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ゴブリンに転生した  作者: 白兎 龍
第1章 ゴブリン
7/12

第6話 ゴブリンの漁

第二位階上位

 



 8日目の朝。



 今朝は若ゴブを集めて川に向かった。


 作ったあれ・・。大きな網を、川に入れ、魚を取る。


 大きな網を川の両側にいる皆で持って、下流から上流へ向けて進み、引き揚げると。



「大漁だな」

 


 思っていた以上に結構な量の川魚が取れた。


 今日の分の食料が取れたので、今日は狩りをやめて教育の日にしよう。



 生で食うと寄生虫が怖いから焼いて食う事に決める。


 生で食べようとした奴を物理的に黙らせて、皆の前で弓ぎり式の火起こし器を作り、火を起こした。

 火に怯えた様子を見せる彼等を差し置いて、魚に枝を刺して焼き始める。


 やり方をしっかりと教え込んで、各チーム毎に魚を焼く様に指示した。


 美味そうな匂いがしてるからだろう。ちゃんと作業してくれている様で何より。



「うむ、美味い」

「はぐはぐっ」

「むしゃむしゃっ」



 だから、そんなに急がなくても誰も取らないからね?




 午後。


 皆に武器の作り方や獲物の取り方について教えたが、理解出来たかは怪しい所だ。


 ともかく今日は、皆で木の槍や棍棒、木の防具を作り、それらを全員分用意した。

 今朝作った石斧のおかげで資材の調達には困らなかった。



「あー、ダイキ君達、あの木、伐って」

「分かっタ」



 石斧も量産したし、使い方も教えたので、明日の狩りはより順調に進むだろう。





 明けて翌日。9日目の朝。


 武装をしたおかげで最初とは見違えた同胞を見送り、狩りを開始した。


 向かった先は落とし穴がある場所。

 一日経ったので猪が掛かっていないかの確認だ。



「……掛かってるか」



 見えて来た落とし穴は、作動した証拠として蓋が無くなっていた。

 覗き込んでみると、掛かっていたのは大きな猪。


 血がかなり流れているが、まだ息はある様だ。

 殻の無い頭に目掛け、何度も何度も槍を突き込んで仕留めた。



「ふぅ……さて、ダイキ君、任せた」

「おウ! 任セロ!」



 勿論無理だった。


 3人がかりでも猪を持ち上げる事は出来ない。


 仕方が無いので、森を彷徨っていた同胞を集め、猪を紐で括って30人がかりで……いや、30ゴブがかりで持ち上げる事になった。



「……大物だなぁ……」

「美味そうダナ!」

「凄イ……」



 ざっと試算して100キロは超えているだろう。

 大きさはダイキ君五ゴブ分くらいの大物であった。


 ……つうか、見た目だけじゃ美味そうかどうかなんてわからんだろうに……。ダイキ君は想像力豊かだな。



 その日の晩は、老ゴブ達も巻き込んでの宴になった。


 キャッキャと騒ぎながら洞窟に帰還し、道中集めた枝葉や味付け用の木の実を使い、猪焼肉。


 ヒヒの実と言うピリ辛の実を刻んだ物や、老ゴブ達が持って来た岩塩を使って、大変美味しく頂きました。



 余りは塩漬けにして干し肉を作る。



 

ゴブリンの漁


大漁、大猟。

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