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病みあがり   作者: 亀山亀男
9/10

影響。

デイリーヤマザキの手作りおにぎりを食べ、図書館へ。


東京へ行った際に、芸能活動でお世話になっていた兄貴に万年筆をもらった。


「絵を描いてくれ。」


絵、絵、絵とは。


絵が下手で、絵に対する自信が全くなく、なんだろう、と思い、とりあえずもらってから数日間触れず考えていた。



文章はしっかりと自分の力を込めて一瞬の閃きで書くことが自分的には気持ちが良い。



絵の積み重ねていく作業がどうもしっくりこない。



岡本太郎、葛飾北斎、ゴッホ、影響された人は多いし、とりあえず図書館で調べていこうとしているうちに閃いた。



彼らの絵から受け取るものが多いが、やっぱり何に影響されているかというと、彼らの人生観、生き方で、それらを表現したことばが好きなことに気付いた。



宇多田ヒカルの Deep River にハマり、それが 遠藤周作の 深い河 を基にしていると知り、本にたどり着いた。



最果タヒさんと対談していた大森靖子さん、シンガーソングライター、の紡ぐ言葉に魅了され、彼女が創る音楽、生き生きした歌詞にたどり着いた。



ことばというものが色々な場所に連れていってくれ、またそのことばに影響されてきた。



なのでこの万年筆で描く絵というのはそのことばの元となる字を書いてみたいと思った。





あ、から始まる感じをちょこちょこ書いていくと、それぞれこう書いたら美しいなという感覚が積まれていくのがわかった。



そしてなにより大事なのが、書きたいと思うし、努力だとは感じないところ。



少しずつ続けていけそうだし、机で書いても、寝ながら書いても、どんな時でもできること。



写経もしてみたが、作法とか、こころを落ち着かせるために、それぞれ意味があって、とかこうあるべきという形をぶつけてきたのがやはり宗教的で肌に合わなかった。



「てへん」はこうしたらカッコいいな可愛いなと自分の価値観ともリンクできてきそうで、この作業が後に描くというものに昇華できればもっと楽しいだろうなと思う。



一旦寮に帰って昼ごはんを食べてまた図書館に戻ろうと思って借りたレンタサイクル。



予定をガラッと変えて、寮で320円昼食を堪能したあと、通勤路で見た 桐生足利藤岡自転車道へ。



案内板を途中で見失い、柿の木の手入れをしていたおばあちゃん、パート帰りの駐車場で話す主婦2人、こんがり日焼けした警備員のおっちゃんに聞き、なんとか辿り着く。



台風19号の影響後に、東京でも多摩川を歩いたが、ここ渡良瀬川もこのような感じであった。



多摩川の際も、不謹慎だが美しいと感じた。凄まじい自然の脅威でボロボロになったとしても、彼ら自然は確実に息を吹き返すし、生きるエネルギーを感じられるから綺麗で純粋だなと思う。



昨日の願望通り、身体を動かせて満足に帰宅。



書いてて気付いたが、


宇多田ヒカルと最果タヒさん。


岡本太郎と大森靖子さん。


もしかしたらこれから会うような身近に感じる人には自然と、さん付けするのかな、どうなのだろうか、期待。


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