第26話 unwinging (日記編4)
春に関する新しい情報が出てきます
暗闇の中に機械がたくさんあった。
その中央にはここにいるのは場違いな人がいた。
春『美咲さん...』
美咲さんが中央で手足縛られて、いた。
美羽『今助けます!』
美咲『春...後ろ!』
僕はその声でとっさに後ろを向いた。
だが、それは遅く...
頭に鈍い音がした。
目の前が真っ黒になった。
僕はこのままでいたい。
もし今目を覚ましたらどうなっているのだろう...
美咲さんと美羽さんがピンチなはずだ。
だから僕は助けなくちゃいけない。
でも、今の僕にはそんな勇気なんかない。
美咲さんに刺されたあの日から、僕の心は弱くなっている。
そんなんじゃ、『器』になれない...
春『...!』
そんなこと考えているうちに僕は目が覚めてしまった。
何か大事なことを思い出したはずなのに...
『ようやくお目覚めですか』
春『誰?』
周りを見渡すと、美咲と美羽さんが端っこで手足縛られており、白衣を着た男にナイフを突きつけられていた。
僕は縛られてはいないが、頭から血が出てきていて、動きが鈍くなっている。
『だれだろうな』
美羽『春さん、逃げてください』
美咲『...』
春『そんな...おいてはいけないよ』
『誰よりもいち早くここから逃げたいくせに』
春『そ、そんなこと...思ってなんか』
図星だった。
頭が痛くてここから早く逃げたかった。
日記によるとここで僕は死ぬと思う。
だから、死ぬたくなんかない!
僕の足は出口の方を向き...
『逃げるのか。これじゃ、無理だな』
春『無理って...なにが!』
『そう怒るなよ、煽ったりしたのはわるかったよ。』
僕の目の前の謎の男は僕の方へ近づいてきた
『お前はそう簡単には殺さない。』
春『な、なんで』
『あー、お前は...そっか』
春『な、なんなんだよ!』
『器...』
春『えっ?器?』
器と言う言葉はさっき眠っている間に頭の中に入ってきた。
これはとても大事なこと。
でも、思い出せない...
『まあ、日記を所持しているから仕方ないか』
春『さっきから1人でなに言ってるんだよ...』
『まあ、話はここまでにして、女2人殺すか』
春『や、やめろ!』
『なら俺を止めてみろよ』
春『...うあああ』
僕は殴りかかった。
だが、
『遅い!』
避けられ、アッパーをくらった。
春『うっ..ゴホッ』
勝てない...無理だ。ここで死ぬんだ
美羽『春さん、あのカードを使いましょう!』
春『あのカード?』
美羽『戻れるカードですよ、それを使ってもう1回やり直しましょう!』
美咲『春...』
『お前持っていたのか。』
僕は赤色のカードを使った。
謎の男の正体は...
そして器とは...




