第27話 またいつか (日記編5)
unwingingを使った結果が...
赤色のカードが光った。
春『う、うああああ』
戻った場所はイルミナティホテルの前だったが、街は崩壊していた
春『な、なんだこれ...いつに戻ったんだ?』
周りには店が崩れていたり、家が崩れていてほとんどの物が崩壊されていた。
そして、少し奥の方にでかいホテルみたいな建物だけが無事であった。
春『こんなの...建っていたっけ...』
僕の今の手持ちは日記だけがあった。
日記を開き、最後のページを開いた。
8月31日
夏休み最後の日だ。
全て失ってしまった。
僕はどうすればいいんだ。
もう何もわからない。
このまま何もわからないまま器になるのか。
ここで日記は終わっていた。
春『なんだこれ...この文どこかで書いたことがある気が...』
春は頭に激痛が走った。
今までに感じたことのないほどの痛みが。
春『あ、頭が...割れるように痛い...』
『どうして君がここに』
春『え、誰?』
その人物は自分の『父親』だった。
春『は...なんで...』
『君は、行ったはずじゃ』
春『お父さん...だよね』
『僕は...君の父親だ。だが、なぜここに』
春『な、何言ってるんだよ。それより、街はなんでこんなことに?』
『ああ、使ったのか。でも、まさかここに戻ってくるとは。』
春『答えてよ!』
『そのうちわかるさ。君は全て思い出す。』
春『え?』
『unwinging...』
彼はそう答えて、僕の目の前は真っ暗になった。
最後に、彼の声が聞こえた。
『またいつか』
謎だけが増えていく...




