表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記喪転我意 (きそうてんがい)―Lost Memory―  作者: Spumante Rock


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/50

46話  思い出の喪失

いつも読んでいただきありがとうございます。

東堂美津子の葬儀から1週間が経った。

夏休みも、もう少しで終わり

2学期が始まる…


谷本の足はすっかり良くなって

元の日常に戻りつつあった。


谷本はそんな日常に

違和感が残っていた…


東堂の死は、日常から忘れられ

存在が無くなった途端に未来を失った。


谷本は記憶をなくした事も、

引っかかっていた…

未来は確実にやってくる。


過去は忘れて、新しい情報が増えていく、

些細な事でも、友達の死すら、

記憶から薄れて曖昧になっていく…

どんなに辛くても、

明日の出来事で、笑い会える…

僕の記憶は、どうして戻って来ないんだろう。


考えても仕方ない事なのに考えてしまう。


〜 バレーボール部の練習風景 〜


「谷本!そろそろアタック打てるか?」

「問題ないと思います。」

谷本は、怪我から約2カ月で完全に復帰した。


全てが元に戻ろうとしていたが、

変わってしまった事が、一つあった。


喜田と交流を持ってしまったこと。


部活が終わって、帰宅しようと部室をでると、

喜田が待っていた、

「谷本、ちょっといいか?」

谷本は喜田について行った。


一人の女子高生が立っていた。

谷本はだいたい見当がついた。


「谷本…こないだ話したオレの昔のツレ

顔くらい覚えてるだろ…」

谷本は冷たく答えた。


「だから、どうしろって言うの?」

喜田は静かに

「好きにしたらいいよ…」

「そんな事するわけないだろ、

僕だって忙しいんだ、」


「キミも帰っていいよ、二度と顔出さないで」

谷本は冷たく言って帰ろうとした。


「ちょっと待ってよ…」

「谷本くんは私の事覚えてないの?」


谷本は足を止めた、、

そうか…コイツも同級生、

僕のことも知ってるのか…

「喜田、余計な気を回すなよ…」

静かな口調で

そう言って、部室に戻った。


永野と、八戸、野村が部室で待っていた。

「どーしたんだよ?喧嘩か?」

永野が谷本に確認した。


「そんなわけないだろ、」

そう言って、誤魔化した。


「なんか危ない感じだったけど、、」


「一緒に居たの、森田千恵だろ…」


「お前ら見てたのかよ…」


「谷本は記憶に無いだろうけど、

中学でヤンキー娘になった奴だろ?」


「小学校までは、普通の可愛い子だったのにな…」


「知らないのかよ、森田の家ヤバかったらしいぞ、家庭内暴力かなんかで」


「あいつ、学校来なくなって…気付いた時には

もうあんな格好してた…」


「永野は喜田と中学3年時同じクラスだったよな?なんか知らないの?」


「オレが喜田の事を知っている事よりも、なんで谷本が喜田に絡まれてるのか説明しろよ。」

谷本は答えられなかった…


「ごめん今は話せない…僕もわからないんだ…

知ってるだろ?記憶喪失だって…」


「確かに、記憶を無くす前に、

谷本が何かトラブルに巻き込まれた

可能性だってある…」


「でも、1年以上前の話しだろ…」

4人は、しばらく話し込んだ。


その中で、森田千恵について話しが出た時、


森田の人間関係で昔から森田と仲の良かった人物の名前に、

谷本がよく知る人物の名前が出てきた…

藤田鮎子だった。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


引き続き次回もお楽しみ、いただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ