなことを考えていると
「えい!」
「うわ!...なんだ姉さんか」
後ろから姉さんが覆い被さってきた。
「なんだとはなによ。君の大好きな姉さんよ」
「<君を>の間違いじゃない?」
「もう、素直じゃないなぁ!」
姉さんのブラコンはまだなおってない。
そんなことより...
「姉さん...」
「ん?」
「姉さんも17歳になって出るとこでてんだからもう少し気にしなよ。あれ、当たってるんだけど...」
「そんなこと気にしてるの?私たちは姉弟よ?全くソルトはエッチねぇ」
「.........」
否定はしない。だって胸は胸だから。しかもかわいい姉さんに抱きつかれて、嫌な気分になるわけない。
「あれ?父さんたちは?」
「お父様は仕事、お兄様もそれについてってるわ。イルマは学校よ」
「ふーん。姉さんは用事なかったの?」
「んー...。男友達にお散歩のお誘いが来てたけどすっぽかしちゃった!」
「......彼氏できないよ?」
「私はソルトがいればいいわ♡」
「......」
姉さん美人なのにもったいない...。というかその男友達かわいそう...。
うぅ!!
扉の向こうからひときわ大きい声がした。
「そろそろね。妹だったらいろんなお洋服を二人で見てまわりたいわ! あ、でもソルトとすごく仲良くなったら、私嫉妬しちゃうかも」
姉さん...。そろそろ弟離れした方がいいよ......。
そんなことをしているとついに...!
オギャーオギャー!!
産まれた!!
少し待った方がいいかな?............もういいかな?
まだかな? あぁ待ちきれない!
もういいや! 入っちゃえ!!
「これが私のー」バンッ!!
「生まれたの!? 母さん!!」
今母さんがなんかいってたけど気にしない。
「男の子?女の子?」
「すごいデジャヴね...」
「お母様、私も知りたいわ。弟?妹?」
「...妹よ」
赤ちゃんを見せてもらった。
「かわいいなぁ...!!」
「お母様名前は何にしたの?」
「名前はカライヤよ」
「カライヤね! よろしくカライヤ!!」
俺は思わずギュゥーって抱き締めた。
「...すごいデジャヴ...。ソルトが産まれた時を思い出すわね」
「そうなの?私はそこまで思い出さないけど...?」
「............」
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あれから俺はずっとカライヤに付きっきりだ。
いやだってかわいいし? すっごい目の保護になるからいいのさ!
......? あれ? 今目が動かなかった?
「...! 母さん!カライヤの目が開いたよ!」
......あ、目があった。
「はじめまして! 俺は君の兄のソルトだよ。これからよろしく!」
手を出すとその手を小さなもみじのおててで握り返してくれた。
「キュン!!」
もうカライヤのこと好きになっちゃった!
え?誰かさんと同じ道を渡りそうだって?
......気のせい!!
あらすじの一部を変えました。
学校にいっても ×
どこにいっても ○