表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴブリンに転生した  作者: 白兎 龍
第1章 ゴブリン
6/12

第5話 ゴブリンの作業

第二位階上位

 



 明けて翌朝。


 7日目の朝は、ひたすらに石を研いで鋭くし、丈夫な紐を使って石斧を作った。


 完徹したので非常に眠いが、今朝の情報収集である。


 今日聞けたのは、薬草と毒草の話。


 何でも、飲むとたちまち傷が治るポーションと言うアイテムを作るのに必須である薬草がこの辺には沢山生えているらしい。


 実際に洞窟の横にある草葉にも少し生えていたので、少し集めてみよう。



 ……まぁ、ポーションなるアイテムの作り方は知らないみたいだけどな。





 狩りに行く前に、同胞の若ゴブ達に木の棒を待たせた。


 どうして同胞達が肉を取って来ないのか疑問に思っていたのだが……。

 単純に武器と知恵が無いだけであったので、ウサギやネズミの取り方をレクチャーして送り出した。


 これで彼等も美味い肉を自分でとって食べる事が出来るだろう。


 ……覚えられたかどうかは分からんが。


 一応、注意点として角が大きいウサギを見掛けたら攻撃しない様に厳命しておいた。

 角が大きい奴は逃げずに突進して来るからな。


 此方に関しては、命に関わるのでしっかりと覚えて貰った。



 ダイキ君とケンキちゃんは、如何してか昨日よりも動きが良くなっていたので、狩りは順調に進み、大量の獲物を狩る事が出来た。

 どうやら俺の動き方を真似しているらしい。



 日が落ちる頃に川辺へ水を飲みに行くと、魚が泳いでいるのを見つけた。



「……明日は漁だな」

「?」

「リョう?」

「何でも無い」



 久し振りに魚が食いたくなっただけだ。



 その為にはあれ・・を作らないとな。





 夜、ケンキちゃんを含め、頭の良いゴブリン達を集めて紐の編み方を教えた。


 時計回りや反時計回りと教えて行ったが、然程苦労する事なく覚えさせる事が出来た。

 まぁ、殆ど同じ動作を繰り返すだけだからな。



「時計っテ何?」

「時間を刻む道具だよ」

「そウ」



 ケンキちゃんは知りたがりだな。



 その晩、皆でひたすらに紐を編み続け、あれ・・が完成した。


 殆ど寝落ちしやがったけどな。



 

ゴブリンの作業


紐作り。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ