十三話~準備と常識~
明日は、訓練の魔物狩り。そのために今は、先生と5日後の魔族との戦いのための復習を兼ねた特別授業を急遽行くことになったアリア、コア、アウス、ヴァンで受けている。それというのも、昨日こんなことがあった。
昨晩
「ところでたつきよ。魔物狩りに一緒に着いていくパーティは、もう決めたか?」
国王がパーティーが終わったあと、俺を呼び出して言った。
「え?聞いてませんけど。そんなこと」
俺は、そんなこと全く聞いていなかったので咄嗟にこたえた。
「いってなかったか?」
「いってません!」
「すまん。最近色々と国関係であったものですっかり忘れていた。急遽つてれいくことになってな。」
「わかりました。連れていくのは、誰でもいいんですか?」
「ああ」
国王が少し頷きながら言う。
「じゃあ、アリアたちがいいです。」
「具体的には?」
「アリア、コア、アウス。あと、出来ればヴァンも」
「他国の要請だと五~六人のパーティといっていたからあと一人は、近衛騎士団団長を連れていくといい。」
国王は、多分馴れてない人よりもなれているアリアたちの方が適任だと思ったのだろう。それにむやみやたらに宮廷魔術師や近衛騎士団を連れていかすことは、できないのだろう。
「国の守りは、いいのですか?」
近衛騎士団は、基本的に外へいく事は、ないのだ。それに、いつ帰ってくるかわからないような旅に連れていかすことは、まずない。
「ああ、ほかの国も近衛騎士団が付き添うようだからな。それになにか起こった後では、遅いからな。あと、各自に許可を取りに行くように。勿論保護者にもだぞ。」
「コアを連れて行くのは、いいんですか?」
「本当は、嫌と言いたいがいくなと言ってもコアは、行くだろうし、内乱と言うほどでは、なくとも、貴族との問題が起こっておるからここも安全とは、言えないしな。」
「ありがとうございます!」
という感じでこの面子で急遽いくことになったのだ。勿論全員に許可を取ることができた。と言うかアリアとヴァンに関して言えば保護者俺なんだよな。
そして今やっている授業の主な内容は、地理だ。
「この世界では、大きく分けて五つの国があります。これを五大大国と言います。そして、五大大国では、三つのチーム分けができます。まず、戦争には、一切関わらないと断言している公国と王国。次に国を統一しようとしている、帝国と神聖国。最後に五つの国のなかで最も領土を持っていて、沢山の種族を束ねているのが竜国です。では、どんどん質問してください!」
先生が説明する。
「竜国も侵略国家なんですか?」
「いいえ。戦争には、一切関わらないと言っております。」
「じゃあ何で王国のチームに入らないんですか?」
「竜国と公国は、仲がとても悪いのですよ。」
「王国が帝国に襲われる可能性は、ないんですか?」
「仲は、悪いですが条約を結んでいるのでその心配は、ないでしょう。」
「魔族は、どこの部類に入るんですか?」
「どこにも入りません。魔族は、魔王以外統一する事は、出来ませんからね。すべて村や町くらいの規模しかありません。」
「じゃあ俺たちが戦うのも?」
「はい。村や町ですね。」
俺たちは、皆顔色が悪くなった。それもそのはず、小規模に大規模をあてる。これは、いじめとあまり変わらないのだ。
「どうして大国で協力して勇者を召喚することになったんですか?」
「このままでは、いけないと王国がすべての大国に呼び掛けたからですね。王国は、特別なかの悪い国は、ありませんからね。」
そういってチャイムが鳴る
「次は、実技です。外に出てください。」