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記喪転我意 (きそうてんがい)―Lost Memory―  作者: Spumante Rock


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28話  夕暮の食卓

いつも読んでいただきありがとうございます。

由依が帰り、3人もそろそろ帰ろうかと、

荷物をまとめだした。


谷本が美織に声を掛けた。

「どう?…勉強は捗った?」

美織は頷いて、

「谷本くん、今日はありがとうね。

1日愛を任せてしまって、ホント助かった。」


「いいよ全然!僕も捗ったし楽しかった。」


「さぁ、愛ちゃん帰ろうか?」

3人は駅まで歩いて、


夕日が背中から赤い影を伸ばした。


「谷本くん、

今からウチでご飯食べて行かない?」

と、美織が誘った、


「えっ、いいの?」

「今日ね、お母さんが誘っていいって」

「ごめん、朝言えば良かったね。」


「いや、全然大丈夫だよ、行くよ」


「やった〜」と、愛が喜んで引っ張った。


「愛ちゃん、急いでも電車の時間は変わらないよ、」と、ひっぱり返した。

「伊東さんもう筋肉痛は大丈夫?」


「うん!もう大丈夫」

そう言って笑い、駅まで、

愛を真ん中に、3人で手を繋いで歩いた。


* 美織の家 *


3人は、美織の家に着いて

ダイニングテーブルを囲んでいた。

美織の母が、

「谷本くん今日もありがとうねー!」

と、料理を並べながらお礼を言った。


「今日はね、図書館に行ったんだよ」と、

愛が報告した。

「そう良かったねー、」


美織が図書館で同級生の由依に会った事を話し、4人で過ごした事を説明した。


「そう、由依ちゃんに会ったんだ、凄い偶然だね」


「谷本くんを紹介したの?」

「うん、中学時代の同級生って紹介した。」


「そう、良かったわね」


「お母さん、由依の事覚えてたんだね。」


「そりぁね、由依ちゃんは覚えてるよ…

美織の高校最初の友達だもんね。」


美織と母は、昔の思い出があるようで、

懐かしそうに話していた。


「そう言えば、谷本くんの描いた美織の絵が見たいわ、」と、お母さんが言うと、

美織が、「後で見せるよ…」

と、恥ずかしそうに答えた。


「そう、後で見せてね。」と、優しく笑った。


愛が谷本に、

「寸くん今度スケート連れてってよ〜」

と、言いだした。


谷本は

「そうだね、夏休みになったら行こう。」


愛はもっと早く行きたいと言ってたけど、

来週は中間テストで難しい。


テストが終わると、バレーボールの地区予選が近いので、しばらくは休みが無さそれだ。


愛は残念そうにしてたけど、

お母さんと美織も宥めてくれたおかげで、

夏休みになったらと言う事で、

納得してもらった。


すると愛が、「ねーねー、寸くんのバレーボールの試合って応援に行っても良いの?」


谷本は

「今回は大会会場がウチの高校なんだ、

だから大丈夫じゃないかな?…

先生に相談してみるよ。」


愛は嬉しそうに、「楽しみ〜」

そう言って、ご機嫌だった。


美織と母親は、谷本を見て

ごめんねー。

…って感じで谷本に手を合わせた。


「そろそろ帰ります。ご馳走様でした。」

と、言って席を立った。

「気をつけてね、」と、玄関まで見送った。


愛は私、お風呂に入って来る〜と、

お風呂に向かった。


美織は部屋に行って、朝受け取った絵を持ってきて母に見せた。

「凄いね〜、ホント良く描けてる。」

そう言って、嬉しそうに母親は微笑んでいた。


美織は母の目に、涙が滲むのを見て

胸が熱くなった。


「お母さん…私、谷本くんに中学の卒業式のこと、話してみようと思っているの…」

ここまで読んでいただきありがとうございました。


引き続き次回もお楽しみ、いただけると幸いです。

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