第14話 楓の行方 (三枝家編1)
突如いなくなった楓...
楓がいない。
帰ってきたらちゃんと迎えるって約束していたのに
春『こんなの...ひどいよ』
僕は泣き疲れいつのまにか寝ていた。
次の日美咲さんに呼ばれた
春『急にどうしたの?』
ここは前に美咲さんときたファミレスだ
美咲『朱鷺に呼ばれたんだけど、話があるってさ』
春『朱鷺って八坂さん?いつの間にそんな仲良くなったの?』
美咲『女はね、すぐ仲良くなれるのよ』
朱鷺『そうかしら...』
春『あ、僕八坂さんにお礼言いたかったんだ』
朱鷺『御礼?それより、貴方も私のこと名前で呼んで欲しいわ。名字は...ダメだから』
春『ん?まあ、いいけど』
朱鷺『御礼って?』
春『あの旅館でも時に、ヒントをたくさん出してくれて。朱鷺さんがいなかったら多分やばかった』
朱鷺『貴方が最終的に解いたのよ。』
春『でも...』
美咲『えーっと、それより呼んだ理由は?』
朱鷺『私がいない間に私の弟が行方不明になっていたの』
春『⁉︎それって...』
朱鷺『そう、何者かにさらわれたと思う。貴方たちは大丈夫なのか確かめたかったの』
春『僕は...楓が...消えた』
美咲『楓って、春の妹の?』
朱鷺『私と貴方の親族が消えた。これは、関係あるのかしら』
春『わからない、でも何も手がかりがないから...僕はこうやって気持ちを抑えるのにも限界がきそうだよ』
美咲『私は大丈夫だったから関係はないと思うわ』
春『そういえばここって、あのバイトの人がいるファミレスだよね』
朱鷺『あのバイトの人?』
美咲『前にここで、旅館行きのミッションが入った封筒があったの』
春『それで、僕達は旅館に』
朱鷺『名前はわかってるの?』
春『須々木早苗って名前。性別は女の人。それしかわからなかった』
朱鷺『その人なら、今近くにいたわよ』
美咲『話しかけてみる?』
春『いや、おいかけよう』
朱鷺『須々木早苗が帰るまで私たちはここで待ちましょう』
そして彼女はバイトが終わったらしく、店から出た。
春『いこうか』
美咲『そうね』
彼女は警察の方へ行った。
春『どうして警察に?』
朱鷺『入れないわね...』
美咲『私の父は警察だから、お願いすれば入れるわよ』
彼女は面会があるらしく、とある人と話している。
朱鷺『顔は...頑張れば見えそうね』
美咲『でも、見ようとしたらあっちにバレるわ』
春『一瞬だけなら、多分大丈夫だよ。僕がやる』
美咲『任せたわよ』
僕はその相手の顔を見た。
その顔はどこかで見たことがある顔だった。
春『あ、あいつは...』
美咲『どうしたの?』
春『あの男は...どうして...ここに!』
朱鷺『落ち着きなさい、大声出したらバレるわよ』
春『あいつだけは、許さない...絶対に...』
春の叫びに彼女たちは反応した
須々木早苗『誰かいるの!』
面会男『誰だ!』
美咲『逃げるわよ。立って春!』
朱鷺『仕方ないわね』
朱鷺は春を持ち上げ、そこから出て行った。
美咲『で、誰なの?』
春『あいつは...僕の...家族を殺したヤツだ...』
朱鷺『家族を...』
美咲『ええっ⁉︎』
春『あいつのせいで楓は...』
朱鷺『...その名前って、早崎颯斗?』
春『なんでそれを!』
朱鷺『そいつは...私の家族も殺した人よ』
今回は少し短くなりました。