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イルミナティカード  作者: nagisariku
第6章 未来の秘密
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第34話 お酒 (カードの謎編3)

僕と舞阪さんはその夜一日中かけてこの場所を調べた。

彼女は色んなことに使える。他の人達とも仲が良いらしいから情報を集めるのに持ってこいだ。


春『あの、舞阪さん』


舞阪『春...さん?』


春『君って確か田中羽奏さんと仲が良いんだよね?』


舞阪『う、うん初日から一緒にいたから』


春『事件のときの状況をきいてきてほしんだ』


舞阪『いいですよ、任せてください』


春『その間僕は考えることがあるから』


彼女は去って行った。


春『さて、始めるか...』



死者が出たぞー!


春『えっ?何今の声?』


大声がした。


僕はその場所へと駆けた。


安藤『三枝君で最後か。』


美咲『そんな...羽奏さん』


死体は田中羽奏だった。


美羽『春さん...』


滝沢『三枝春、またあんたの仕業か?』


春『またって、どういうことですか!』


滝沢『最初の事件も貴方なんでしょう?』


春『ち、ちが...』


舞阪『待ってください、春さんは私とずっと一緒にいました!だから、春さんは殺すことができません!』


早乙女『でも、今別々に来たじゃないか!』


舞阪『それは、私は羽奏さんに用事があったので、1時間だけ春さんと一緒にいなかっただけです』


安藤『田中さんは死んでまだ少したった感じだ』


滝沢『もしかして、三枝春と舞阪姫は共犯⁉︎』


春『ち、ちがう!』



僕は殺してはいない。

いや、殺そうとは一瞬思ってしまった。

早く家に帰りたい一心で。


安藤『まあまあ、推測はそこまでにして犯人は何故殺したのか考えようじゃないか』


春『皆さんに伝えたいことがあります』


滝沢『なによ、命乞い?』


もう、見せるしかない


春『これ...見てください』


玄関にあった謎の手紙を全員に見せた




安藤『つまり、犯人はそのために殺したと』


早乙女『これで、残り7人』


美咲『死ぬのは、あと3人以上ってわけね』


美羽『まず、アリバイを確かめましょう)


そう言って、美羽さんは僕の方を見た。


美羽『私と美咲さんは一緒にいました』


早乙女『俺は、2人が一緒にいるのを見たぜ』


春『どこで?』


美咲『2階のテラスだよ』


安藤『殺されたのは、1階の中央の部屋。第一発見者は僕だ。』


舞阪『安藤さんはどこに?』


安藤『僕は自室にいたよ。ゆっくりテレビでも見ようと思ったら死体があったんだ』


滝沢『私は...外にいたわ』


安藤『そういえば、僕は滝沢さんが外にいたのを見ていたよ。話もしたしね』


滝沢『は、はい。ということで私達も』


春『大体の予想で殺されたのは7時と仮定すると、そんな朝早くから何をしていたんですか?』


滝沢『え、えっと...』


春『答えられないんですか?』


滝沢『ラジオ...体操を...』


彼女は赤面していた。

大人がラジオ体操を日課としてやっているのを恥ずかしがっているのだろう


春『ええと、わかりました。』


安藤『まだ君のことを聞いてないね』


春『僕の意見を言っても意味ないと思いますが』


早乙女『は?早く言えよ』


春『僕は準備していました』


安藤『何のかね?』


僕は堂々と言った。

その瞬間沈黙が数秒続いた



美咲『春⁉︎何を言って!』


美羽『そ、そうですよ!私の気のせいですよね?』


春『気のせいじゃない、僕は田中羽奏さんを殺す準備をしていました』


安藤『それじゃ、君が殺したのかね?』


春『いいえ、殺す前に殺されていました』


滝沢『あ、あんた...バカじゃないの!』


春『僕の部屋にその準備がしてあります。一回見てみますか?』


一同は僕の部屋に来た。


僕の部屋にお酒、包丁、糸、紐をベッドの上に置いていたのを見て、他の人たちは恐怖を隠しきれていなかった。


安藤『本当に殺すつもりだったんだね』


春『はい、僕未成年ですからお酒は飲みません。だから、飲まないお酒が何故ここにあるのか。それは殺す目的以外に使われないからです』


美咲『春...あんたおかしいよ!』


美羽『そ、そうです!前の春さんはそんな人じゃ..

.』


春『美咲さんが...悪いんだ!あの時僕を滅多刺しにして!』


美咲『あの時は、仕方がなかったの!』



口論中に美咲さんの後ろにいた早乙女遊が倒れた。


安藤『えっ、何で!』


春『早乙女さんが...』


舞阪『きゃーーー!』


舞阪さんの悲鳴だけが僕の部屋に残し、早乙女さんが死んだ現実を僕以外の人は受け入れてられなかった。



これで6人。

あと2人死んだら僕たちは解放される。


安藤『三枝春、君は今あと2人死んだら解放されると思ったね?』


春『...あなたはエスパーですか?』


舞阪『春さん⁉︎』


彼女は鳴き声で僕のことを呼んだ


安藤『でも、簡単にはいかないと思うよ』


滝沢『犯人は誰なのよ!全員ここにいた!それなのに!』


美咲『これは...毒よ。私のお父さんは毒について色々知っているから。』


安藤『何の毒だ?』


美咲『アルコール』


滝沢『三枝春、あんたの持ってるお酒のアルコールは⁉︎』


春『これは、コップ一杯飲むと人が死ぬくらい強いよ』


安藤『じゃあ、それが凶器か』


春『何言ってんすか、このお酒僕が持ってきた時満タンでしたよ。しかも一つしかなかった。だから量が減ってないこのお酒のはずが...』


量が減っている!


安藤『どうして量が減っているんだ?』


春『な、なんでだ...』


安藤『君は早乙女遊を殺したのか?答えろ』


僕が...殺した?

そんなはずは...だって、僕はこのお酒を開けていない...


美羽『あの、この紐に...』


滝沢『どうかしたの!』


美羽『お酒が少しついていますが...』


美咲『基本、こういうお酒は危険だから開くのは少し力が必要よ。だから、紐を使ってあけた?』


春『ぼ、僕なら自分の手で開けられる!』


安藤『でも、君の用意した紐についているんだよ。しかも、この部屋の鍵は君しか持っていない。』




僕は何も反論できなかった。

僕が無意識のうちに開け、彼に飲ます?そんなことは不可能だ!

でも、僕以外に出来る人物はいない。

しかも、僕にはもしものためのイルミナティカードを持っていない。

他の人達はそれを使えば、命の危険は回避できるのかもしれない。

このままじゃ僕はいつ来るかわからない殺人鬼に殺される。

いや、その前に僕は疑われて殺される!


春『ま、待ってくれ...2日だけ時間が欲しい』


安藤『2日?』


春『そ、その間に全ての謎を解く。』


滝沢『あんたに出来んの?』


美羽『春さん...』


春『確実にしてみせます。』


安藤『わかった2日だけやろう。その間にできなかった場合君を殺す』



やるしかない

僕は絶対にこの謎を解いてここから出てみせる


春がたどり着く答えは...

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