第零話 世界
「むかしむかしあるところに五人の神様がいました。」
「とても偉大で、とても優しく、とても賢い神様達です。」
「最初に私達のお世話役として天使をお造りになりました。」
「天使は働き者で神様の為に身を粉にして御奉仕をしていました。」
「神様はそんな天使達に深く感謝をし、いつもいつも褒美を与えていました。」
「とても素晴らしい主従関係で結ばれていました。」
「ですがいっしょに遊んでくれる人が限られており毎日毎日寂しい思いをしていました。」
「そんなある日1人の神様がこう言いました。」
「私達が住んでいる世界とは違う世界を作ろう。」
「他の神様達も賛成し、皆で力を合わせてある世界を創造しました。」
「最初に動物を。」
「幻獣種、野獣種、妖獣種。」
「次には人間を。」
「性格も、行動も、姿形も、様々な人間が生まれました。」
「その世界からの要望がありましたので神様は人間と動物を合わせた半獣人を作りました。」
「動物も、人間も、半獣人も、皆仲良く幸せに暮らしていました。」
「そんな様子を見て神様達もまた幸せな気持ちになりました。」
「時々、神様や天使達もその世界に行き、皆と遊んでいました。」
「こうして未来永劫幸せに暮らしましたとさ。」
「めでたしめでたし。」