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焼失


「――久しいですね。カレン様」


 カレンの登場に一瞬虚を突かれたような顔をしたシェンだったが、すぐに平静を取り戻したようだ。


「まさか、ここから逃げようとするとは思いませんでしたよ」


「てめぇも、まさか正面突破しようとすっとはな」


「……カレン様、ですよね?」


「あぁそうだぜ。てめぇの婚約者のカレン様だ」


≪そ、そんな言葉遣いをするな!≫


「るっせぇな。お前さんはちょっと引っ込んでろよ」


「何かおっしゃいましたか?」


「あぁ、いや、こっちのことだ。……俺、今から逃げるからそこどいてくんね?」


 そういって、シェンを睨む。


「無理です。……カレン様、残念ですがここで永遠のお別れです。さようなら」


 シェンがそういって片手を挙げると、後ろにいた軍隊から一斉に矢が放たれた。


≪龍っ!!!≫


「わぁってるよ!!」


 カレンは正面からシェンに向かってダッシュし、飛んできた矢はすべて木刀で薙ぎ払った。


「ふん。無駄な抵抗を――」


 シェンは腰に挿していた真剣を抜き、そのままカレンに斬りかかる。


「うらぁぁぁああああああ」


 雄叫びを上げながら突き進んで行ったカレンはシェンの目の前で大きく跳躍し、城の門の上に飛び乗ると町へ猛然と走っていった。


「シェン様、どうされますか?」


 軍隊の1人が尋ねる。


「構わん。城を落とすのが優先だ。――焼き払え」


「御意。点火っ!」



 1時間後、城は跡形もなく燃え尽きた。


 

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