二話 ステータス
勢いでかきました。
アレンスについて行くとそこは、王室が晩餐会を開いたししそうな大きな長細いテーブルがある部屋だった。そこで、全員に座るように勧められ。悠夜は一番前の真守の隣に座った、正面に正樹と奏が座っていた。そうしたら、全員の後ろにメイドは控えていた。どうやら、個別の専属のメイドみたいだ。メイド達は全員が座るのを見て、グラスに水をすすぎ、また後ろに控えた。
「説明に入る前に皆さんのステータスを確認したいのだけど、いいかな?」
アレンスが言い終わると、後ろに控えていたメイド達が一枚のテレホンカードを渡してきた。鉄のようにひんやりとしてるけど、ゴムみたいに曲がったりする面白いカードだ。
「そのカードを持って、力を込めながら《ステータスオープン》と念じれば。ステータスが表示さるようになります。そして、そのカードは体の好きな部分に当てると、その部分からカードの出し入れが可能になりになります。収納完了の合図に利き手の甲に加護しいてる神の紋章が浮かびます。やってみてください。」
アレンスの言葉を聞き、僕たちは各々試してみた。僕も試してみた。
《ステータスオープン》
(てっきり、カードに表示されると思っったらカードから光が溢れ出し空中に映し出されるんだ)
=ステータス=
名前:暁 悠夜 レベル:1 職業:***
年齢:16才 性別:男 種族:人間《学生》
体力;5/5
魔力:5/5
俊敏:5
耐久:10
筋力:5
スキル
****
称号
異世界転移者、傍観者
(ステータスを看てみると、弱そうだと思った。一部が表示されないのはやっぱりここに来るまでに神に会ってないからかな?)
だとしたら、異世界の生活前にすごいハンデを背負った気がする。念のため、ステータスを消して、カードを利き腕の手の甲に入れた。
そして、となりの真守のステータスをのぞき見てみる。空中に表示されるからプライバシーが一切無い。
=ステータス=
名前:永 真守 レベル:1 職業:《暗殺者》
年齢:16才 性別:男 種族:人間《神の眷属》
体力;70/70
魔力:65/65
俊敏:85(+30)
耐久:60
筋力:50
スキル
索敵(初)、無音(初)、風魔法(初)
称号
異世界転移者、風神の加護、闇に潜みし者
神の加護は圧倒的な物だった、ステータスにボーナスを与えるみたいだ。勝ってるものが何一つなく、一番高い耐久ですら6倍の差がある。スキルも3個ある。
(それよりも、職業の暗殺者が怖いよ。怒らせたら、翌朝は変死体で発見されるの?)
いやまって、もしかしたら真守が特別高いのかも知れないと言う、一途の望みを賭け悠夜は正樹のステータスを見た。
=ステータス=
名前:秋田 正樹 レベル:1 職業:《勇者》
年齢:17才 性別:男 種族:人間《神の眷属》
体力;100(+150)/100(+150)
魔力:100(+150)/100(+150)
俊敏:100(+150)
耐久:100(+150)
筋力:100(+150)
スキル
剣術(初)、集団行動(初)、空間把握(初)、飛斬(初)
瞬動(初)、光魔法(初)
称号
異世界転移者、光神の加護、女神の寵愛、先導者
(全部、100だと・・・勇者はステータス全部にプラスがあるんだねすごいなー、憧れちゃうなー)
現実逃避しながら悠夜は続けて、スキルや称号を見ていると。
(正樹のヤツ、神だけでなくて女神にも会ってやがるのか、羨ましい。しかも、寵愛もらってるし。可愛いのかな?やっぱり神々しいいのかな?)
などと、悠夜は本格的に現実逃避を始めていると。アレンスが話し始めた。
「皆様、ステータスは確認できましたか?今から、ステータスについて簡単に説明します。まず、名前、年齢、性別、そのまんまの意味です。種族は現在、勇者様率いるれクランス王国を中心に人族が北側にいます。南側に妖精、獣人、亜人が中心のマドラス王国があり、世界樹に住んでいます。東側は魔王が率いる妖夢、魔族、妖魔が終焉の沼で魔導都市エメルディンを築いています。西側は危険ですので絶対に行かないでください。西側は龍族の住処で気候は年中荒く龍族以外は住めない所になっています。レベルは今の皆様のレベルです。レベルは《敵》を倒しますと上がります。それ以外には職業によっては、レベルが上がる方法や早さが違います。たとば、剣士と鍛冶師では戦闘でのレベルが上がるのは剣士の方が早いですけど、鍛冶師は物を造っても上がります。次に、職業とは産まれてきた時に神から授かる物です。皆様の場合は、ここに来るまでに会いました。神からの加護によって決まるみたいです。この、職業はある程度レベルが上がる、または特定の条件をクリアすると変わることがあります。神から加護がある皆様は変わる可能性が高いです。」
そこまで言って、アレンスは自分のステータスを右手の手の平から映し出した。あのカードを取り出さなくてもステータスを表示できるみたいだ。
=ステータス=
名前:アレンス・レクランス レベル:13 職業:《魔術士》《剣士》
年齢:17才 性別:男 種族:人間《王族》
体力;230/230
魔力:285/285
俊敏:170
耐久:165
筋力:180
スキル
火魔法(中)、水魔法(上)、氷魔法(上)、地魔法(上)、光魔法(中)
先導者(上)、礼儀作法(上)、剣術(中)
称号
勇者を召喚し者、魔法を極めし者、剣に通じし者
「私の職業《魔術士》は魔法を4種類以上覚えていて、尚且つ3種類が上級以上でなれる職業です。
魔法にはランクがあります。初級、中級、上級、超級の4段階あります。超級は人類のかなでも3人しかいません。その三人はギルドのSランクですね。」
アレンスのステータスをみた悠夜は本格的にあせり始めた。
(12レベルの差があると言っても、同じレベルになっても追いつけない気がする。それに、スキルが無いと職業にも影響するのか、スキルもない僕は本当に生き残れる気がしない。でいうか、正樹は一部勝ってるし、同じレベル1だと思えない)
「体力、魔力は皆さんのレベルで基本30くらいです。俊敏、耐久などは平均40くらいです。筋力は35くらいです。職業によっては差があると思いますが最低でも30はあるはずです。かごのある皆さんはもっとあると思いますけどね。」
アレンスは微笑みながら説明してくれた。
ここまでの説明を聞き、安心する者、不安を表す者、友達に自慢する者、嫉妬する者と反応は様々だが基本的にクラスメートは余裕が有る感じだった。一人を除いて・・・
(僕のステータスで加護なしにも負けてるのかよ、これはステータスがバレたら最悪追い出されて生きていけないな、ステータスはなんとしても隠し通さないと)
「最後に、スキルと称号について説明します。スキル一覧に書かれてるスキルは詳しく見たいと思えば詳しい説明が分かるようになります。魔法は基本的に《火》《水》《風》《地》《光》。上位の《炎》《氷》《雷》《金》《聖》《音》《毒》次に固有の《精霊》《龍炎》《夢喰》など、種族固有の魔法になっています。人族は《魔法》を極めた《魔導》があります。後は特殊な魔法の《時空》《反転》《白炎》《創世》《崩壊》などがありますが現在、特殊を使える者は存在しません。伝説上の物になっています。称号は獲得した称号が表示されます。勇者様達は《異世界転移者》と《神の加護》があると思います。《異世界転移者》は《語源通訳》《鑑定》を使えるようになります。《神の加護》はその神の属性の魔法が覚えやすきなり、ステータスにプラスされます。」
ここまで、喋り続けて喉が渇いたのかアレンスはグラスの水を飲み一息ついて質問がないか聞いてきた。
「特殊魔法は覚えることができないのですか?」
一人が聞いた。やっぱり、みんなも特殊で響きに憧れているようだ。
「申し訳無いですけど、特殊魔法は文献にはあんまり残っていない他に使っていた者達が秘匿にしているためです。もしかしたら、皆様の中に伝説の魔法を覚える人が出るかもしれませんね。」
アレンスはにこやかに笑いながら答えた。
「では、魔導は現在どのくらいの人数いるのですか?」
正樹のとなりの奏が聞いた。ステータスはもう、閉じられていて、盜みる事が出来なくて残念だけど。因みに、カードはなぜが胸にしまっていた。
(ステータスが見れなかったのは、残念だけどしまうどころが見れてラッキー)
そう悠夜がおもっていると、となりの真守も見えたみたいで視線を正面から外していた。
「現在、レクランス王国には2人の《魔導士》がいます。二人とも後で紹介しましょう。他に質問はありますか?」
アレンスがそろそろお開きにしようとしてるみたい。
悠夜は慌てて自分の一番聞きたいことを質問した。
「このステータスは他人に見えないようにすることはできるのですか?自分のステータスを確認するのにいちいち一人になってから見るのは嫌なんだけど。」
最もらしい訳を言いながら、祐也は自分のステータスの隠蔽の方法を考えていた。
(これが、これからの先の分かれ道だ。もし、隠す方法がないともう迂闊に『ステータスオープン』できない)
「いい質問ですね、確かにステータスはその人の情報が沢山ありますからね。ましてや、皆様はまだ、私たちを完全に信用できませんしね。安心してください、ステータスは本人の許可で可視、不可視かを設定できます。」
それを聞き悠夜は安心した。自分のステータスが露見しないで済むと心をなでおろした。
「他にも、質問があると思いますが皆様お疲れだと思いますので今日はお休みになってください。後ろのメイド達が皆様の部屋に案内しますのでついて行ってください。後で、ご飯も各自のお部屋にお持ちします。その他に必要なものは可能な限り用意しますので、気軽にメイド達に言ってください。今日のお話を聞いて私たちを助けるが明日の朝に返事を聞きます。安心してください、断ってもここで生活できるようにはしますので。では、良い返事を期待してます。」
アレンスは言い終わると席を立た、それに合わせて後ろのメイド達が一人ずつ部屋に送り出した。
悠夜も部屋に案内され部屋を出るときに、アレンスが悠夜の見ていた事に悠夜は気がつかなかった。
早く、人形たちに合わないかな~