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記喪転我意 (きそうてんがい)―Lost Memory―  作者: Spumante Rock


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47/49

47話 幸せの距離感

いつも読んでいただきありがとうございます。

朝比奈高校吹奏楽部


新部長の生田由依が、部をまとめていた。


全日本吹奏楽コンクール予選も終わり、

次は、文化祭の発表に向けて練習しなきゃね。


コンクールとは違い、

誰が聞いても分かる、J-POP中心の構成で、

リストを組みましょう。


部活も順調に

次世代メンバーで始動していた。


「由依一緒に帰ろ〜」と、美織が声を掛けると

「ごめん美織、今から先生とクリスマスイベントの会場視察に行かなきゃなんだよ〜」

「え〜、まだ9月になったばっかなのに…早いね…」


会場みて、配列や楽曲決めるから

今から動かないと、練習出来ないんだって…

そう言って、先生と行ってしまった。


仕方ない、一人で帰ろう…

美織が、学校の門を出ると、

吹奏楽部の元部長

遠藤がいた、


「やあ、伊東さん、吹奏楽部は順調?」

「あぁ、はい順調です…」

「何、問題?」


「いや、違うんです…由依が忙しすぎて大丈夫かな…って、」

「部長だもんね、そりぁ忙しいよ。

経験者だからわかる…」


そう言って、笑った。


「先輩、今日は遅いんですね…」

「今日は進路指導で、希望の大学相談だよ」

「へー、大変ですね」

遠藤が美織の顔を見て、


「聞かないんだ…」

美織は少し驚いて、「え?何をですか?」

「いや、普通今の会話の流れだと、

どこの大学ですか?とか聞かない?」


「そーなんですか?

聞かれたら嫌なヤツかと…」


「前にも思ったんだけど、伊東さんって

優しい気遣いができる人だよね…」


「そうですか…」

「そうだよ…」


そんな会話をしながら、駅まで歩いた。


「じゃあ、先輩、勉強頑張って!」

「ありがとう!またね」

二人は電車の方向が違い、

別々の改札に入って行った。


美織はスマホを片手に、谷本にLINEを送った。


美織→谷本

寸くん、今日も走るの?

無理しないでね。


些細な会話だが、美織はとても幸せだった。


谷本→美織

今から、走るよ。

いつものコース


美織は、今から帰れば会えるかも

そんな期待で、嬉しくなった。


向かい側のホームから、

美織の行動を遠藤が見ていた…

「なんか、妬けるな…」

そう言って、目を伏せた。


電車に乗った、美織が右手の方に流れて行った。


〜 谷本のランニング 〜


いつものように、足首にサポーターを付けて

国道沿いの歩道を走り抜ける、


慣れたコースだが、信号が多い事が欠点だ、


谷本は

藤田鮎子の事を考えていた。


喜田が連れてきた森田千恵について、

いろいろ聞きたかったが、


この前は、美織がセッティングしてくれたから、

谷本は藤田の連絡先を知らない。


もう過去に向かわないと、割り切ったはずが

喜田と話した以上、無視も出来ない。


喜田の証言が正しいとは限らない。


近藤先生の話しが嘘だったら…

真実とは誰が決めるんだろう…

最近、ランニングの間はだいたい

こんな事ばかり考えていた。


丁度、河川敷を過ぎた横断歩道で信号待ちをしていると、

「谷本くん?」と、声を掛けられた。


「えっ?誰?」谷本が言うと、

「え〜酷い!!何言ってるのよ」


「私よ、橋本、橋本心音はしもとここね


谷本は、記憶喪失で誰かわからない…

…ッハ!?


まてよ、藤田と再会した時…


藤田のラブレターを持って来たのは、

ここねちゃんに頼んだって言ってたよな…


「あぁ、覚えてるよいつだったか、

藤田の書いたラブレターを持って来たよね?…」


「そうそう、懐かしいわねそんな事あったね」

「やっぱり、えーっと、橋本さん…

森田千恵さんって知ってる?」


「あんまり知らない…でも、小学校の頃、

あゆちゃんと、一緒に居たコだよね?」


「藤田さんって、今でも仲いいの?」

「えっ仲良いよ…好きになったの?」

「違う違う…そうゆー事じゃない」


谷本は橋本に、話せる事情を説明して、

藤田の連絡先を教えてもらった。


その頃、美織はいつも谷本が走る

歩道に立って待っていた。


もう行ってしまったのかな…?


美織が諦めて帰ろうとした時、

谷本が走ってきた、


「あれ?美織ひょっとして、待っててくれた?」

美織は恥ずかしそうに、頷いた。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


引き続き次回もお楽しみ、いただけると幸いです。

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