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病みあがり   作者: 亀山亀男
6/10

選択。

AM10:30起床。


なかなか疲れたまってるみたいで身体だるくて重い。


休みの日の朝風呂は空いてなく、パパッと準備してこれ。



よくわからないけど、催し物があるらしく、レンタサイクルで近くまで行き、そこからシャトルバスで頂上付近へ。



頂上、そう、山の頂上。城跡てそんな山登りしてまで行くとは思っていなくて、格好が街歩きだったので服装のミスマッチに意気消沈。



なんとか頂上着いた。



素晴らしい、角度は違うが、スカイツリーの方まで見えるらしい。



そこで浅草人力車の同僚からメールが。



今日送別会やねんけど、良かったら顔出さん?お金の心配とかは大丈夫やから。



子供ができ、結婚して、奥さんの実家がある福島近くで働く同僚の送別会。



4年程一緒に働き、仲良くて、自分が精神病んでいる時も度々連絡してくれた。あまり返せてない状態ではあったが、群馬に出向く際にようやく電話できて、よし、お互い新天地で頑張ろうと気合を入れ合って、もう会うことないなと軽く惜しみ合いながら、こうフランクに言える関係素敵だなと思った。



ただ1000、2000円の交通費のお金も響くほど、来月までカツカツ状態プラスこのどん底状態で会いたくなく、断りのメールを入れた。



ずっとモヤモヤしながら、城跡の説明も頭に入らず、山の中を、プラプラと散歩していた。



250万も借金しているくせに、たった来月まで少しのお金が心配で、時間もあるのに会いに行かない。



自分がカツカツでせめてもの健康な食事を取りたいから、こんな惨めな自分を見せたくないから、色々と言い訳は溢れ出てくる。



ようやく借金のことも、こんなダメな自分のことも吐露できたのに、まだまだ保身に走ってビビって怖がっている。



こんな自分が嫌で嫌で、とりあえず自分に足りないのはお金だ、よし、人里離れた場所で誰にも干渉されずお金だけ稼いで、その間にたくさん勉強して、身なりも綺麗にして、いっぱい自信つけてから、またみんなに会いに帰ってこよう。



本当に文章にすると、浅はかで情けない。




「いや、行きます!!!!!

ごめん、チキった!!!!!

行きます!!!!!お願いします!!!!」



山歩き1時間してようやく断りのメールに上書きメールを送信することができた。



もうひとり浅草で人力車やっていた元同僚にも同じくずっと連絡をもらっていたが、全然返せていなかった。



電話するとワンコールで出た。



なんや、期間工行くんなら言ってくれたら、色々アドバイスとか紹介も出来たのに。



積もる話もあるので、飲み会の後に彼の浅草の家に泊まらせてもらうことに。



みんなそれぞれしっかり決めるところは決め、裏で歯を食いしばって頑張っている中、自分は250万借金をしていた。



お金だけが原因かと思っていたが、そんなことはちっぽけでもっと大事なことを見失いかけて今日はとりあえずセーフな選択をした。



どん底だからこそ日々の選択をしっかりと。



ツラツラ書いていたら浅草とは反対の群馬赤城まで来てしまいました。



すみません!!!!!遅れます!!!!!

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