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イルミナティカード  作者: nagisariku
第5章 代償の日記
32/40

第31話 lost (日記編final)

こんな時間に出歩いていたら、きっとお父さんに叱られる...


私と美羽は春の日記を取るために、深夜2時に春の家の前にいる。


美羽『そろそろ...いきますか?』


美咲『うん、そうだね』


美羽『でも、あの人の言うことは信じていいんですか?』


美咲『嘘は...言っているようには見えないのよね』


美羽『もし、楓ちゃんに言ったら...』


美咲『ダメよ、如月が言ってたでしょ』




如月『このことは他言無用で頼むぞ』


美羽『な、なんでですか?』


美咲『本人に気づかれたら、意味がなくなる』


如月『そういうことだ。』




美咲『そういえば、鍵はどうやって開けよう』


美羽『美咲さん、一つ忘れていますよ』


美咲『え?』


美羽『私も、ここに住んでいますから!』


美咲『あっ、そうだったね』



私たちはそのまま、春の部屋の前まで来た。


美咲『はいるよ...』



中は男の部屋とは思えないほど綺麗で、物があまりなかった。

彼は私達が来たとは知らずに、寝ていた。


美羽『日記...探しましょうか』





『やあ、久しぶりだね』


男の声がした。

周りは一面真っ白で、その男の人物の顔は真っ黒で見えず、体型も分からなかった。

でも、今まで夢の中で話してきた人物だとはわかった


春『君は、これまでに何回か僕の夢?の中で話しかけてきてるけど、どうして?』


『君に注意をしたくてね、でもそんな時間はないかも』


春『え?』


『君に伝える。身近な人に気をつけろ。親しい人ほど、敵になると手強いから。』


彼はどんどん薄くなっていっている。

多分消えるからだ


春『最後に、名前を教えて』


『ヒントだけあげるよ。ヒントは...〈くちすな〉』


春『えっ...くちすな?』



その時、物音がした


春『えっ?何?誰かいるの?』


美咲『えっ...』


美羽『あっ...』


春『ふ、2人とも何⁉︎』


美咲『えーと...』


僕は美咲さんの手に日記があるのが見えた。


春『日記?なんで、2人が?』


美羽『この日記...貸してください!』


春『その日記がどんなものか知っているの?』


美羽『ええ、未来が...』


美羽さんの言葉は途中で遮られた。

美咲さんに軽く殴られたからだ


美咲『言ったらダメでしょ!』


春『え、なに?2人とも。何が目的なの。』


美咲『べつに、怪しいことをしているわけじゃ...』


春『僕に全て押し付けて...〈器〉の気持ちを分かってるのかよ!楓は...そのために...』


美羽『は、春さん。何を言ってるんですか?』


美咲『器...』


どうして春が器の事を知っている。

それに、少し性格が変だ。

そういえば、春と最後に会ったのって、私が刺した後じゃん...


春『美咲さんも、僕を刺して...何が目的だったんだよ。』


隣の美羽ちゃんはオロオロしてるし、春は怒ってるし。

私...どうしよう


春『これ以上...僕と楓に迷惑かけないでく...』


そこで彼の言葉は止まった。


彼は気絶していた。

私と美羽ちゃんはそのまま立ち尽くすことしかできず、朝を迎えた。


春はなぜ、器の事を知っているのか。

それに、僕と楓に迷惑をかけないでって...私のことを恐れているの?



楓『あの...春兄!』


そのとき、後ろから思い切りドアが開き、楓の顔が見えた。


美羽『楓ちゃん...』


美咲『楓⁉︎』


楓『なんで、美咲さんと、美羽ちゃんが春兄の部屋に⁉︎それより、この手紙!』



招待状

三枝春、光野美咲、須佐美羽、安藤新人、舞阪姫、中村日向、田中羽奏、佐島アベル、滝沢理沙、早乙女遊


これら10人は、明日とある屋敷に飛ばされます。

そこから抜けてください。

期限は無限。

それぞれイルミナティカードを3つ渡します。

その屋敷から抜けたときには、イルミナティカードの全ての秘密がわかります。

私物を1つだけ持ち込むことができます。だからあらかじめ一つ決めておいてください。



美咲『なんで...私が』


美羽『そんな...これって...』


楓『春兄...また...』


美咲『でも、全ての秘密がわかる。』


美羽『如月さんも知らない情報があるかもしれない。』


楓『如月さん?』


美羽『あ、その人はなんでもないよ。』


明日始まるのに、今日は春は目覚めることはなかった。

日記編終わりです。

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