一話 神はいなかった
よく気絶する主人公
目が覚めると、周りにはクラスメート達もいた。しかし、その数は少なくクラス全体の1/3くらいしかいなかった。残りの人たちは死んでしまったのかな?さっきまで隣で話していた友人もいなかった。しかし、周りのクラスメート達は驚く様子がない。まるで、何かをしてるようだった。
そんな事を考えていると、声がした。
「ようこそ、我が種族の勇者様たち。私達の召喚に答えて下さってありがとうございます。私はこのレクランス王国第一王子、アレンス・レクランスです。どうぞよろしくお願いします勇者様。」
声のする方を見ると、そこには黄金色の髪で薄青色の瞳をした青少年だった。歳は15〜7でイケメン。クラスの女子の何人かの目が獲物を狙う獣になっていた。男子は親の仇みたいに睨み付けていた。
(イケメンは滅べばいいのに)
悠夜も睨みつける男の一人だった。
彼の後ろには、兵士らしき人と派手な服装をしたぶt・・・失礼、福与かな人が控えていた。どうやら、アレンスは本当に王子のようだ。
(王子がこんな言ってるので、もしかしてノベルやゲームとか良くある。異世界召喚か?もしそうなら、チートもらえたりするのかな?かな?)
さっきまで心配していた友人の事など忘れてテンション上がりまくりな悠夜。しかし、アレンスの次の言葉で悠夜は上がっていたテンションが一気に下がり困惑した。
「みんな様にして頂きたい事は、みんな様の神から聞いていると思いますけど。私達、人族以外の種族を滅ぼして欲しいのです。」
(え?何この王子過激なんですけど!?でいうか、神でなんだよ!俺はそんなのに会ってないぞ?)
そんな、混乱している悠を他所に、周りのクラスメート達の一人が答えた。
彼はクラスのリーダーで、いつもクラスの中心にいる人物。
「俺たちは確かに話をここに来る前に神たちから簡単に聞いたけど、詳しい話を聞きたい。それから、決めてもいいか?因みに俺は、秋田正樹。このグループのリーダーみたいな物だ。よろしくな、王子様。」
答えた、正樹の後ろに二人の男女が王子を警戒する目をして立っていた。彼らは正樹の幼馴染の永真守と桜崎奏。三人はいつも一緒にいる仲良しでいつも正樹と奏がふざけて真守が二人を沈める役をしてクラスを明るくしていた。
そんな三人が一緒に異世界に喚ばれて少し安心した。
「僕たちが神様から聞いた話はこの世界の人族が危機に落ちてるから救って欲しい事と向こうでは俺たちが死んでいることだけだよ」
と真守が言い。
「そうね、私たちに拒否権がなかっただからね。だから、ちゃんと説明してよ」
と奏がアレンスを睨みつけながら言った。
その二人の言葉に兵士の中でも先頭に立っていた、装備が派手な騎士のような男が腰にある剣を抜こうとした。
「やめよ!騎士団長!正樹殿たち勇者は突然の事に混乱されてるのだ。説明を求めるのは当然の権利であろう。控えよ。騎士団長マルクよ」
叱責された、騎士団長ことマルクは一歩下がり頭をアレンスに下げ、続けて正樹たちに頭を下げた。
「申し訳ありません、アレンス王子。そして、いきなりの無礼お許し下さい。勇者様達。」短い間に色々な事が起こって二人共に混乱してる。マルクさんの反応は正しいよ。それと、アレンス王子、敬語はやめてくれないか?その方が話しやす
「いえいえ、こっちこそ二人がいきなり王子に噛み付いて申し訳ないです。いから。」
そう正樹は答えて、後ろの二人を宥めた。
「詳しい説明はまず皆様のステータス見ながらの方が分かりやすいので。ぜひ、僕のお城に来てそこで説明したけどいいかな?これで、いいかな、正樹様?」
アレンス王子は微笑みながら歩き出した。
「様もいらないんだけど。まぁ、仕方ないか~。みんな、行こう」
正樹を先頭にみんなもついて行く。悠夜も慌てついて行く。これから先に不安を懐きながら。
早めに投稿したいです~




