1/18
序章-1
タロットカードは、78枚で構成されていて、絵と数字で表された22枚の「大アルカナ」、14枚4組(56枚)の「小アルカナ」がある。
アルカナという単語は神秘という意味で、元の言葉はアルカ(箱)、つまり箱の中に隠すということから秘密のもの、神秘という意味がある。
タロットの語源については良く分かっていないが、トライアンフ(トランプ)という単語が語源ではないかと考えられ、これはもともと「勝利する、切り札」と言う意味を持つが、さらにその語源を古くするとユダヤ教の教えの書を意味するトーラーが語源なのかもしれない。
しかし、タロットは実は魔術のようなものではなく、もともとは15世紀以前に発明された、ただのカードゲーム。ゲームは現在でもトリックテイキングというジャンルでいろいろなルールで遊ばれている。
占いとしてはっきりと成立した起源や場所は不明であるが、ゲームカードがやがて占いにも使用されるようになり、主に宗教画を元にしたであろうと考えられる意味深な絵柄には、オカルト的意味合いが付加されるようになっていったのだ。