第24話 材質 (日記編2)
イルミナティカードと日記の関係性は...
3日目 雨
今日は...美咲さんが死んだ
明日から僕はどうすればいいんだろう
春『これ...なんとかできないのかな...』
部屋の扉が開いた
目の前に楓がいた
楓『また...届いたよ』
それはイルミナティカードだった
雨の日にはあまり出かけたくはないけど今日はそんなことにはいかなかった
春『...ついた。ここか』
今日ここの道路で美咲さんは交通事故に遭い死ぬ。
イルミナティカードに車にひかれている少女が描かれていたから
春『これが美咲さんだったら...ここであっているはず』
数十分がたった
目の前にから美咲さんがきた
美咲『あ、春!』
美咲さんが僕の方へ走ってくる。その時、横から暴走した車が飛び出してきた!
春『危ない!』
僕は前に飛び出て、美咲さんの体を抱きしめ前に転がり飛んだ。
美咲『ちょっと、危ないじゃない!』
春『いや、こうしなければ美咲さんは死ぬところだったよ』
僕たちの目の前には壁にぶつかった車があった。
美咲『あの、部屋汚いけどいい?』
春『あ、別にいいよ。それより、美咲さんの家にまで来てよかったの?』
美咲『今日はお礼がしたいの』
春『お礼?』
美咲『そう、お礼よ』
春『いや、別にいいよ!』
美咲『あの...春。私...いや、なんでもないわ』
春『どうしたの?今日なんか変だよ?いつもより弱々しい感じがする』
美咲『春に迷惑はかけれないよ。ごめんね...さよなら』
春の目の前が真っ暗になった。
一瞬だけ見えたのは僕のお腹に包丁が刺さっていたことだけだった
『お見事だよ美咲』
目の前の男が言った
美咲『これでいいの...?』
『いいのよ美咲』
女の人も言った
美咲『春...』
『彼が死ぬことによって多くが助かるんだよ。だから、いいんだよ』
私はどうすることもできなかった。
目の前の《今の両親に》
美咲『約束通り返してよ...!』
父『ダメだよ。』
美咲『え?』
女『言ったでしょ。今は私たちがあなたの親だって』
美咲『なんで!私の本当のお父さんとお母さんを返してよ!』
父『君の本当の両親は君の近くにいるよ』
美咲『嘘だ!いない!』
母『本当よ』
美咲『お前たちは殺したんだ!だから会わせてくれないんだ!』
父『はは、君はそう考えてるのか』
母『いいわ、教えてあげる。真実を』
美咲『え?』
父『ただし、それを聞いた瞬間殺すがな』
美咲『ひっ...』
母『それでも聞きたい?』
美咲『聞きた...くない』
父『いい子だ』
腹部が痛い。こんな痛み最近何回もなっている気がした
春『美咲...さん。どうして...』
僕は生きていた。
もしかしたら彼女は生かしてくれたのかもしれない。
だって殺すなら頭を狙えば即死だから。
春『美咲さんはきっと誰かの命令か脅されているんだ!絶対に助けてみせる!』
でもまずは病院に行かないと。と思った
入院は1週間で終わるらしい。
傷はそこまで深くなかったらしい。
日記はこうなっていた
3日目 雨
僕は美咲さんに刺された
生きてはいたが、どうして刺したんだろう...
4日目 晴れ
入院した。
美羽さんは夏休みの1週間は旅行に行くらしいので、見舞いには来てくれなかったけど、電話で心配してくれた。
優しい子だ
5日目 晴れ
夏休みが無駄に過ぎて行っていく...
6日目 晴れ
痛みはほとんどなくなっていた。
痛みに少しずつ慣れて行っている気がする
春『3日目の内容が変わっている。一体どうやって...僕は記憶の中では書いていなかったはずなのに...』
僕は日記について少しずつ調べていた。
材質がイルミナティカードと同じものだったから、もしかしたら日記はイルミナティカードで作られているのではないかと考えている。
他にも変なことが起きた。
美咲さんは少し前に言っていた、過去に戻れるイルミナティカードが僕に届いた。
春『これ...いつか使うかもしれないし、とっとこう』
この日記は今日起きることが全て書いている。
そして、この日記は誰が書いているのかはわからない。
でも、僕の字で書かれているから僕が書いているのかもしれない。
7日目 晴れ
美羽さんが旅行から帰ってきた。
とても心配してくれたが、大丈夫だよと伝えた。
8日目 晴れ
もう直ぐ退院できる。
退院したら何しようかな...
春『ロクでもないこと書いているな...』
9日目 晴れ
頭が凄く痛い。
何か忘れていってしまいそうな...
そんな気がした。
10日目 晴れ
少し早いが退院できた。
昨日の頭痛はよくわからなかったが退院できてとてもよかった
11日目 晴れ
殺された
11日目 晴れ
どうすることもできない...
最悪だ...殺された
春『11日が2回書かれている?』
楓『春兄...また届いたよ』
イルミナティカードが2枚届いた。
イルミナティカードの謎...




