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人間っぽいかな

作者: ぺいくん

とある街にいる変人がとことん動くヘンテコ小説?

俺は空也、高校生で趣味は人間観察だ。これを公にしているからか、周りには全く人が寄ってこない。

ただ、その方が都合がいいけど。

人間を一番知ることができるのは俯瞰している時だ。人と話していると、話の内容に気を取られて、

趣味である人間観察がうまくできないのだ。

人間観察をし、この人はこんな趣味を持っていて、こんな行動パターンがあるんだな、というのを紙に書き留めた時、

この上ないほどにドーパミンが分泌される。だからこそ、絶対にやめられないんだ。

「おいおい、朝っぱらからこんなとこで何してんだよ」

ふいに話しかけられた。あれ、誰だっけ。確か川崎だっけな。愛称で川ちゃんと呼ばれている。

そして彼の口癖は「まー大丈夫でしょ」、やんちゃに見えて結構気遣いができる。普段は小食だが、

ハンバーグは大好きで、その時だけ大食いになる。体育が好きで、体力テストではいつもA判定を

取っている。こんな所か。あとは勉強は平均的で、身長体重は........

「おい、聞こえてるか?」

「ごめん、考え事してて気づかなかった」

いや嘘だ。俺はばりばり気づいていた。ただなんて返せばいいかわからなかったから無視を

決め込むことにした。しかしだ、川ちゃんとやらに追い打ちをかけられた。

「なんだよ、しっかりしてくれよ?ところでさ、今日のニュース見たか?」

「ん、見てないけど何かあったの?」

なんだろう、普段あまり話しかけにこない川ちゃんが直々に話しかけに来るなんて。余程変わった

ニュースなのか、と推察している所。

「えー、お前絶対好きなタイプのニュースだぜ!?なんとなんとな、この街に犯罪者が出たんだ!!人を何人も殺しているらしいぜ!?」

「なんだって!?」

いやまさか。そんなことがあるのか。驚愕。この二文字で片付けられないほどに驚いている。

なぜかというとだな、この街は人口が少なく、俺含めて300人程度しか住んでいない。そのため、犯罪なんてことは滅多に

聞かないのだ。しかも、犯罪者が仮にいたとしても、ニュース沙汰にはならずに、街の優秀な警察

にその日のうちに抑圧されてしまう。

犯罪者がニュースで報道されているということはつまり、まだ犯人は逮捕されていないことを意味

する。その犯人の狡猾さには最早興奮を覚える。

「川ちゃん、それってどこで起きたの?」

危ない、冷静になれ。今のまま突っ走ったら危険だ。自分の中に秘めている内なる性格にそう言い聞かせる。

「えーっとな、確かこの街中の公園、、そうだ思い出した!みかん公園だ!」

「なるほどね!ありがとう」

早速行ってみることにした。みかん公園はこの学校の近くにあるりんご公園から少し離れたところ

にある。まだ捕まっていないということはもしかして懸賞金とかもあったりして...。

淡い期待を胸に抱きながら、学校の中庭から外に出ようとする。

「そいえばお前に川ちゃんなんて呼ばれるの初めてだな!なんか嬉しいぜ」

その言葉に無言で笑みを返した。


みかん公園に向かっている道中、とある看板を見つけた。看板の塗料は剥がれ落ちて、文字化けして

殆ど読めなかったが、「この先危険」という文字だけははっきりと見えた。

ああこれから何が起こるんだろう。さらに期待が、期待が、期待が。もう理性をコントロールする

事すらも難しいくらいに、興奮していた。鼻息が荒い。鳥肌が立つ。この瞬間。生を身体全体で

感じていた。これは中二病じゃない。そんな生半可な病気ではなくて、高二病というものなのかもしれないな。

着いた。着いた。着いた。

ついにみかん公園に着いた。途中興奮で倒れそうになったが、しっかりとたどり着くことができて

安堵している。この先は未知の世界だ。空気感が変わる。まるで人生の一大イベントにこれから飲み込まれるのかというレベルで。

しかし、何ということだ。みかん公園に2時間滞在しているというのに何も起こらない。結局無駄骨

だったか。というかそもそも前提がおかしかったな。みかん公園で事件が起こったのと、そこに犯罪者がいるというのはイコールではないのだ。結局冷静になっていなかった自分がいたってことか。

ふと、俺の中で疑問が浮かんだ。

「俺って何者なんだろう」

まるで俺の意識が現実にないみたいな、仮想空間で過ごしているような気分になるときがあるのだ。

どこかの科学者は言っていた、「この世界は、水槽に浮かんでいる脳が見ている夢なのではないか」、と。

俺はこの一説には反対を示す。なぜかって、この世界を肌で体験しているから。見たり、触れたりといった、脳だけでは再現できない事象を体験しているからだ。ただ、もし本当にこの説が本当なんだとしたら、俺は面白いと思う。

まあいいや、もう帰ろう。そうして帰路を辿る。収穫はなにもなかったが、興奮はゲットできた。

まあ、一件落着かな?いや、そこに行動もついて二件落着だな、とそんなことを思った。


家に着いた。なぜか扉が開いていた。おかしいな、戸締りはしたはずなのに。そのまま扉を開けると、そこには血塗れのお母さんが倒れていた。

「お母さん!?!?」

いったい何が起こったんだ。不可解だ、それよりも早くしないと。救急車。

「待って!!危な...」

お母さんが何か言うと同時に、とある人がリビングから姿を現した。

「あなたは、、、?」

まさか、ここにきて犯罪者が?だめだ思考が状況に追い付かない、。

「へっへっへ、俺様が今有名な殺人犯だ」

「な、、、」

だめだ、驚きすぎてうまく息ができない。こんなところで遭遇してしまうなんて。

俺がちゃんと鍵が掛かっているか確認していれば、、いいや、違う。今はそれどころじゃない。

本能が逃げろと叫んでいる。走れ、走るんだ。その瞬間、犯罪者のいる方向とは逆に一目散に駆け出した。しかし犯罪者の足は速い。このまま走っていてもすぐに追いつかれてしまう。もうだめだ。神様。どうかお許しください。もうこれしか方法がないんです。

もう身体は限界だと言っている。仕方ないんだ、こうしないと自分の命が。

「グサッ」

「うががががががががががががががggggggggggggggggggggggg」

その瞬間、犯罪者は道端に倒れこんだ。できる限りこの方法は取りたくなかったんだけどな、仕方ない。仕方ないんだ。そう自分に言い聞かせないと無理なんだ。見ての通り、俺は犯罪者を殺した。

どうやって殺したかって?身体の中から大型のナイフを取り出して犯罪者の身体にダイブさせた。たったそれだけ。あーあ、これで俺も犯罪者か。絶対にばれちゃいけない、ナイフは捨てていこう。大丈夫だ、絶対にばれない。指紋は消している。

家に戻った。お母さんは嗚咽していた。なぜだ。

「あなた、、どうして、、犯罪者、、」

それだけ言い残して、お母さんは意識を失った。よかった。気を失ってくれて。これで警察を呼べば解決だな。ふう、楽なもんだな、犯罪を隠すなんて。

俺は人間観察が好きだ。そしてそれは犯罪のことについても例外ではない。だからこそ、犯罪を隠すなんてことは造作もない。そんなんだからもしかして俺って優秀な人材なのかもな、と思ったり。

あ、なんで俺が犯罪者でそこまで興奮してるかって?そんなの決まってる。俺は前科持ちだからだ。

実は前にも一度殺人を犯したことがある。あれは確か俺が10歳の頃。


「な、やめてくれ...。」

そうやって俺を虐めてきた男が俺に懇願してきた。勿論許すわけがない。

堪忍袋の緒が切れた俺はもう無敵なんだ。今までたくさんやられてきた分仕返ししてやる。まるで最初からそうなるべくしてなったのではないかと感じるほどに仕返しは楽しかった。ああ、楽しい。

一発殴る度にその男が悲鳴を上げる。その悲鳴を聞くたび、俺は虐められててよかったんだな、そう感じた。しかし。

「あ、」

落ちた。屋上から。少し勢いをつけて殴ったら、なんと男が下に落ちてしまった。やばいな、とそう感じた。その時、初めて恐怖を感じた。今まで平然と生きていたら感じられなかったであろう恐怖を。

このままでは他の生徒や先生に見つかるのも時間の問題だ。どうすればいいか。

殴ったときに指紋はついてしまっているし、逃げたとしても絶対に捕まる。一か八か。もうこれしかない。こうしないと正当化できない、と小さい頃の俺は思っていた。

「ぴょん」

瞬間。俺も男の方へと向かって落ちていった。男はたぶん死んでいるだろうが、俺は受け身を取れば生きられるかもしれない。それに、俺も一緒に落ちることによって、俺が殴ったという根拠が極めて薄くなる。ふっ、天才だな。あとは受け身をとれb

「ぐあっ」

痛い。痛い痛い痛い。想像以上に強い痛みが襲い掛かってくる。だめだ、、意識が、、

段々と遠のいていく視界に、そして、霞んでいく痛みの感覚に、俺は勝ち誇ったような顔をした。


まあざっと考えればこんなことが、、あ、警察を呼ばないと。

「すみません!!!家族が倒れました!!!!すぐに来てください!間に合いません!」

「わ、わかりました。場所を教えてください、直ぐに救急車を手配します」

勝った。また俺は罪を隠して生きていく。この人間観察の力で。

こんにちはぺいくんです。今日初めて小説家になろう、というサイトにログインしました。これからはタイピングの練習がてらに小説(と言っていいのかわからないもの)を書いていきます。(笑)

1時間クオリティであまり文章力がないので、おかしなところがあっても目をつむっていただけると幸いです!!!!

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