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大アルカナ:I.The Magician (マジシャン、魔術師)-2
魔術師の前にあるテーブルの上には小アルカナのスート(剣、棒、杯、金貨の4種のシンボル)が置いてある。
それらは万物の要素を表すものであり、彼はそれを自由に手に取って使いこなせる知恵を得ている。
下部には野に咲くシャロンの薔薇とスズラン(無垢、純粋の象徴)が描かれている。
それを魔術師は美しき庭の花々へと昇華させ、その願望が純粋な目的であることを示していて、神の似姿である人の中にある、神にもっと近づきたいという、純粋な意思の表れなのです。
これはすべての人の持つ高次元の隠された欲求と言えるでしょう。
さて、00は縦にすると数字の8に似る。「8」という数字は、神との合一(神の知を知り、精神が同じ存在になることで救われる)を唱えたというグノーシス派では、オグドアドと言われ、これは神に近い領域を表すらしい(「8」は永遠の楽園、天のエルサレム(新しいエルサレム)と呼ばれる)。
そこでキリストの復活が8という数字に関連付けられているというのも興味ぶかい(神秘思想のマルティニズムによると8はキリストを表すという)。