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旅立ちの日

俺の名は刀塚國臣(とづかくにおみ)


異世界ダリアラロスに召喚されたいわゆる勇者ってやつだ。



いや〜驚いたね


まさかこんな事が俺の身に起こるなんて思いもしなかったからね!


なんせ、朝風呂に入っていたら風呂が発光して気がついたら全裸で謁見の間に召喚されたからね!


あのときのみんなの顔は忘れられない。みんなの口開けてポカーンって顔してんだもん


それから色々と手続きをして


俺のステータスを確認した時もみんな同じ顔してたなー


なんせ


刀塚國臣 18歳 男


ジョブ

勇者 (仮) 世界を救う宿命を負った者?


HP 10


MP 10


筋力 10


知力 10


運 10010


スキル


蛮勇誇る夢幻の騎士(ドン・キホーテ)

あらゆる者を萎縮させる威圧を放つ

運+10000

縁に恵まれるかも?


【???????????】

全ステータスを10に固定する代わりに?????の使用を可能とする


【日ノ本の加護】

日本にいた者に与えられる加護。神話の血統である者に与えられる。太陽の下では死ににくい


【???????????】ってなんだよ!


全ステータス10に固定って鬼か!!


一体なにが使えるんだよ!


あまりの低さに失笑されたわ!


運だけ高くてもどうしようも無いだろ!。そして【蛮勇誇る夢幻の騎士】威圧するだけかよ!


試しに使ってみたら全員一瞬ビビらせるくらいの威圧感出せたけどそれだけ…。で?って言われたよ


筋力値が低すぎるせいで鎧も剣も持てないし

知力もないから魔法も撃てない


案の定見捨てられて、幾ばくかの金とギリギリ扱えた短剣だけ持たされて放逐されましたとさ。


あ、でも一応情けで国王からの紹介状と身分証明書は貰ったからギルド登録して食い扶持を稼ぐことはできるらしい


ありがたいね!(半ギレ)


ぶらぶらするわけにもいかないのでギルドに向かってみたら


「おい兄ちゃん…。そんな貧弱な体で冒険者になろうっていうのか?」


「ひひっ!やめときな。すぐにおっ死んじまうよ?」


スキンヘッドの大男に絡まれてしまった


そうだ威圧してみよう


「早く家に帰ってママの作ったクッキーでも食べてひいっ!?」


「な、なななななんだこの威圧感!?」


効果覿面だった。あれ?結構使えるかも?


「「しし、失礼しました!!」」


スキンヘッドの二人の撃退に成功してしまった


なんだかギルド内の注目を集めてしまったなあ、まあいいけど


とりあえず受付っぽいところに行こう


「こんにちわ!。ギルドにようこそ!。本日のご用件は何でしょうか?」


おお受付嬢の頭から角が、異世界だもんなあ


「…いかがなされました?」


しまった。つい見つめてしまった


「冒険者になりにきました。あとこれを見せろと」


「登録ですね!。ではこの水晶に手を置いてください。えっと…これは…!。少々お待ちください!」


何だろう?


何か重大なことでも書いてあったのかな?


あ、戻ってきた


「これがクニオミ様に国から支給されたものとなります」


指輪?


何だこれは?


「これは使い魔の指輪です。これを使うと一度だけ自分にあった使い魔と契約することができます。これが精一杯の援助だそうです」


つまりここから先は自己責任ということか…


まあ良いだろう。なにも無いよりはマシだ


「そうですか。有難うございます。登録は出来ましたか?」


「あ、はい。大丈夫です。これがクニオミ様のギルドカードとなります。紛失成されますと罰金なので気をつけてください。」


ま、せいぜい無くさないようにしよう


「何か依頼は受けていきますか?」


一つくらい受けておいたほうが良いだろうな


「俺が出来そうな者は何かありますか?」


「そうですねえ…これなんか良いんじゃ無いでしょうか?」


そこにはスライム五匹の討伐と書いてあった

ってか、この世界の文字読めるんだな俺


「じゃあ、お願いします」


「はい。それではご武運をお祈りします」


良し、じゃあスライム狩りにいきますか


ーーーーーーー王都付近の草原


さて、外に出たのでまずは貰った指輪を使ってみましょうかね


えーと確か


召喚(サモン)、我が呼び声に応えよ!!」


うおお!?


なんかめっちゃ巨大な魔法陣が出てきた!


これは…すごい使い魔が…来る!


って…ん?


いつまで経っても来ないな


あるぇ?


待てよ…なんかすごい音がするゴゴゴゴゴゴっていう音が


お?なんか見えてきた!


ガシャアアアアアアアアアアン!!!


………は?



使い魔だよな?


使い魔を呼ぶ指輪なんだよな?


何で武器と鎧が落ちてくんの?


あれ?動いてね?あの武具たち?


え?え?


どういうことだか全然わからない


誰か説明してくれよ


『良いだろう』


何だ!?


『我が名はオモヒカネ。貴様の先祖に当たる神の分霊である』


先祖!?


『左様。この世界は神と人間が近しいゆえ前の世界と違って意思の疎通が可能になったようだ。』


そ、そうなのか


じゃあ説明をお願いします


『良かろう。あれは持ち主の念を吸い魔物化した武具だ。しかし念にまみれながらもその価値は衰えぬ名品である。あれらを従えることができればさぞ心強かろう』


従えるって俺のステータス知ってるだろ!?


傷一つで致命傷だっつの!


どうやれば良いんだ!?


『そうか…お前は知らんのか。念で動いておるのだからこちらも念で制すれば良いのだ』


はあ?

念?。ハ◯ターハ◯ターじゃあないんだぞ!


『良いから念を発してみい。お前の念は物理的強さはないが念の強度は最上級だ』


ん?。念ってもしかして【蛮勇誇る夢幻の騎士】のことか?


多分そうだ。武具もが浮かび上がって今にも動きそうだしやってみるしかないな


【蛮勇誇る夢幻の騎士】発動!


おお!武具の動きが止まった!!


さて、止まったは良いがどうすれば良いんだろうか?


『まあ待て…』


ん?何だ?


頭の中に情報が


彷徨える宝剣宝鎧アローンアーティファクトを支配下に置きました


武器を支配下に置いたので


【???????????】が


【他力本願の極地】となります


NEW【他力本願の極地】


支配下に置いた物に仮初めの命を与え代わりに戦闘を行わせることが可能になる

ただし、本人の全ステータスが10で固定になり、命を与えた物が全て破壊された時に自動的に死亡する

効果時間は数が増えるほど短くなるが習熟により伸びる。現在は一体であれば半永久的に現界可能


つまり、あの鎧にこれを使えば良いってことか?


てか…何か一撃くらったら俺死ぬし、鎧壊されても俺死ぬの?


ま、まあ。戦う手段が出来たと思って喜んでおこう!


じゃあ早速


【他力本願の極地】発動!


おお鎧が勝手に組み上がった!?


なんか感動


『これで良かろう。何か用があったらまた呼べ』


有難うございましたご先祖様!


『良いのだ』


ガッシャンガッシャンガッシャン!!


なんかうるさいな?


鎧が俺に向かって全力ダッシュしてるう!?


何で!?


「待て待て待て!!。ぶつかられたら俺死ぬう!?」


ピタ!


止まったか…?


ガシャ!


いきなり跪いたな…


「この度は拙者を解放していただき誠に恐悦至極でございます!!」


うええ!?


喋ったあ!?


「つきましては永遠の忠誠を殿に誓いたく存じます」


え?何?


サムライなの?西洋甲冑なのに?


「お目汚しですが…」


兜をとったな


ええ!?おんなあ!?


しかも黒髪美人!


「我が真名はムラマサ、この身がすり潰されようとも殿と共にあることを誓います」


「いや、お前は自分の体を大事にしてくれ」


俺が死ぬから


「殿…!何とお優しい…」


いや、そんな尊敬にあふれた目で見ないでくれ。これは俺の保身なんだから


「粉骨砕身の気概でお仕えします!」


お願いだから、やめてくれ


「あのなあムラマサ…「殿っ!危ない!」


何だ!?突き飛ばされた!?


あれ?俺死ぬんじゃね


HP 6/10



やべえ!?


軽く突き飛ばされてこれかよ!?


気をつけよう


「殿、敵です!!」


スライムだな、


「ムラマサ、あれを倒せ!」


「御意!」


そういえばムラマサのステータスってどうなってんだろう


ムラマサ(村正)


HP 2500

MP 0


筋力 500


知力 150


運 20


スキル

【妖刀】

全ての攻撃が霊体にも通じるようになる。加えて切りつけた相手に呪いをかける


【絶太刀・抜刀】

初撃にのみ発動。一定確率で相手を絶命させる


【剣聖】

あらゆる刃物を使いこなす。斬れないものはあんまり無い


強えよ!!


ムラマサさんすげえ!


案の定スライムを一刀両断だ!


あれ?スライムまだ動いてるぞ


スライム


HP 5000

MP 10


筋力 10

知力 3

運 1


スキル

【液体生物】

物理的攻撃を無効化、その代わり魔法と熱に著しく弱くなる。


【単細胞】精神バッドステータスを無効化


ぎゃあああああああ!


ムラマサさんじゃ勝てねえええええ!


「くっ!。殿逃げてください!!」


やばい。ムラマサさんの鎧がスライムによって溶かされかけている


死ぬぞ俺!?


こうなったら…一か八か


【蛮勇誇る夢幻の騎士】!!


どうだ!


おお!スライムが逃げていった!


「殿…申し訳ございません」


「良いんだ。ムラマサが無事なら」


「ムラマサは殿を主君に持てて幸せです…」


いや、俺の保身だってば


まずいなあ、まずはスライム対策をしなければ…

























































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