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イルミナティカード  作者: nagisariku
第3章 旅館での成長
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第9話 信じられるもの (旅館編1)

新しいシリーズに入ります。

最近春兄が忙しそうだ。

妹としては美咲さんという人に会っていることはいいとは思うけど、流石に様子が変だ。


楓『また無茶な事しなければいいけど...』


ただいま!

春兄が帰ってきた。

私は、春兄が心配で、笑って迎えれるかわからないけど、無理やり笑うことにした。


春『楓に伝えなくちゃいけないことがある』


やっぱり...また変なことしようとしてる


楓『今度は何?』


春『明日から1週間...俺また行くから』


楓『今度は...1週間も⁉︎』


春『ごめん、俺だって行きたくない。でも、行かなくちゃいけない』


楓『私...もう耐えられないよ。春兄がもし帰ってこなかったら私...』


春『大丈夫、僕は絶対に帰ってくる。父さんや母さんみたいなことにはならないさ...』


楓『春兄!』


私は泣いた。そして、抱きついた。

春兄に泣きながら抱きついたのはいつぶりだろう...。


春『楓...絶対に帰ってくるから』


楓『うん、待ってる!』


春兄はきっと帰ってくる。

だから私は絶対に笑って迎えよう。

1週間、長いけど待ってあげるんだから!


その夜、三枝家に1通の封筒が届いた。



僕は気づいたときには、旅館の前にいた。

その旅館はホテルほどではないけど、少しでかかった。


美咲『きたのね』


春『あ、美咲さん』


彼女は少しだけいつもと違かった。

何か、考えているような...


美咲『じゃあ、先入ってるわね』


春『あ、僕も一緒に...』


彼女は早歩きで先に入った。



『君で10人目、これで揃ったね』


僕は中に入った時、青年にそう言われた。


須佐『自己紹介から始めようか。僕の名前は須佐太郎。よろしく』


春『三枝春です。高校生です。よろしくお願いします。』


美咲『光野...美咲。よろしく』


やっぱり、彼女は少し元気がないように見えた。


市川『市川市子です。OLです。』


牡丹『私は、不為牡丹って言います。高校2年生ですっ。よろしくお願いしますっ』


朱鷺『八坂朱鷺...』


園野『園野春香です。よろしく』


ソイトス『ワタシ、アメリカジンデス。日本語は、苦手、ですが、よろしく』


御説『御説咲です。専業主婦してます』


田中『田中彩です。仲良くしてください』


須佐『これで、一通り自己紹介が終わったね』


市川『あの、私の役目とか言った方がいいんですか?』


彩『やめといた方がいいよ。』


須佐『そう、もしかしたら変な役の人もいるかもしれないから』


牡丹『あのー、ここ探検しません?』


春『あ、いいね。僕もここについて知りたいし』


牡丹『じゃあ、春くん。周りましょう!』


そして、各自調べることにした。

僕はカバンの中からお茶を飲もうと、開けると封筒が3つ入っていた。


春『また、このカードか...あとで確かめよう』


牡丹『どうしたんですか、行きましょう』


春『不為さん、どこから調べます?』


牡丹『あ、牡丹って呼んでいいですよ。』


春『あ、わかったよ』


牡丹『じゃあ、1階から見ましょうか』


1階にはキッチン、居間、部屋の中にテーブル以外何もない部屋、トイレ、押入れ(4つ)があった。

2階には、それぞれの部屋、トイレ、またしても何もない部屋、居間があった。

外には、物置があり、この旅館の周りは森林だけあり、ここから離れるのは無理そうだった。


1階の居間に戻ってみると、全員集まっていた。


須佐『あ、三枝君、不為さん、これから約束事を話してたんだ。』


春『なんですか?』


須佐『それは、夜11時以降はトイレ以外部屋から出ないこと。』


牡丹『念のためですか?』


須佐『そう、どうしようもないとき以外はね』


春『わかりました。』


こうして僕達はもうすぐ11時になるので、部屋に戻ることにした。



僕は、自室について、持ってきたものの確認をした。

カバンには、イルミナティカードが入っている封筒、懐中電灯、携帯、お茶。

食料はここにたくさんあったので、必要なかった。


春『あれ...』


僕はあるものがないことに気づいた。

それは、護身用に持っていたナイフ。


春『落としたのかな...』


時計が部屋になかったので、あちこち見回すと、自分の腕に時計がはめられていることに気づいた。


春『いつのまに時計が...気づかなかっただけなのかな』


それは、鬼ごっこの時と同じ時計で、残り時間を見ると、157時間くらいだった。


春『前とは比べものにならないなぁ...学校も休まないといけないし』


今は10時30分、まだ少し時間はある

僕は部屋から出てナイフを探すことにした。

だが、ドアを開けたときに何かにぶつかった気がした。


牡丹『いてて』


春『えっ?』


僕は牡丹さんが目の前にいて、びっくりして、こけた。


牡丹『きゃ、きゃぁぁぁぁ!』


どうした!と他の人が自室から出てくる。


須佐『君は何をやっているんだ』


言われてから気づいた。

僕は牡丹さんを押し倒していた形になっていた。

美咲さんとその時目があった。


美咲『...最低』


春『あっ...嫌われた...』


こんな感じで1日目は終わった。

結局探す時間はなかった。

彼女を僕の部屋に連れて、傷を治して時間がなかったから。


眠れない...さっきから他の部屋の人が外に出ている音が聞こえる。

トイレかな...まあ、こんな場所だから寝れないか。こう考えているうちに寝てしまった。


朝日がきた。時計を見ると7時を超えていた。

どうせやることもないので、もうちょっと寝ていようと思っていたら、悲鳴が聞こえた。


春『なに...今の悲鳴』


1つの部屋のドアが開いていて、他の人がそこに集まっているのが廊下から見えた。

僕はその部屋に入ると...


春『うわぁっ!』


ソイトスさんの部屋が血だらけで、本人は死んでいた。


須佐『なんだこれ...』


市川『い、いや...』


美咲『...』


牡丹『えええ...』


朱鷺『...死んでるわね』


春香『そ、そんなの見て分かりますよ』


咲『気持ち悪...』


彩『そういえば、昨日の夜うるさくなかったですか?』


須佐『僕もそう感じたよ』


春『あ、僕もです』


春香『そうすると、その人が犯人なんですね』


春『でも、そうとは限りませんよ』


美咲『なんで?』


彼女は真剣に聞いてきた。


春『だって、複数だったから』


須佐『あ、そういえばうるさかったね』


牡丹『それじゃ、ヒントがないですね』


須佐『とりあえず、外に出るのは危険だ。これからは単独行動はなるべくやめて、自室になるべくこもるようにしないか?』


朱鷺『そうね...』


こうして自室にこもって数時間が経った。

廊下が騒がしい...僕は顔だけ廊下に出した。


春『誰だ...犯人は...』



私はどうすればいいのだろう...


美咲『春にもあんな態度とっちゃったし...私がなんとかしないと』


私は、外に出て空気を吸った。

外は中より新鮮でいい空気がした。


ガサッ...後ろから物音がした


美咲『だれ、出てきなさい!』


それは追ってきた。手に剣を構えて。


美咲『な、なによそれ!マスクも取りなさいよ』


相手は顔が隠れる黒マスクと、剣を常備していた。

まずい...このままじゃ殺られる...

私は仕方なく、常に肌身離さず持っていた銃を構えた。


美咲『うつわよ!』


それでも、相手は追ってきた。


私はちゃんと銃を肌身離さず持っていてよかったと思っていた。

もしかしたら、没収などされていたかもしれないから。

他の人が護身用ナイフがなくなっていたのとを言っていたのをこっこり聞いていたから。


美咲『ちっ...左右に動かれると、当てにくい...』


相手は速い。

弾切れなのに気付かれ、剣を逆に持ち、私の手を攻撃してきた。


美咲『後ろは...森林って...まずい!』


私は、森林の山から転げ落ちた。



須佐『あの、三枝君話がある』


春『なんですか?』


須佐『僕と一緒に犯人探しをしないか?』


春『えっと、できるんですか?』


須佐『腕時計を操作してみると、死亡者の時刻や情報がわかるようになっているんだよ。だから、それを使ってね』


春『いいですよ、何でも協力します!』


須佐『じゃあ、今日の夜1階の居間に来てくれ』



腕時計を見て、ソイトスさんの情報を見た。


ソイトスさんは深夜2時に薬物で死亡。

自殺ではない


春『これだけか...』


また僕の部屋にノックされた。


春『あいてますよー』


朱鷺『あなた...会話丸聞こえよ。それより、居間に行かないほうがいいわよ。彼は怪しい。それと、部屋の鍵をちゃんと閉めなさい』


春『え、あ、うん。そうやって僕のこと沢山注意してくるの、妹を思い出すよ』


朱鷺『いちおう私は年上よ。』


春『どうして、危険なんていうんですか?』


朱鷺『私は、少しだけ人の心がわかるの』


春『え、そうなんですか』


朱鷺『それともう1つ忠告。ハニートラップに気をつけて』


言いたいことだけ言って、彼女は部屋から出た。


そして夜の時間がきた。

また騒がしい。本当にうるさくて寝れない。

こう考えていると僕はまた眠りに落ちた。

僕は...嫌な予感を覚えながら



またしても悲鳴に起こされた。


須佐『また...』


春『次の死亡者は市川市子さん。体が刀で斬られていた。』


次々と人が集まってきた。


牡丹『私...刀を持っている人知っているかもしれない。』


春香『だれなの!』


牡丹『それは、春君よ』


春『僕⁉︎』


彩『それより、全員いないよ!』


須佐『光野さんがいないね。まだ寝ているのかも。それより、春君君の部屋見せて貰おうか。』


僕は無実を証明させるために、部屋を見せた。

そこには、あるはずがないものがあった。


春『どうして...血だらけの刀が⁉︎』


須佐『そういえば君、不為さんにも襲いかかってたね』


春『あ、あれは...不可抗力で...』


牡丹『私、無理やり押し倒されたんです!』


春『牡丹さん、何言って...』


春香『この人...女の敵です!』


彩『人2人と女の子を襲うなんて、最低よ!』


春『そんな...僕は周りを見渡した。なにか、打開するものは...』


1人だけ目があった人物がいた。

それは、八坂朱鷺だった。

彼女の目はこう言っていた。


ハニートラップに気をつけて!


僕は信じられるものは...自分しかいないと理解した。

果たして春の運命は

さらに、美咲はどこにいったのか...

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