第25話 死因 (日記編3)
11日が始まる...
日記には殺されたとしか書いていなかったら死因がわからなかった
春『楓...俺また...』
楓『春兄、また危険なことに巻き込まれるの?』
春『ごめん、絶対に生きてみせるから』
そう言って自室にこもった。
イルミナティカードの絵は後ろから首に縄で縛られている状態と頭を包丁で刺された絵だった
春『日記には死因が書かれていなかったけど、イルミナティカードで死に方がわかるようになったから、少しはマシになったかな』
だが、春にはなぜ11日が2回あるのかはわからなかった...
次の日春は直ぐに目覚めた。
今日春は家でゆっくりしたかったが、なぜかイルミナティホテルの中にいた。
春『え?なんで?誰かに連れてこられた?』
美羽『春さん?』
そこにはこの意味不明な状況で癒されるような声の少女がいた
春『美羽さん?なんでここに?』
美羽『わかりません、でもいつの間にかここにいて。そして春さんを見つけて』
春『昨日の夜は僕達家にいたよね?』
美羽『はい、私は旅行の疲れて直ぐに寝てしまいましたが』
春『となると、誰かに連れてこられたしかないか...』
美羽『えーと、私これを持ってて...』
彼女の手にはイルミナティカードが1つ
その絵にはpcや電気の機械の部屋の中心で少女が縄で縛られている絵だった
春『なんだこれ...これって美羽さんかな?』
美羽『私に送られてきたので、多分そうだと思います』
日記によると、美羽さんは殺されたとは書いていなかった。
ということは変なことをしない限り、未来は変わらず美羽さんは死なないはずだ。
美羽『あの、後ろのカバンには何が入っているのですか?』
春『え?カバン?』
僕はいつの間にかカバンを持っていた。
春『えーと、中身はイルミナティカード、日記、unwingingと書かれた赤色のカード、携帯だった』
美羽『この赤のカードって...』
春『なんだったっけ...美咲さんが言ってたんだけど、忘れてしまってさ』
美羽『過去に戻れるカードです。』
春『ああ、それだ!』
僕は携帯と赤のカードをポケットに入れた。
美羽『この私のカードに書かれている場所ってどこでしょうか...』
春『前に美咲さんが言っていた。ここの地下には変なpcや機械があるって。その時は赤のカード使って僕も行ってたはずだけど、忘れているんだ』
美羽『じゃあ、地下に行きます?』
春『やめといたほうがいいよ』
美羽『やっぱり、危ないですよね』
今この状況で下に行く理由がなかった。
逆に行ったら危ない。
これなら家に帰ったほうがいい、そうに決まっている。
美羽『地下にイルミナティカードの秘密があったら...』
春『どうしたの?』
美羽『地下にはイルミナティカードの秘密があるのではないかと思いまして』
春『ないとは言い切れないね。』
その時ほんの少しだけ下から声が聞こえた
いや、声というよりは大声の悲鳴のような...
美羽『今...なにか』
春『...気のせいだよ、帰ろう』
美羽『それに、どこかで聞いたことのあるような声が...』
春『気のせいだって!』
美羽『春さん...なら、私1人で行きます』
春『えっ!』
美羽『私、どうしての知りたいんです。兄が亡くなって、私じっとしてられないんです!』
春『...わかったよ。いくよ』
こうして、僕達は地下に行く道を探した。
2人の運命は...




