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プロローグ
もしも、君に耳があったら・・・
もしも、君に心があったら・・・
***
僕の名前はタクト。ごく一般的な高校2年生だ。ただ、一つだけ周りと違うことがあるとすればそれは・・・家にロボットが"い
る"こと。
彼女の名前はフェイ。
青い目で金髪のかわいい女の子だ。フランス人形のようなロボット。彼女は家政婦のようなもので、家事全般をこなしている。ただ、彼女はまだ未完成の作品だった。キーボードで入力されたことしか出来ない。声を認識することが出来ない。僕や家族が声をかけても応えてはくれない。そして彼女には心がない。自分で行動する意思がない。だから、彼女は未完成のロボットなんだ。
彼女が家にやってきたのは一昨年の12月25日の朝。つまり、クリスマスプレゼントだった。父がでっかい箱を抱えて帰ってきたのだ。