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記喪転我意 (きそうてんがい)―Lost Memory―  作者: Spumante Rock


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第14話  待てない愛と待つ美織

同じ「待つ」という時間でも、

人によって感じ方はまったく違います。


すぐに答えが欲しい人。

相手を思って、待つことを選ぶ人。


この話では、

素直な感情と、抑えた感情が

静かにすれ違っていきます。

「谷本くんから返事きた?」

不機嫌に聞いて来る愛。


美織は宥めるように

「まだ既読がつかないから、忙しいのかもね。」


「だってもう3時間くらい経つじゃん…」


「私も最初、谷本くんからのLINE夜まで返さなかったから、

そーゆー時もあるんじゃないかな〜」


美織は自分を庇う様に説明した。


「お昼食べよーか?食べたらスタバ行こ、

駅のスタバで谷本くん課題やってたって

昨日話してたから、居るかもよ」


愛は嬉しそうに、「行くースタバ」


「居ないかもしれないけどね、走ってるかもしれないし、、」


お昼を食べて、歩いて駅前のStarbucksに2人で歩く、

美織も谷本から返信が無い事が少し気になって来ていた、何か悪いこと言ったかな?


事故?病気…まさかね。


愛ほど、感情を素直に出せない分

いろいろ考えてしまっていた。


Starbucksに着いて、

谷本を探すが、いなかった。


「居ないじゃーん」


「少し待とうか?

何を飲みますか?愛さん」


とりあえず、甘いモノで宥めて待つ事にした。


「愛ちゃん、今日は谷本くんとは約束して無かったから仕方ないよ、」


「谷本、、あいつキライ!」

愛が不貞腐れて言った、、


そんな妹を見て、微笑んでいた。


結局谷本に会う事はできず、

落ち込んでいる愛の手を引いて帰り道

家の前まで来た時、

谷本から返信が来た。


「愛!谷本くんから返事きたよ」

「なんて書いてあるの?」

美織は自然と笑顔になった、、


「何?なんで連絡くれなかったの?」

美織は笑いながら、

「…てたって、? 寝てたんだって」


「朝まで絵を描いてたみたいで、今起きたみたい。」


愛も不思議そうに、今まで寝てたの?


「どうする?絵を見せてもらいに行ってみようか?」と、愛に聞いた。


愛は頷いて「行く!!」

美織は嬉しそうに、

「じゃあ、聞いてみるね」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

朝まで描いた絵見てみたいから、

愛と谷本くんの家行っていいですか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


第14話では、

愛のまっすぐさと、

美織の慎重さの対比を描きました。


返事が来ない不安。

期待してしまう気持ち。

そして、それを口に出せない大人びた感情。


美織は「信じて待つ」ことを選び、

愛は「今すぐ会いたい」と素直にぶつけます。


どちらも間違っていなくて、

どちらも誰かを想っているからこそ、

少し切ない時間になりました。


そして最後に届いた返信。

止まっていた時間が、

また少しだけ動き出します。


次話では、

その返信の先にある

“距離の変化”が描かれていきます。


引き続き、

谷本と美織の物語を

見守っていただけたら嬉しいです。

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