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虫取り

「何でこんなにデカイ奴がいるんだ…。ここは地獄か…?」


俺とムラマサは今、虫取りに来ています


なぜかというとスライムを倒してギルドに戻ったら


「次はこの依頼お願いしますねっ!」


と言われ何かを言う前に依頼を受けさせられた


受付嬢恐るべし


目標は宝殻虫十匹。それはそれは綺麗な殻を持った虫だそうな


俺よりデカイ飛蝗(バッタ)やら蟋蟀(こおろぎ)やら百足(ムカデ)やらの中に紛れているとの話だ。

それだけだったらまだ良かったのに…。俺の天敵蜚蠊(ゴキブリ)までいやがった


なぜかあのGは俺に向かって寄ってきやがる

何人いようとも俺に向かって一直線だ


ついたあだ名はゴキブリホイホイだよ。くそっ!


それはここでも例外じゃないらしい


「キィ♡キィ♡キィ♡」


やたら懐いてきやがるこの大蜚蠊は一体何なんだ!?


「殿…。それはどうしましょう?」


ひたすら懐いているこれを叩っ斬るのも何かなあ


離れてもらうとしよう


スライムと同じで威圧を使えば離れるか?


【蛮勇誇る夢幻の騎士】!!


これで…


ユニークモンスター【蜚蠊女帝(エンプレスコックローチ)】を支配下に置きました


契約を結びます


はあ!?。やめろおおおおお!!


冗談じゃないぞ!


中止だ中止!


相性が最高値でありかつ対象からの拒否があったので中止できません


おいいいいいいいい!!。嘘だろお!!


嘘って言ってくれ!


契約が成立しました


はっ!、スライムパターンで消失する可能性が…


【蜚蠊女帝】は自我を有するため【他力本願の極地】を使用できます


ちっくしょぉおおおおお!!


「キィ!、キィ!」


擦り寄るなああああああ!!


仕方ない一か八かだ!


【他力本願の極地】発動


「うおっ!?」


蜚蠊が光ったあ!?


前が見えん…!


「やったあ!。ずっと一緒だよダーリン♡」


なんかやけに可愛い声がきこえたな…


あ、目が慣れてきた…


あー?見間違いか…?


蜚蠊がいたよなあ…


女の子?


「運命っていうんだよね!。こういうの!」


ちょっと待てよ…!。

つやつやとした茶褐色の髪…


アホ毛のような常に動く対の触覚


「まさか…お前は…?」


「そう!。私はあなたのハニー!」


「さっきの蜚蠊か?」


「そんな風に呼ばないで!。私のことはジリルと呼んで」


「お、おう。分かった…ジリル」


【他力本願の極地】がユニークモンスターを規定数支配下に置いたため練度が上がりました


以後二体まで半永久的に現界が可能です


現界中 【彷徨える宝剣宝鎧】 ムラマサ

【蜚蠊女帝】ジリル


レベルアップか…プラスに考えよう


仲間が増えて良かったと!


Gだけどな



【蜚蠊女帝】 ジリル


HP 10000


MP 0



筋力 2200


知力 360


運 4


スキル


【蜚蠊女帝】

蜚蠊を統べる女帝、同種族のに対する命令権を持つ


【蟲ノ躰】

人類とかけ離れた筋密度、生命力を誇る


流星(スピードスター

瞬時に己の最高速に達する。その速さは音を置き去りにする


筋力高すぎ!?


虫すげえ!


「ダーリンは何しにここに来たの?」


「ああ…虫を取りにな…」


「何が欲しいの?」


「宝殻虫だよ。」


「キラキラピカピカしたやつ?」


「そう」


「分かった。じゃ、探させるね」


「探させる?」


「うん。」


嫌な予感がするな…


ざわざわざわざわ


まさか


「いってらっしゃーい!!」

カサカサカサカサカサ


ぎゃあああああああああああ!!!


無数のGがああ!!


「ちょっとだけ待っててね?。すぐ見つかるから」


確かに見つかるかもしれんがヴィジュアル的にとてもよろしく無い


うわー、えげつねえ数だ


あ、帰ってきた


「はい。これでしょう?」


本当にキラキラして綺麗だな…


でも、うじゃうじゃいると気持ち悪い…


ん?なんか違うの混ざってね?


大甲虫の幼虫


甲虫の王、王甲虫の幼虫。これを持ち出すと王甲虫は無条件で襲ってくる


は?


てことは…


ヴヴヴヴフブフブヴヴヴ


やっぱり来てますよね!?


俺の倍くらいあんじゃねえかっていうカブトムシが俺の眼の前に!


「ムラマサぁ!。」


「御意!」


とりあえずムラマサに切れないってことは無いだろう…


ガキィイン! ヒュンヒュンヒュン


サクッ☆(木の幹に刀身が刺さる音)


やっべ…発火させた剣が脆いの忘れてた…


こりゃまずい


「逃げるぞムラマサ!」


「はっ!」


「うっとおしい」


パンッ! ドゴオ!


すげえ轟音がした…!


恐る恐る振り向くと


拳を振り抜いた姿のジリルと弾け飛んだ甲虫


殴り殺したのか!?


「うるさかったから殴ったけど良かった?」


「グッジョブジリル!」


「わーい!ダーリンに褒められた!!」


分かってはいたが…ジリルの身体能力は凄まじいな…


「ぐぬぬ…このままでは筆頭家臣の地位が危うい…」


まあとりあえず、宝殻虫は集まったし良しとしよう


ギルドに戻ろう


ーーーーーギルド



「もう取ってきたんですか?、クニオミさん仕事が早いですね!。っていうか依頼に出るたび連れの女の子が増えるのはどういう訳ですか?」


げ、答えづらいことを…


「それは…「拙者は殿に救われた」「私はダーリンに運命を感じたの」


受付嬢の人がポカーンてしてんじゃねえか!


「いや、たまたま依頼やるうちに気が合うなーってなってパーティをね?」


「は、はあ…そうですか?」


訝しみながらも納得してくれたみたいだ


「あ、そうだ!。登録直後にクニオミ様に指名依頼が来てますよ!」


無名にも程がある俺に依頼って…怪しすぎる


「ベアトリーチェさんからですね!」


ベアトリーチェって…おいおいそれは…俺を召喚した張本人じゃねえか


勝手に呼んで勝手に放逐して今度は何をする気だ…?


ここは行かないほうが…

「内容は家で話すらしいです。どうなされますか?あと報酬は望むままだと」


「行きます」


怪しいが仕方ねえか。先立つものは必要だ





















ちなみにステータスの基準は


一般男性


HP 100

MP 100


筋力100

知力100

運 100


くらいが平均となります

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