第8話 鬼ごっこ(最終編final)
鬼ごっこ編はこれで終わりです。
私は気付いたら穴の下に落ちていた。
美咲『あれ...私なんで穴の下に落ちてるの?それより、あいつは?敵は?穴埋まってたんじゃ...』
私はふと腕時計を確認したら驚愕した
美咲『時間が...戻ってる...なんで⁉︎』
もしかしてカードが⁉︎私はイルミナティカードを確認したら、1つなくなっていた。
それは、赤色の方のカードだった
美咲『たしか、unwingingって書いてあったような...なんて意味だっけ』
それより、あいつ(春)が前通りに行くともうすぐ降りてきて、敵に見つかる感じだったけど、次はどうなるんだろう...
美咲『そうだ、私から迎えに行けば...』
私は近くにあった、パソコンを置いている机を移動させてきて、その上に乗り、穴から出ることにできた。
美咲『あっ...』
春『光野さん?』
美咲『早く、ここから逃げるわよ』
春『どうして?』
美咲『敵が、くるから...』
春『敵?』
美咲『それはまた今度話す、だから、ここから離れよう』
春『でも、穴の下気になるし...』
美咲『見ないほうがいいわよ』
もう、グズグズしないでよ...私は彼の手を引っ張ってそこから離れた。
雙龍概は火事を見にきていた。
概『火事か...まさか他の鬼がこれにやられた感じだろうな』
俺は腕時計を見て残り時間を確認した。
別に俺は死んでもどうでもいいと思ってるけど、家族が巻き込まれるからなぁ...
概『はあ、捕まえに行くしかないか』
雙龍概は奇跡的に、春達の場所に向かった。
春『光野さん、足音が...』
美咲『まさか、最後の鬼⁉︎』
ピンポンパンピン...腕時計から愉快な音楽が流れた。
春『ちょ、音⁉︎』
美咲『更新通知⁉︎こんな時に!』
概『俺は今日ついてるかもな...見つけたぞ』
春『鬼⁉︎』
美咲『銃は...あいつら兄弟に取られたからないんだった...』
春『概君、まずは更新を確認しないか?』
概『なんだだよ、お前らはもう捕まる。だから、気にするな』
春『鬼と逃げる人が交代の合図とかかもしれないだろ?』
概『そんな手にはのらねえよ』
美咲『ど、どうすんのよ...』
絶体絶命だ...ここはあいにく行き止まりで、逃げる方法が見つからない。
春『反撃するか...いや、彼はガタイがいい。勝てる相手じゃない』
概『君達はもう終わりだ。諦めろ!』
概は突進してきた。
春『うわぁぁぁ!』
春は吹き飛ばされ、気を失った。
美咲『ちょ、ちょっと...生きてる⁉︎』
概『次は女だ』
きゃぁぁあ、彼女の小さな悲鳴が響き渡った。
概『こいつ、俺を少しだけ押し返すとはなかなかいい体してるな』
私の目の前には、カードが1枚落ちた。そらは青色のカードで剣の絵が描かれていた。
美咲『これ...どういう意味を表すのよ!』
概『ダメージは与えたし、もう抵抗はできないだろ。もう触るだけだ』
彼が歩いてくる...私はカードを握りしめ、少しでも足止めになるかと思い、投げた...
暗闇...でも、声は聞こえる。
僕に誰か話しかけている。
僕の目の前に暗くて顔が見えないが、誰かが立ったのは気付いた。
『君は...いずれ来る困難に立ち向かわなければならない...だから、強くなるんだ。』
春『えっ...どういう意味⁉︎』
彼の優しい声は続いた
『いずれカードのことが分かると思う。それへ自分で考えてくれ。』
春『君は何を知ってるの』
『君は次々くるカードの謎を解いていかないといけなくなる。だが、その時には感情を入れ替えて考えてみて。謎は解けるから...』
春『カードの謎?』
『楓のこと...頼んだよ』
春『楓⁉︎楓を知ってるの!』
そこで彼との会話は終わった。
目に少しずつ光が入ってくる。きっと僕はもうすぐ目がさめる。
死んでいなかったら...
春のポケットに入っているカードは消えた。
『て!』
『きて!』
『起きて!』
優しい声が聞こえた...いつも朝目が覚める時に楓に起こされるみたいに。
最近楓の声聞いてなかったな...って楓⁉︎
美咲『違うわよ』
春『光野さん⁉︎』
僕の目が覚めて場所は、道の路地だった。
春『ここは?鬼ごっこは?』
美咲『鬼ごっこは...終わったわ。』
春『えっ⁉︎どうやって⁉︎』
美咲『それは...』
概『ぐはっ...剣⁉︎なぜどこに隠し持ってた...』
美咲『な、なんで剣が⁉︎...カードは?』
概『カードが剣に?そんなことが...ぐはっ!』
美咲『ちょ、ちょっと大丈夫⁉︎』
ピンポンパンピン腕時計に通知が来た。
1つ目の通知も確認してなかったので、それも確認してみた。
1つ目の通知
火事が起きたので、終了時間を早めます。
2つ目の通知
逃走者が勝利しました。
美咲『以上よ』
春『あの、他にも聞きたいことが』
美咲『そうね、お昼だしファミレスにでも行きましょ』
こうしてファミレスに僕達はついた。
服とかが凄く汚れていて、定員に2度みとかされたが気にしなかった。カードについて聞きたかったから。
春『そういえば、自己紹介とかしてなかったね』
美咲『私は東丘高校2年の光野美咲よ。美咲って呼んでいいわ』
春『やっと名前で呼べる!僕は、北丘高校の2年の三枝春だよ。春って呼んでよ。お前とか嫌だからさ』
美咲『わかったわ春。あのさ、赤色と青色のカードって知ってる?』
春『イルミナティカードのこと?僕が持ってるのは、白色のカードの...あれ』
ポケットに入れていたはずなのに、なくなっていた。
美咲『どうしたの?』
春『カードがなくなっちゃった...』
美咲『あのさ、タイムスリップって信じる?』
春『急にどうしたの?』
美咲『私、思い出したの。unwingingの意味』
春『巻き戻しって意味だよね。それがどうしたの?』
美咲『それを触ったら、時間が戻っていたの』
春『ええっ⁉︎』
美咲『それを使わなかったら、私達死んでいたわ』
春『そして、青色のカードは剣のやつ?』
『ご注文の品です。レシート置いときます』
僕達の会話は定員によって遮断された。
美咲『そうよ、多分カードにはたくさんの種類があって、何かに使える気がするの』
春『赤はタイムスリップ、青は剣などの具現化...』
美咲『白は...』
春『僕はまだ確証が持てないけど、未来が見えるとかじゃないかな?』
美咲『そんな気がするわね』
こうして、2時間くらい話し合った。
春『そろそろ帰ろうか...あれ?』
レシートに違和感を感じた。
レシートの下には僕達の名前が書いてある封筒があった
美咲『どうしたのよ』
春『これってまさか...』
美咲『また...』
僕達は中身を確認した。
春『カードにルールが書いてあるね』
美咲『鬼ごっこの次はなんなのよ...』
春の中身
この内容は他者に言ってはいけない。
もちろん、仲間にも。危険が高まるだけだからな。
来週の日曜日に君達は、とある旅館にタイムスリップされる。
期間は1週間だ
そこで、君達は役があるからそれを達成しなければならない。
それが君達の役目だ。
三枝春の役目
1週間の間死なないこと。
補足
開始時に、君達に合うカードが渡される。
いつどのタイミングで開けても構わない。
参加者
三枝春、光野美咲、須佐太郎、市川市子、不為牡丹、八坂朱鷺、園野春香、ソイトス、御説咲、田中彩
美咲『春にも言ってはいけないのね...』
春『そうみたいだね...』
美咲『これ、誰が置いたんだろう...』
春『まさか、店員⁉︎』
美咲『店員の名前は須々木って書いてあったわ。』
春『ここの店長に聞いても教えてくれなさそうだし...』
美咲『私、せめて下の名前でも聞いてくる』
10分後彼女は戻ってきた
美咲『須々木早苗。彼女の名前よ』
春『わかったよ。また来週の日曜日よろしくね』
美咲『死ぬ危険もあるかもしれないから、気を付けようね』
こうして彼女と今日は別れた。
次回から、旅館編です。
鬼ごっこ編みたいに長くなりそうです。