表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
159/210

159

 妹と伽羅が黒幕だとすると手強いだろうな。

 とりあえず、移動は玖乃を当てにしないといけないだろうが……うーむ、果たして玖乃が素直に僕の頼みを聞いてくれるか。

 そこが課題だな。

「ところで周さん。外出してきたお土産があるので私の部屋に行きましょう?」

「なに買ったの?」

「内緒です!」

 今はとりあえず、深くは考えないでおこう。裏千華のことも気になるし。

 寮の二階に上り、小夜の部屋の前。

「どうしました?」

 ふと、メールを思い出す。

 あれは勿論、伽羅にあったから回避されたんだよね?

 ここで強引に逃げるのも悪いので僕は警戒しながら中に入った。

 部屋の中は変わりない。

「あ、ベッドに座って目を閉じていただいても良いですか?」

「ぐっ……」

 これが狙ってのことなのならば僕は最初から積んでいたみたいだ。

 僕は座る。

 そして目を閉じる。

 拳を作り、押し倒して来たときに備える。

「ふー……っ」

 深呼吸し、覚悟完了。歯を食いしばる。

 さあ! どうした。早く来てくれ! 僕に!

 来ないのならこちらから行くぞ! どうだ!

「周さん……私ってそんなに信用ないです?」

 呆れと悲しみが混じっていた。

 僕は予防線を張っておくことにした。

「そうだね。いやらしいことしないもんね」

 小夜はそれを聞いて僕を後ろから抱きしめてくる。

「周さんが良かったら……し、してみます?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ