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魔法士官の剣術    作者: しるば~
学園 サバイバル編
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学園#3

休み時間が終わり教師が入ってきて教卓に立ち、HRを始めた。


「入学を終えた君たちにまず初めに言っておこう、ここは学校という名の地獄への入り口だ、戦力が認められれば、実践地に向かうものもいる。だが、一般的に戦地行く物自体は生徒の間はない。互いに魔法力、剣術を磨くことだ。」


初めの挨拶とは思えないくらいの物騒な発言だった。


「ここの学園生活は全寮制部屋は今隣に座っているものだ」


全寮制というのは知っていたが、部屋の物が今のクラスの人の席が隣同士とは知らなかった。


それはクラスの人も同じであり、「隣ってそれ男子なんですが先生」などといった文句が大量に流れていた。

「男だろうが女だろうが、魔法使いであれば関係ないだろ?」


実際にこの世界では性暴力などはほとんどない。魔法使える身だと男だろうが女だろうが、魔法で自衛ができる世界である。


「今日はこのまま終わりだ。明日から本格的に、実習が始まるから決して遅刻のないようにしろ以上だ。」

そう言った教師は早足に教室を後にした。


それにしても隣の人か、どんなやつなのかはまだよく分からんが一応話しかけてみることにした。

「俺はアルフレッドだこれからよろしくな。」


俺は至極当たり前な挨拶をしてみた。すると

「あ、そう私は夏川よ。なんかペアみたいな感じらしいけど私は1人でやっていくつもりだから最低限足を引っ張らないようにしてくれれば優等生組になれるからそこらへんのところは頼むわよ」

そう言った少女は教室を後にした。


うーん同室なんだから友好的にしたかったんだがなぁ〜


部屋に到着すると、夏川は一度に部屋を来たみたいで、今はもうどこかに出かけているようだ。


俺もここら辺の探索にでも行きますかな。


学園周辺には色々な施設があり、学生生活が寮でも、何不自由のない生活が送れそうだ。中でも1番の盛り上がりがある場所が闘技場であった。


闘技場とは、生徒会が運営しており、学生間の模擬戦を取り仕切っており、観戦は誰にでもできるようになっている。


生徒会が仕切っているだけだが生徒会に入るには、1度でも戦地に行ったことのある生徒やそれに近い実力を持った生徒会が選ばれる。中でも今期の生徒会長は、戦地に赴くばかりであまり学園生活を送れていない生徒っていうふうに聞いている。


「ここが闘技場か。」


闘技場の看板には本日の模擬戦の対戦表が載っており、入学したてなのかどうかは分からないがほとんどの試合が1年生のものだった。そして対戦は全てが同じクラスのもの同士っていう事にも若干だが気になった。


そして特に何もなく翌日を迎えた。


結局いつ戻ってたのかも分からない間に夏川は帰って来ており、俺が起きた頃にはコーヒーを片手に部屋のテーブルにて優雅にしていた。


「なぁ昨日は何してたんだ?」


「私が何をしていようと勝手でしょ?あーあと言っておくけどあんたとは模擬戦はする予定ないから、やっても勝つのは私だけどやったところで意味ないから申し込まないでおいてね?」


「言ってるのか意味がわからない、何故俺がお前に模擬戦を挑まないといけないんだ?」


「あんた何も知らないのかしら?同室で暮らすってなるとこの学園の人たちは基本的に弱い方がパシリにされるのよまぁ私はあんたをパシリにする必要がないからって事よ助かったわね」


簡単にこの学園人間関係の仕組みを知った。なるほどだから昨日の闘技場では、1年生同士の模擬戦が多く行われていたわけか。


「あとあんた剣を6本も持ってるのね、めずらしいわね。」


「お、おう魔法は苦手だが、剣は得意だペアなら俺が前衛をやるしかないから後衛は任せるよ。」

「あんたが前衛をやろうが後衛をしようが私には関係ないわよ」


どこまで仲良くはなれそうにないと感じてしまう2日目の朝だった。



夏川とは、別々に登校し魔法学園。夏川から教わったようにクラスでは、もうすでに親分子分といった関係ができてるペアを見かけた。


そして、初となる講義が始まろうとした

教室に入ってきたアマダ先生はだが装いはとても軽装でいかにもこれから体を動かすと見た目だけで察せるくらいだった。


「では、まずペアとなり一日がたった。今後も学園生活では基本的には試験や講義では常に行動を共にするのだからこれからお互いの実力を測るために模擬戦をしてもらう。」


模擬戦はすでにやっているペアがあるがそんなのはお構いなしだった。


講義の模擬戦と闘技場の模擬戦はまた別であり、あくまでも闘技場での事は互いに何かをかけて戦うといったものである。


「不本意ながら君と戦うことになりましたね、ですが早く終わらせられるという意味では互いに無駄な時間を使わなくて良いですね。」


夏川からはペアながら完全に舐められているのは、すでに初めて口を聞いてからのことである。

「まぁお手柔らかに」そう言って軽く切り返した。


俺は6本ある剣から2本だけを腰に刺して舞台に向かい戦闘準備をした。


「よーし大体は準備ができたな?」何故か楽しみしている教師。


まさに魔法学園初めの講義模擬戦が始まった。


俺はまずは1本だけの剣を抜いた。その剣は夏川が放ってきた火の魔法を容易く切り裂いた。


「なるほど魔法耐性のある剣なのですね。まだ小手調なのでこの程度の魔法を切り裂いたくらいで調子には乗らないことね。」


そう言った夏川は今度は風で加速した火の玉を5つ飛ばしてきた。


俺はしっかりと火の玉を5つ切り裂いた。


「自信の割には簡単な魔法だな。」


そう言った俺は数少ない魔法を使う。


攻撃魔法が使えないアルフレッドには強化魔法は使えるのである。それは名前の通り、魔法で自信を強化ができる。


魔法で脚、腕を強化した俺は2本目の魔法剣を抜き、夏川懐に一気入り込んだ。


「おっと早いね。」


そう言った夏川は魔法障壁を作った。


「残念だったな」そう言った俺は夏川に対して王手とも言える魔法剣の突きは展開された魔法障壁を貫通し、喉元まで近づけこの模擬戦に終末を迎えた。


「な、なんなんだその剣は今まで見てきた剣の中で貫通力が高すぎる。」


驚きのあまり、今まで保ってきた平静は無くなっていた。


「この魔法剣には、君みたいにいくら魔法障壁が何重に厚くても無効にしてくれる。決して貫通力が高いわけじゃない。」


実際夏川の魔法障壁はかなりのレベルである。昨日の闘技場でやっていた模擬戦の魔法であれば、ダメージは絶対に与えられてないだろう。俺自体剣術ではなく、この剣の力で勝ったといえる。


「ここまでの魔法剣をどこで手に入れた?」


「俺の実家は鍛冶屋だからな、実家のオリジナルだよ。」


鍛冶屋はこの世界ではかなり多く実家の鍛冶屋はどのくらい有名であるかはわからないが、俺の実家の剣はこの学園でやっていけると思えた。


「今回はこんな方形で負けてしまったが、こんどはそういかないお前自体の実力はわかったし今後のペアとしての問題は解消できたと思っている。」


悔しそうになっている顔ではあるが、現状をしっかり理解し俺自体の見下しはなくなったと感じた。

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