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冒険者デビュー

チキンソルジャーです。読んでくださりありがとうございます。

ミルクとニーナの性描写を書こうか迷ってます。

描写といっても一文で済ます位です。性交渉があったみたいな文です。嫌な方は感想やコメントで言ってください。


バリスさんと別れた後、俺は冒険者ギルドを目指して歩いていた。

 「活気がある町だなぁ。あの中央の城は俺の会社より高いじゃないか!羨ましいな~」

 この街はベクシズ王国の城下町で、俺がさっき言っていた城がベクシズ王の住まいというわけだ。

 俺の会社のビルは100メートルだ。でも、あの城は150メートルはあるだろう。何て、豪邸なんだ。この国は世界でも有数の国なのかも知れないな。

 冒険者ギルドは北門から真っ直ぐに300メートル歩けばある、親切設計だ。頭が悪い冒険者のためなのだろうか?さっきから街の人が俺の事をすごく見てくるのだが、確かに俺は俳優の親父から受け継いだこのイケメン顔だか、男からこんなに見られたことはないぞ。原因がわからずに冒険者ギルドに入った途端に、冒険者達が俺を見ると、直ぐに駆け寄って来る。

 「俺達に依頼を任してください。俺達は腕が立ちますし、必ず期待に応えられます」

 「いやいや、私の方こそ手には自信があります。ここは是非、私のパーティー『狼の目』を指示下さい」

 どうやら、俺が有力な商人か、貴族だと思い込んでいるらしい。

 「私は商人でも無ければ貴族でもありませんよ」

 それを聞いた途端に冒険者達は落ち込み、席に戻っていき、飲みかけのお酒を飲み始めた。

 すげぇ温度差だな。どうやら指名依頼は相当依頼料がいいのだろう。俺が貴族でも、商人じゃなくて、ただの異世界の社長で悪かったな。

 ギルドの外見は石造りの綺麗な建物で、入り口の上の壁にドラゴンがブレスを吐いているイラストの下に冒険者ギルドと書かれた看板がでっかく掛けられている。

 内装は外見に怠らず、綺麗だ。壁は白く塗られ、床も綺麗に掃除が行き届いている。

 傷の少ない机と椅子が沢山置いてあり、左横には食事専用のカウンターがあり、ウェイターの女の子達が忙しく動き回っている。右横は依頼書がボードに数えきれない程貼ってある。そして、正面には受付のカウンターがあり、5人の受付嬢が営業スマイルを振り撒いている。全体は冒険者達の騒ぎ声でとても賑やかで、俺は嫌いじゃない。

 目の前の一番可愛い受付嬢の列に並ぶことにした。沢山の冒険者がいるが、どうやら今の時間帯は依頼を達成し、帰り始める時間帯らしく、俺はまだ混んでいない内に並べたらしい。

 そして、待つこと15分俺に順番が回ってきた。

 「本日はどのような用件でしょうか?」

 この子の名前はエリカだ。ステータスは500台で多分中位の強さで目ぼしいスキルはランク7短剣術で、達人級と表示されている。髪は金髪のツインテールで目がクリクリした可愛い顔立ちをしている。受付嬢の服はメイドに似た服で、ゆとりのある服だ。それでもエリカの主張してくる胸が服を押し上げ、形を強調してくる。これはダメだ。破壊力がヤバイ。ステータスに載っていない未知の力に俺は負けそうな気がしてきた。

 「冒険者登録をしたい」

 「はい、わかりました」

 机の引き出しから紙を取り出し俺に渡してきた。

 紙には誓約書みたいな内容が書かれている。

 内容は

  ギルドの規則に従い、依頼中に死亡しても一切ギルドに責任を求めません。以上の事を私____は誓います。

 と書かれている。どうせ書かなきゃ登録できないんでしょ。納得はできないがサインをしてエリカに渡す。

 「はい。サインありがとうございます。次は此方に記入をお願いします」

 「わかった」

 項目は出身地と年齢、性別、名前だった。

 出身地は適当に森と書いておいた。聞かれたら記憶喪失とか言っておけばいいだろう。

 年齢とか年取らないし、調整できるから、18歳にしておいた。勿論、性別は男で名前はソウイチ カンダと記入した。ステータスと同じ順番にしておいた。名字があると、貴族だと思われるかな。ん?エリカの隣の受付嬢が俺の顔を指差しながら、エリカに肘でつついているな。エリカが俺の顔をみて、顔を赤く染めながらチラチラと見てくる。

 「顔に何か着いてるか?」

 「い、いえ!着いてまひぇん!」

 あ、噛んだ。盛大に噛んだな。耳まで赤くしてあたふたしている。少女漫画にある表現か知らないが、頭から湯気が出ている様に真っ赤だ。

 「ハイこれ書けたよ」

 俺はイタズラしたくなり紙に君の名前は?と書き込んでおいた。

 「その、私はエリカ「エリカ」ともうします」

 「えっ!どうして私の名前を知っているのですか?」

 「冒険者の間でこのギルド一可愛いのはエリカと聞いていたから、君を見た瞬間にすぐにわかったよ」

 それを聞き、頬を膨らませ

 「もう!ソウイチさんったら!イジワル!」

 「悪い悪い、少し魔が差したよ」

 「記入は問題無いかな?」

 そう言えばと思い出した顔をするエリカ。

 「出身地ふざけないでちゃんと書いてください!」

 「ごめんね、僕記憶を無くしてて、目覚めたのが森だったから」

 それを聞き、目を潤ませちょっと鼻をすすり頭を勢いよくさげ、カウンターに頭をぶつけて謝ってきた。

 「ごめんなさい!私そんなことを知らずにふざけてなんて言ってしまい」

 俺もすいません。嘘書いてこんなに謝らせてごめんよ。

 「いやいや、いいよ。出身地がただの森なんて書かれたら誰でもそう思うから」

 「ソウイチさんは優しいですね」

 「どうかな?記憶があったときはエリカちゃんみたいな可愛い女の子を襲ってたかもよ」

 俺の言葉にまた頬を膨らませるエリカ

 「もう!やっぱりソウイチさんは意地悪です」

 「ははは、ごめんごめん。で、次は何を書けばいいのかな?」

 「そうですね、私への謝罪文とこのステータスを測る水晶に手をおいてください」

 「おいおい、勘弁してくれよ。謝罪文じゃなくてラブレターになっちまうぜ」

 「ら、ラブレター!?もういい加減にしてください!」

 これ以上いじると本当に怒りそうだからもう何も言わずに水晶に手を置く。すると水晶が光り、ジージーと音をだしながら冒険者カードに情報が書かれていく。発行し終わったカードをエリカちゃんが食い入るように見ている。

 「何かあったか?」

 「い、いえ。レベルにしてはステータスが高いだけでなくスキルが一つも無いことが一度もなかったので驚きました」

 「ああ、まぁあれだ。記憶喪失の時にスキル忘れちゃったんだよ」

 エリカはその言葉に首を傾げる。なんかまずいこと言ったかな?

 「スキルは記憶喪失しても消えることはないと王立研究所から20年前に発表されてますよ?」

 疑い深い目で俺を見てくる。

 あースキル無しは無能かそれとも異常なのか?

 「そ、そんなにおかしいか?」 

 「おかしいも何も最低でも、ランク10のスキル一つは産まれた時から必ず持っています!」

 「へぇーそうなんだー。じゃあ僕は例外だね。だってスキル無いし」

 「そうですか。ソウイチさんは異常で無能の残念イケメンさんですね」

 俺がいじったことへの腹いせなのか言葉攻めしてくる。俺も負けじと勝負に出る。

 「酷いなー俺は強いよ。ホラ」

 俺はダークナイトの鎧をアイテム欄から出し手に持つ。

 エリカは目を見開き俺と鎧を交互に見てから、飛び出しそうな勢いでカウンターから身をのり出した。

 「ちょ、ちょっと待ってください!ギルドマスター呼んできますから!」

 高ランクの冒険者達はダークナイトの鎧だと気づいたらしく、酒を吹き出したり、鼻を鳴らす者もいる。

 「うわーギルマスは厄介だな。長くなりそうだし帰るか」

 意地を張らずに後々俺の凄さを見せてやればよかったかな。

 カウンターに手を入れるなと書いてあるがそんなのは無視して、カウンターの受付嬢の机に置いてあるギルドカードを取って高ランクの冒険者に目で追われながらギルドを後にした。          泊まる宿だが、一番コストパフォーマンスが良い宿に泊まることにした。そこは二食付きで、一泊800Gだ。宿の名前はルーナの家だ。名前からして友達の家に遊びに行くような気分になるな。

 ギルドから100メートル程の所にあり。また直線でありがたい配置だ。ギルマスわざわざ来ないよね?

 俺は街をゆっくりと見ながら宿へと向かう。人通りはとても多く、夕日が空を赤く染めている。子供達のはしゃぎ声と母親の子を呼ぶ声が聞こえ、食べ物屋からいい匂いが漂ってくる。店からおじさん達が酒を飲んで笑い声をあげている。

 店はギルドよりは小さい。外見は綺麗な石造りで、木製のドアは磨きあげられている。

 「おお、随分と手入れが行き届いているな。安いから小汚いと思ってた」

 俺が一人呟いているとドアが勢いよく開き俺に激突した。

 「痛!生命力30減ったぞ!」

 減ってないが言ってみたかったんだよね。これファンタジーらしいよね。

 「あ!ごめんなさい!怪我はないですか?」

 防御力のお掛けでダメージ受けてないけど。

 「あー痛かった。怪我は無いよ。でもちょっとだけ看病が必要かな?」

 はい、決まってます。無償で泊めてもらおうと考えてます。

 「ごめんなさい!ごめんなさい!体だけは勘弁してください!」

 「は?」

 「ひぇ!」

 「は?」

 「ひえ!」

 「何言ってんの?そんなことはどうでもいいよ。もっと大事な事があるだろ?」

 「そ、そ、そんな!お願いします!妹とお姉ちゃんにだけは手を出さないで下さい!せめて私だけで満足してください!初物ですから!」

 こいつ面白いな。勘違いし過ぎ。

 店の中からまた人が出てきた。

 ドン!

 「ブフェ!」

 クリーンヒットだな。

 「何話しているのよ。ミルク?」

  倒れている女の子はミルクという名前らしい。彼女はミルクにドアを当てたことに気づいた。

 「あ!ミルク!ゴメンね!大丈夫?」

 目を回していたミルクが一瞬で立ち上がり俺の足を掴んで何度も頭を下げてくる。

 「ミルクの体だけで勘弁してください!」

 それを聞き多分姉が驚いた顔をする。

 「なっ!貴方!ミルクに何をしたの!」

 俺は姉の顔を見て

 「何ってさっきあんたが妹にしたことをされたのだが」

 「そ、それくらいで何でミルクの体を欲しがるのよ!」

 「要らないけど」

 「そんなぁー。ごめんなさい。許してくだしゃい」

 ミルクは姉が襲われると思い泣きじゃくる。

 「え?も、もしかして私!?」

 といいながらお姉さんは自分の体を抱き締める。

 「要らない」

 「え!?本当に!」

 ミルクの顔が途端に明るくなる。

 「じゃ、じゃあ何なのよ!」

 「ここに無料で泊めて」

 「え?何?それだけ?」

 「うん」

 「本当に?」

 「うん」

 「良かったぁー」

 そう言って彼女は胸を撫で下ろした。

 地面に座り口を開けてパクパクしているミルクに手を差し出す。

 「ミルク。よろしくな!俺は最初からお前や家族に一切興味なかったんだ。ただ謝罪として無償で宿に泊めて欲しかっただけだよ?さぁ立って中に入ろう!」

 ミルクは俺の手と顔を見た後、今まで勘違いしていたことに気づき

 「す、すいませんでしたーー!」

 と叫び店の中に逃げていった。

 「あ、あのー。すいませんでした。難癖つけてミルクをどうにかされちゃうじゃないかと思ってつい、強く言ってしまいました」

 「良いよ。気にしないで」

 俺は彼女に笑いかける。彼女は俺の顔をまじまじと見つめ顔を紅くする。

 「貴方ってかっこ良かったのね」

 「はは、気づくの遅いよ」

 「しょうがないじゃない。ミルクが泣いているんだもの」

 「はは、そうだね。今日は疲れたよ。早速中に案内してもらっていいかな?」

 「ええ、喜んで。イケメンのお兄さん」

 彼女は俺に優しく微笑み中へと案内してくれた。

 中に入ると冒険者が美味しそうに一杯している。

 俺はワインをよく飲んでいたな。

 一階はどうやら食堂のようだな。右側に厨房があり、左奥に二階へと続く階段がみえる。

 「そう言えば自己紹介してなかったわね。私はルーナよ。よろしく。イケメンのお兄さんの名前も聞かせてよ」

 「俺はソウイチカンダだ。名前はソウイチだ」

 「へぇー名字あるんだ。貴族なの?」

 「記憶喪失でわからないんだ」

 「あら、そうだったの。大変そうね。こんなにイケメンなんだから女の一人や二人いたんじゃないかな」

 「ははは、いたら困らせちゃうね。俺がいなくなったことで不幸になってなければいいけど」

 「優しいのね」

 「そうでもないさ。隙あれば可愛いニーナとミルクを食べちゃうかもよ?」

 俺はニヤニヤしながらいった。

 「ふふ、食べてもいいわよ?」

 「はは、いじったつもりだったんだけどな。さすが商売やっているだけのことはあるね。口が上手い」

 「ありがとう。冗談でもないわよ?いつでもいいわ」

 「止めとくよ。ミルクが聞き耳立ててるからね」

 俺がそういうと厨房の方から皿が割れた音がした。

 「そうね。また今度ね。貴方の部屋は二階の105よ。ステータスカードをかざせば鍵があくわ」

 「追加で泊まる場合は?」

 「私に言ってそこのカウンターに置いてある装置にステータスカードか、ギルドカードをかざしてもらえばお金が払われて泊まれるわ」

 「食事は一日二食で朝食は午前5時から8時で、夕食は午後6時から12時よ。追加料金でお風呂にも入れるわよ。一泊500Gよ。他より安いでしょ?」

 「ああ、安くて綺麗な女の子がいるんじゃ泊まらない訳がないな」

 「もー。口が上手いんだから」

 「はは、よく言われるよ。じゃあね」

 「ええ、また明日」

 俺はニーナと別れを告げ自分の部屋へ向かった。

 中に入ると、ベッドが一つに机があった。

 これで500Gだから凄いものだな。

 結構お金を気にしているが実はお金は沢山持っている。

 街に来るまでに沢山倒した魔物だけで300000G手に入れ、ダークナイトさんが正に金塊で、10000000Gも手に入った。合計すると10306500G持っている。これなら一年ずっと遊んで暮らせるな。

 そう言えば、ランク1闇魔法の適正コード×1についてだが、こいつは闇魔法が使えるようになる超レアなアイテムだ。次は魔法の適正について話そう。この世界では魔法の適正は生まれつき、あるいはこの適正コードで手に入れることができる。大体の人は魔法の適正が2,3個はあるので、コードで手に入れるのは貴族くらいだ。コードは大変貴重で一つ1000万Gで取引される。

 魔法の種類は火、水、風、木、雷、光、闇の七属性ある。そのうちの雷、光、闇の適正は貴重だ。貴重な適正のコードは倍の値段で取引される。

 魔法のランクは10段階で、ランク1は世界に数人しかいない。

 この説明はエリカの所にあった冒険者の為の本というものに書いてあった。取りやすくて助かったな。

 

 「ふぁー。寝るかな」

 俺はベッドに入ると直ぐに意識を手放した。


 

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