プロローグ
初投稿です。1日1回更新できたら良いなぁ...ぐらいで投稿していこうと思っています。よろしくおねがいします。
「ん?ここは...?」
そこはどこまでも続く真っ白な空間に男が1人いるだけの場所だった。
『ここはあの世とこの世の狭間に位置する場所だよ』
「な!?脳に直接...だと!? で、俺の脳に話しかけている男の子とも女の子とも聞こえ、小学生とも高校生とも思える声の君は誰だ?」
『...なんか妙に説明っぽい話し方だね...。まぁいっか。僕は君たちで言うところの神様だよ! 君は今、死んでしまったんだ。でも見事!君は[異世界転生]に選ばれたよ』
男は「マジか...!?いつもネット小説でなってみたいとは思ってたけど本当にキタか!」とはしゃいでいる。
「それで神様...チートの方は...?」
『...死んだことには触れなくていいのかい? でもまぁチートはあるよ』
「そうですか!(ヤッタ!) ちなみにどんなチートですか」
『それは君に選んでもらう感じなんだよね。はいこれリスト』
するとなにもないところから本と紙とペンが出てきた。
「うわ!?結構厚いですねこれ」
だいたい500ページぐらいだろう。
『うん。今からGPを渡すからそれをふりわけてね。GPって前世?というかさっきまでの人生でどのくらい人のために動けたかによるんだけど、君はけっこう世の中のために動いたらしいね。普通の2倍ぐらいあるよ』
「...そうですかね...」
男はとても照れているようだ。
『しかも君は僕の1万人目のお客さんだからさらに5倍のGPがもらえるよ』
「え!? それってつまり普通の10倍じゃあないですか!?」
『そうなるね。まぁいいよ。さっさと決めちゃって』
*
「よし!できました!!」
『遅いよ!!何時間かけてんのさ!!』
「だって来世を決める大切なことですし...」
『そうだけどさ! まさか日をまたぐとは思ってなかったよ! ひたすら待ち続けるこっちの身にもなって!』
「すみません...」
『まあ反省したならいいんだけど... で?どういうふりわけにしたんだい?』
すると今度は男の手元から道具が消えた。
『おぉ!10倍ってすごいね! 気になるのは[全世界図書館]と[完全言語理解]かな。これは選ぶ人全くいなかったんだよ。けっこうGP使うからさ。他にも色々あるけどやっぱり10倍だとチート過ぎるね。』
「はぁ...。それで俺は何に転生するんですか?」
『えーと、君はある貴族の3男坊として生まれるから』
「貴族ですか...?」
『うん。それとみんな向こうの世界で遠慮しがちだけど、自分の生きたいように生きていいからね。別に世界への影響とか考えなくていいよ。自重しないで好きに生きてね』
「そうですか!じゃあ好きなように生きさせてもらいます!!」
『うんそのくらいかな?じゃああっちの世界でもガンバ!!』
神様がそう言うと男の体は光始めた。
『あ!いい忘れてた!君が地球にいたときの知識は、世界に影響力のあるものだけなくなってるから! まぁ、君には必要ないかもしれないけど、一応決まりでね...』
「わかりました!神様ありがとうございました!では!!」
あとに残ったのはひたすら続く白い空間だけだった。
*
『いったかな?うーん、あの子すごいことしでかしそう...。フフッ これからも暇なときは見てみようっと』
男の子とも女の子とも、小学生とも高校生ともとれる神は満足そうに笑っていた。